(GMT)REDS!_リプレイ
GMTのREDS!をプレイしたので報告する。REDS!はロシア内戦をテーマにしたゲームで赤軍VS白軍・干渉連合軍・ポーランド軍との戦いである。 マップは東西はポーランドからタシケントまで南北はムルマンスクからカフカスまでという広大な大地を収めている。マップは軍管区のようにエリア分けがされており、中央に赤軍、周辺に白軍等が陣取っている。赤軍のユニットには軍規模と言うぐらいで大きな特徴はないが、白軍側は史実と同じく白軍各派が色分けがされており、共同して行動というわけにはいかない。
このゲームはミスターWW1との異名をとるテッド・レイサー氏がデザインしたゲームで前作Clash of Giantsのように風変わりなシステムを採用している。今回は軍管区単位のチットで機動し、戦闘は戦力比だがCRTの算出方法が変わっていて戦力比を出した後に地形のシフトがあり、結果は(ユニット×ダイスの目)+修正値の合計値を両軍の差で参照するラインが決まるという実にややこしいCRTである。もちろんダイスの目がよいことが必勝の要件ではあるが、どれだけユニット数をつぎ込んでいるかも大きな結果をもたらす。修正値は極悪なのは-3修正とかもあり、どうなるか予測が付きづらい。
プレイは赤軍をK氏、白軍各派を筆者がプレイした。序盤ツァーリ(ニコライ2世)の状態を決定するが今回は史実とは異なり白軍に身柄を保護され白軍側有利の修正を提供してくれる。
白軍には大きく2つの勢力がありオムスクに補給源のあるシベリア白軍とノボロシスクに補給源のある南ロシア軍である。それ以外にも勢力は存在するが、単独で攻撃できるほどの勢力を持つものはないに等しい。
白軍は最初はすることがない。混乱している部隊を再集結で元に戻したいが赤軍がそれを許さないように攻撃をかけてくる。介入連合軍は猛攻を受けている。シベリア白軍は前進防御を画したが、意気あがる赤軍に次々と血祭りに上げられている。南ロシア軍はノボロシスク~ペトロフスク間の赤軍を攻撃し足元を固めることに成功した。途中白軍には大増援があるのでそれを待って反撃を行いたいものだ。
数ターンの間に介入連合軍はあっという間に壊滅させられ、シベリア白軍の前進部隊は赤軍列車の支援を受けた赤軍の猛攻の前に雲霧消散した。南ロシア軍は徐々に押されている。あと数ヘックスでノボロシスクにたどり着かれそうな勢いだ。
転機は訪れた。白軍の増援が前線にたどり着き、赤軍はシベリアではウラル山脈に足を取られ攻めあぐね、ラップランドでは兵力不足でこれも手詰まり、コーカサスでは逆に反撃を喰らい一進一退の状況である。幸いポーランド軍が参戦していない事やイスラム白軍が壊滅したぐらいが救いであるといえよう。もしポーランド軍が参戦していたならば無人の野を行くようにポーランド軍がモスクワまで進んでしまうか赤軍が裏崩れを起こしていたかもしれない。
最も大きな転機はロストフ前面で行われた南ロシア軍の攻撃は赤軍を駆逐。戦闘後前進しツァリーチンへの道を切り開く。赤軍の反撃は突出した南ロシア軍を攻撃するが、後退のみで打撃を与えられない。そして同じく赤軍を攻撃~撃破の繰り返しで着実に前進して行っている。
赤軍担当のK氏は戦果が挙がらないばかりか劣勢な白軍に押されている事実に苛ついている。赤軍列車までもが危機に瀕している。クリミアに分派した白軍部隊はハリコフを陥落させている。目に見えて劣勢である。
ここで時間が来たのでお開きとなったが、絶望的と思われた状況から赤軍が苦境を悟る状況まで押し込められた展開は面白かった。戦闘システムが少し面倒だが、要はユニット数をある程度集めればどうにでもなる可変性があるので絶対を見いだすのが難しいかもしれない。赤軍は各線域のバランス感覚が重要で、白軍は絶望を知らないタフさを要求されるかもしれない。
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