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(国通)赤い夕陽のナポレオン_リプレイ

 今回久しぶりにナポレオニックをプレイしたので報告する。
 国際通信社のコマンドマガジン付録「赤い夕陽のナポレオン」はA3マップ1枚という小柄なゲームである。
 このゲームの扱う国内戦役はナポレオンの真骨頂とでも言うべき戦いで、イタリア戦役と並び最高傑作とも表される。ゲームではかの有名なOSG社の「ナポレオン・アット・ベイ」という名作ゲームをあげるまでもなくアドテクノスの「ナポレオン帝国の崩壊」にもあるように数々のゲームがデザインされており、ワーテルローなどと並び人気のテーマといえる。
 システムは再編成-第1作戦フェイズ-第2作戦フェイズ-第3作戦フェイズという3インパルスで、インパルス中は移動-戦闘(マストアタック)という良くあるシステムである。総司令官は指揮範囲を持ち、その範囲内では移動力・戦闘力は通常に使えるが、範囲外では非常に限定されたものとなる。また総司令官は強行軍でも特典がある。

 今回はTS氏とプレイすることになった。氏はナポレオン帝国の崩壊の所有者であるが、国内戦役の対人プレイは筆者共々初めてである。担当する陣営はサイの目で決定し、TS氏がナポレオン率いるフランス軍を担当することになった。筆者はブリュッヒャーとシュワルツェンベルグ率いる連合軍である。
 現在のシチュエーションを簡単に書くとパリを目指す連合軍とそれを機動防御するフランス軍である。北側にはブリュッヒャー率いるシレジア軍が北東から西方のパリを目指し、南側にはシュワルツェンベルグ率いるボヘミア軍が南東から西方のパリを目指している。シレジア軍は作戦能力は高いが戦力が少なく、ボヘミア軍は戦力が多いが作戦能力が低い。ナポレオン率いるフランス軍は両軍の中間地点に位置し、考えようによっては敵中に孤立している様に見える。
 
-プレイ開始-
 フランス軍はまずブリュッヒャーの軍を分断し攻撃してきた。ブリュッヒャーは突出気味であるので容易に捕捉される。フランス軍の攻撃は成功するが、基本的にこのゲームのCRTは後退型であるので敵に損害は出にくい。かつ、NAWの様にZOCで囲んで「ポン」というわけにいかないように敵ZOCへの後退は許可されており、敵ユニットのいる場所にも後退(通過)は許可されている。つまり戦闘では考えているほど損害が出ないのだ。損害は戦闘で1打撃与えられるが、強行軍の失敗や敵ユニット上の後退でも同じ結果である。
 連合軍のブリュッヒャーはフランス軍を無視するように前進を開始する。このゲームの勝利は以下に多くの町を占領し、敵のモラルを瓦解させるかにある。町を占領できないと逆に連合軍のモラルが瓦解する。従ってナポレオン主力との決戦は極力避け、町の占拠に邁進する。町の占拠を妨害するナポレオン以外のフランス軍が現れた場合はこれを撃滅することにする。正しくライヘンバッハプランである。
 フランス軍はブリュッヒャー軍を追いかけて捕捉しようとするが完全に捕捉できない。いらだつフランス軍。逃げる連合軍。それの繰り返しである。
 第3作戦フェイズはシュワルツェンベルグ軍。連合軍は3連続で同じ軍を選択できないのだ。ブリュッヒャー軍を援護するためにも同じように前進せねばならない。シュワルツェンベルグ軍は能力は低いが戦力は多いのでフランス軍にとっては有利な戦力比の立たない嫌な奴なのである。が、連合軍にとって見れば能力が低いので思うようにならない。
 次のターンも仏軍をほったらかしにして前進し、町を占領し続ける連合軍。あまりに強行軍を駆使し機動するのでフランス軍からは圧倒的に移るらしい。しかし強行軍の失敗で損害がかさみつつある。ブリュッヒャー軍では特に深刻で指揮範囲外にて敗走中で追撃を食らっている部隊では顕著である。シュワルツェンベルグ軍は作戦能力の低さから指揮範囲の狭さに四苦八苦している。
 普通の部隊の強行軍は失敗すると1打撃食らうが、成功すると言ってもサイの目チェックで作戦能力値以下を出し、かつその値が移動力となるので作戦能力値が低い部隊が強行軍に成功しても1しか移動できないという悲喜劇が発生することがある。
 第3ターンとなるとさすがに町が多く占拠されたことに気がついたフランス軍が町の奪回に乗り出してきた。奪回の奪回など激戦が繰り広げられた。ナポレオンには戦闘ではかなわないが、その他の仏軍は連合軍の同レベル以下である。仏軍に勝利を収める要諦は史実と同じく仏軍を分断しナポレオンのみ相手とせずである。つまり指揮範囲外の仏軍は(好戦的な連合軍の言葉を借りれば)「襲え」である。
 第4ターンはこれまでの繰り返しであるが孤立する仏軍は襲い主力は町を占拠し続ける。第3ターンとの違いは本格的にシュワルツェンベルグの軍が町と仏軍を襲いだしたことである。その訳はブリュッヒャーの軍は度重なる損害に壊滅する部隊も出始めたからだ。これは仏軍のブリュッヒャー軍を重点的に攻撃するという方針によるものでもある。
 悲しいかなシュワルツェンベルグ軍の攻勢は能力のためほとんどが失敗に終わったが、仏軍には重圧としてのしかかったことであろう。

 時間が来たのでここでお開きとしたが、後退型CRTを用いた本作は小粒ながら面白いと感じた。仮に史実を知らなくともゲームとしても面白いと思う。初心者にもお勧めである。個人的には遅れてきたヒーローというか昔から存在していれば、翔企画のSSシリーズが出すべきであった作品であると思う。そのような感を受けた。 
napo.jpg

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