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ビルマ(GDW)紹介

 最近入手したゲームを紹介する。
本ゲーム「BURMA」はコマンドマガジンの別冊ダブルチャージ誌で紹介されるはずだったが、一向に発売されないので先行して紹介である。 筆者はビルマ戦は最も興味のある戦線でそれをテーマとしていることでかなり前から入手したかったのだが、中々入手できなかったがこのたび入手できた。なお古いゲームであるので大きな期待をしてはならない。

テーマ:WW2ビルマ戦線1942-1945
 このテーマはマイナーなテーマであるせいかゲーム化が少ない。有名なところでは国産のHJ「日本の進撃」があり、最新作ではゲーマーズ社の「BURMA」がある。大抵のゲームは日本のビルマ侵攻を扱うか、インパール作戦を扱うかのどちらかであるが、本作はビルマ攻略が一段落した頃から最後までといえる42年12月から45年5月までを扱っている。そういう意味でも本作の価値があるといえるだろう。
 なお、筆者はビルマ戦線ファンであるので多少の思い入れと称した偏向があることをご了承されたい。

マップ:
 ビルマ全域とタイの一部を世界地図と比べると歪んで配置されている。
 GDWらしくフルマップより小さい22×28インチのマップに描かれている。グラフィックはGDWらしくシンプルであり、分かる人には古いエウロパと言えばいいだろうか?都市は相変わらずスクリントーンであるし、森の明るい緑と高地の茶色は見慣れた色であるはずだ。現在のグラフィック水準からすれば貧相であるが、昔はGDWライクなマップが好きという人間がいたものである。

burma.jpg

ユニット:
ユニットは連隊から旅団で1ユニットを構成している。
 OBのGDWにしては残念だが日本軍の師団クラスまでは師団番号が振ってあるが、連隊番号は1から5までの師団内の通番となっている。したがって歩58のコヒマ攻撃というシチュエーションは再現できない。ただし独立部隊の戦車第14聯隊はキチンと入っているから大きく間違っているわけでない。また日本軍の部隊規模は独立大隊~連隊と想像できるが、充足されていないことや一部が欠などが多いせいか全てbutaiと表記されている。
 ユニットはNATO式兵科記号を用いた1ステップユニットである。援軍の他に補充があるので1ステップユニットの不安を幾ばくか癒してくれる。

システム:
システムはオーソドックスともいえる補給→増援→移動→戦闘を日本軍ターン連合軍ターンと繰り返して行う。
1ターンは1ヶ月に相当するが、雨期(モンスーン)は2ヶ月で1ターンに相当する。雨期は移動・戦闘は行われない。ゲームは全26ターンで構成される。月数とターン数があわないが、43年の雨期と44年の雨期の数が微妙に違うためである。

補給:
補給は補給源から補給線をたどって(制限あり)判定するが、ビルマの戦いらしく道路・鉄道の補給線の他に海路・空路の補給線が存在する。補給状態は孤立・一般補給・攻撃補給の3状態に分類され、孤立が4ターン続くと除去される。補給源として投下補給があり、後半の英軍に特徴的な補給が用意されている。
なお、攻撃補給を受けていないと攻撃はできない。

ZOC:
支配地域は侵入・離脱に移動コストが発生する。移動コストを払えば直接支配地域同士に移動できる。
浸透移動のルールもあるので弱めのZOCであるようだ。

スタック:
スタックはスタック価の総和で10を超えてはならない。これは移動・戦闘の途中にも適用される。なお、スタック価の簡単な目安として日本軍歩兵聯隊は2、連合軍歩兵旅団3である。

移動:
移動には特殊なビルマ戦役を反映してか、色々な移動方法が存在する。通常移動と敵ZOCを経由しないで道路のコストが1/2になる戦略移動、鉄道ヘックスを用い1/10コストで移動する鉄道移動、連合軍のみの航空機を用いた航空移動、日本軍のみ許される敵ヘックスに侵入できる浸透移動、強襲上陸を含む海上移動など様々な移動方法がある。
 
戦闘:
シンプルなメイアタックの戦闘比を用いた方法で戦闘を解決する。地形効果は戦闘力をプラスマイナスしたり、攻撃方法の制限が加えられるものもある。
 特殊な攻撃方法としてパラシュート攻撃というものがあり、航空作戦フェイズに任意の(制限あり)ヘックスに降下するが、ZOC内の敵に対してマストアタックで攻撃をしなければならない。
 普通の戦闘であれば防御側が後退・壊滅すると攻撃側が戦闘後前進の特典を得るが、パラシュート攻撃の時は勝利者側が戦闘後前進の特典を得るので、防御側も戦闘後前進できる。

その他:
ビルマらしく道路建設のルールがあり、両軍とも道路を建設できる。なお、ビルマロード完成は勝利条件に直結している。
その他に長距離空挺隊やパラシュート部隊、米式装備中国軍、雲南遠征軍のルールがある。

勝利条件:
26ターン終了時に連合軍と日本軍の得点を比較し判定する。
日本軍はインドに進出し滞在することで得点する。またインドの北部に位置する飛行場を占領すると更に得点を得ることができる。
連合軍はラングーンの占領と守備、ビルマロードの完成と守備で得点を得る。
なお、史実ではラングーンの占領は45年5月であるのでタイムスケジュール通りであれば連合軍に楽なわけではない。

ざっと見る限り、シンプルなキャンペーン級のゲームであるといえるだろう。ビルマ戦の特徴的なルールもあり、日本軍の攻勢、連合軍の反攻というように攻守を変えてプレイできるのでゲーム展開としても面白いだろう。
 他のロシア戦線などのキャンペーン級に比べて展開する部隊数が少なく、海上移動や航空(パラシュート)攻撃などの比重が高いので、興味深い戦いを演出しなければならないだろう。
 早くプレイしてプレイ後の感想もあげたいものだ。
 ルールは英文で6ページ、エラッタ1ページ、諸表2ページとそれほど多いわけではない。上記ルールの紹介は添付されている和訳ル-ルを主に紹介しているが、勝利条件のところで訳出されていない項目があったりしたので割り引いて見てください。
 冒頭でも触れたが、コマンドマガジンの別冊ダブルチャージ誌の比較記事に載るアナウンスがあるが、どのように評価されるのであろうか? 筆者が考えるところ簡単なビルマキャンペーンはこれ1つであるので、もう少し評価されてもいいのかもしれない。再版の意義は?どれだけビルマ戦線に興味を抱くゲーマーがいるかに限るかもしれない。筆者は興味ありありですけど。

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