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GJ英仏百年戦争(紹介編)

百年戦争のボード・ウォーゲームをプレイしたので紹介しようと思う。
このゲームはシミュレーションジャーナル社から発売されているゲームジャーナル誌8号の付録としてついていたモノで、同時付録の武田信玄と上杉謙信の信濃争奪をテーマとした「甲越軍記」と比べるとテーマのマイナー感は否めない。しかしマイナーとはいえ歴史の教科書にも載る一大事件である。歴史上ではメジャーだが、ゲーム上ではマイナーである。
そんなゲームだが今回はゲーム自体の紹介にとどめ、リプレイなどは次回に回したいと思う。

テーマ:
 英国とフランスの間に勃発した百年戦争全体を扱うエリア式の戦略級ゲームである。
タイムスケール:
 1ターン10年、全12ターンで1337年から1453年を扱う。
マップ:
 フランス全土、英国の大部が描かれている。マップは地方ごとにエリア分けされており、地名並びにマップ上の地形詳細などチャート類は英文表記で書かれており、日本語は存在しない。
 地形は川、山、海がありそれぞれが移動に影響する。マップの表現方法はソフトフォーカスの衛星写真風であっさりとしているが標準以上の仕上がりである。
ユニット類:
 マーカを含め120コ。英国側なら赤、フランス側なら青を中央に配し、中立のリーダーは緑色で区別されている。
 身分は3ランクあり星の数で表されている。最高ランクの星3つは英仏両国の国王ないし王太子をさし、星2つはそれ以外の国王、大貴族等を表している。
 各ユニットには日本語で称号やあだ名が書かれてあり英字等で名前が書かれている。また機能的に身分・能力・配置箇所・陣営が判るためプレイしやすい。
 また各ユニットの裏はそのリーダーが死亡した後に登場するリーダーであり、同時期に存在しないよう配慮されている。
 もちろんこの時代を代表するといってもいいジャンヌ・ダルクには特別ルールが存在し、存在を際立たせている。
 太平記と同じようにリーダーの率いる兵隊もユニット化されており、兵隊の他に傭兵、騎士団、長弓、大砲もユニット化されている。一般的な兵隊以外は特別ルール(選択)が存在し特徴あるものとなっている。
 マーカーも百年戦争をイメージできる紋章をベースに機能的にデザインされている。
ルール:
 特別ルールを含め8ページでプレイ手順ごとに書かれている。図表が割と多いため理解しやすい。また適度に太字を使用しているため注意点や検索性が高い。
ゲームシステム:
 いわゆる「太平記」システム。イニシアチブを取った側から交互に移動でき、戦闘はリーダーの能力により振れるダイスの個数とダイスの目修正により決するダイスパワーシステム。太平記と大きく違うところはリーダーユニットの扱い。タイムスケールとの関係上死亡チェックが追加され、在国マスが無くなり、かわりに捕虜という概念が加わった。また、調略もなくなったのでリーダーは裏切らない。
 勝利に絡むエリアの支配は自動支配のルールは太平記と同じだが、勢力地域外のリーダーが支配を行う場合そのリーダーの身分の星の数の合計以下になっている。
勝敗:
 12ターン終了時の得点で多い方が勝利を収める。得点は27カ所あるエリアの支配とリーダー等の状態(戦死、捕虜等)で得点する。各エリアは1点だがイングランド、フランドル、ブルゴーニュ、イル・ド・フランス、アキテーヌの5カ所は2点である。
その他:
 史実に暗いプレイヤーに配慮して、本誌には簡単なヒストリカルノートとなるものが掲載されており、リーダー列伝のようなものもあるのでそれを一読すれば、時の流れとリーダーの個性は大まかにでも掴めるであろう。その他にサブテキスト等が紹介されゲームのフォローをしようとの姿勢が伺える。
プレイ前の感想:
 名ゲーム「太平記」から在国マスが無くなって調略チェックもなくなったのでそういう意味での面白みは無くなったのは残念だが、新システムの捕虜と死亡チェックは面白そうである。1ターン10年という大スパンで百年戦争をフルキャンペーンするのは大雑把かなと言う気はするが、それでもゲーム的には面白いかもしれない。
 ビジュアル的にはかなり良いとの印象を持つが、ユニットの名前の表記などは少し読みにくい。またマップのエリア名等は読みがうっていないのでパッと読めない箇所もある。
 しかし、ここまで本誌のページとマップ・ユニット・ルールの力の入りようには何かインスピレーションを感じる。メインゲームはこっちじゃないか?との疑念が頭から離れない。幸い百年戦争に興味があったためこれはプレイすべきであろうとのことからプレイすることにした。

リプレイ編に続く

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