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2004/03/14

(AH)PLATOONリプレイ

 アバロンヒル社の後期の1作である「PLATOON」をプレイしたので報告する。
PLATOON(以下プラトーン)はかの有名な映画「プラトーン」をモチーフにしたベトナム戦争の戦術級ゲームで、アバロンヒル社の後期の作品群に見られる初心者でも簡単にプレイできるようにシンプルなシステムをもちいたゲームである。
 スケールは一人1ユニットでエリアスやバーンズ、クリスなどの映画のキャラクター名が書かれていて各キャラクターには持つ小火器や射撃修正や移動力が書かれている。当然支援火器の機関銃を持つものは射撃修正が大きく射程が長いが、鈍重なため移動力が低い。小火器は米軍では5種類以上北ベトナム軍で4種類以上ある。
 システムは活性化チットを引き任意の1ユニットを活性化できる。活性化では移動・射撃・鉄条網切断等のいずれかがプレイできる。活性化させるユニットが指揮官の場合同じヘックスにいるユニットを全て活性化させることが出来る。また指揮官は通信兵がいる場合は砲撃要請をすることも出来る。ユニットは駒立てを使用して相手プレーヤーにはわからないようにする為、どのようなユニットがいるのかわからないようになっている。またユニットにはダミーと地雷があり普通のユニットと同じように駒立てを利用するためダミーを本物と勘違いしたり、不用意に近づくと地雷にやられることになる。
 戦闘の解決は1D6とお互いの修正で大きい方が良いといったもので射撃では相手に対し+5以上の差がつけば相手を除去でき、それ以外(+1~4)は釘付け状態となり相手は活性化出来なくなる。白兵戦の場合は+5以上は除去できるがそれ以外は失敗となる。

 今回は米軍側をK氏、北ベトナム軍を筆者がプレイすることにした。シナリオは兵力で倍する北ベトナム軍が突破を図るといったもので米軍はダミーを多く渡されている。砲撃支援や地雷、鉄条網などのルールは使わなく最も小規模なのでプレイした。
 
 北ベトナム軍は突破ヘックス付近の平地をダミーで固め、あたかも直接的に狙うかと見せかけてジャングルとジャングル奥地の道路を利用して回り込み、米軍の撃破を主眼においたプレイを目指した。
 平地側で射撃戦が始まるが効果はない。平地側の米軍が3人もいたのでジャングルの米軍は手薄と感じたので前進させた。指揮官を始めとする道路機動部隊も前進を開始した。数と包囲の効果でかなりの効果が期待されたが道路機動部隊の指揮官が米兵のM60に蜂の巣になったのに続き道路機動部隊が半減してしまった。
 ジャングルの部隊を前進させごり押しさせたが撃ち負けてしまう。損害がかさみだしたので心理眼でダミーを除き集中して射撃をするがせいぜいピン止まりで歯がみをする。
 支援火器RPDをもつ兵まで前面に投入して射撃戦と白兵戦を繰り返したがあげた戦果はエリアス1人のみ!それに比してこちらは5名もの犠牲を出してしまった。ああ政治将校の足音が!

 短いターン数とプレイアブルなシステム、何より興奮する展開でゲームとして大変面白いと感じた。戦術級初心者でも大きめのシナリオもそんなに苦労しないだろう。上級ルールもせいぜい1ページ程度増えるだけでそれでもSSシリーズや120シリーズより簡単で凌駕する出来といえるかもしれない。プレイの仕方ではサバゲの図上プレイといえる。名前だけを聞くとキワモノっぽいが、終わりかけのアバロンヒルとはいえさすがである。
platoon.jpg

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