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コンバインド・アームズ(ツクダ)_リプレイ

 ボードシミュレーションゲームが全盛期だった頃、ちょうど世界情勢は冷戦のまっただ中であった。第3次世界大戦はいつ始まるのか、東側の攻勢に西側は耐えられるのかなどといったものが大いに論じられており、それをテーマにしたゲームも数々作られた。
 今回紹介するゲームはちょうどその頃に作られたゲームで、シナリオを見ると東西が対立していた緊張感がゲームを通じて伝わってくる。当時の東側の戦車というものは秘密のベールに包まれていたのと、当時の認識である量の東、技の西に対して賛否両論であったため現代戦のゲームは好き嫌いが分かれていた。
 さて、コンバインドアームズは戦術級ゲームでも精密な戦術級の称号である戦闘級を数多く発表してきたツクダから発売されたゲームであり、最後の戦術級ゲームに属する。
 タンクコンバットシリーズを代表とする戦闘級は賛否両論が多いシリーズであったが、ツクダのゲームというブランドイメージを確立したシリーズでもあった。そのためかこのコンバインドアームズも「似たようなもの」として一蹴するユーザもいたと思う。かく言う筆者もその内の一人である。
 ところがゲームの所有者であるTS氏より今までの誤解を晴らす解説を受け、俄然興味がわいた。プレイはソ連軍が西ドイツ軍の待ち受けるマップを突破するというものである。TS氏がソ連軍、筆者が西ドイツ軍を担当してプレイすることになった。
cobine_arm.jpg

 タンクコンバットシリーズから始まるツクダの戦術級ゲームは試行錯誤の連続であったのかもしれない。コンバインドアームズはタンクコンバットとは明らかに違う。移動だけを見てもターンにわたって移動力を分割したり前借りしたり等と言うことはなく単純に各戦車に与えられた移動力を使用するというものである。射撃に至っては命中判定と命中箇所判定、貫通判定、誘爆判定とあるが、処理は流れが止まることなく進めることができる。大きな傾向はタンクコンバットシリーズに似ているが、かなりシンプルになり、プレイヤーへの負荷が少なくなっている。
 これはシナリオにもその傾向が現れており、片側のプレイヤーの指揮する戦車が30両というシナリオもあるくらいである。タンクコンバットでは不可能な数字である。
 さて、今回のシナリオは仮想戦と言うよりもはやSFと言った感のある第3次世界大戦ものである。何しろシナリオの当事国が西ドイツとソ連という今は存在しない国々である。イデオロギーの戦争は20世紀に置いてきた戦争である。このゲームが1987年頃に発売されたとはいえ、まだ20年経っていない。世の中の流れの速さに驚くべきである。
 話をプレイに戻そう。今回は初めてであるので基本ルールのみでプレイすることにした。上級になると攻撃ヘリや歩兵、間接射撃兵器が登場し、コマンドコントロールが導入される。
 基本ルールは先攻後攻を決め、先攻側が移動し、両軍射撃し、後攻側が移動し、更に両軍射撃する。かなりシンプルである。射撃は大きく分けて命中判定と撃破判定に分かれ、データーシートとチャートを参照するが、あちこち見る必要はなく各1枚ですむ。
 勝利条件はソ連軍が西ドイツ軍の戦車3両を撃破すれば勝利というもので、西ドイツ軍は強力なレオパルト2戦車4両で待ち伏せをする。そこへ7両からなるT74が突進して来るというもので、レオパルトはソ連軍が侵入してきそうな箇所を絞り、森に待ち伏せをした。西側の戦車は戦車砲が優秀であるので、遠距離から仕掛けることができるが、1マップシナリオであることと、地形障害で視線が通らないので、一方的には撃てない。
 当然の事ながらアウトレンジをおそれるソ連軍プレーヤーは地形障害の多い方面から侵入してきた。中距離から近距離での砲戦であれば、大差はないからだ。
 我が軍は急ぎ別方面に展開中のレオパルト2両を呼び戻す。数で押される前に回り込んで側面から攻撃をかけるのだ。ソ連軍も同じように地形の陰に隠れて前進する。しかし両者とも移動力が小さいのであまり進めない。
 我が軍の意図は森に隠れる正面で敵を拘束し、側面から攻撃をかける腹づもりであったが、ソ連軍は森のレオパルトからは撃てないように機動し、迂回部隊を狙う算段のようである。が、ちょっとした思い違いで迂回部隊からその部隊が視認できることが判明し、いきなり遠距離砲戦が始まった。
射撃は両軍同時解決であるが、レオパルトの滑空砲は確実にソ連戦車を撃破する。ソ連軍は3両が攻撃をかけたが遠距離ゆえ当たらない。
 迂回部隊のレオパルトは己の強力さに目を奪われ動くのを忘れる。すかさずソ連軍は距離を縮める。次の砲戦では迂回部隊のレオパルトはT74と差し違えた。あと2両撃破されれば西ドイツ軍は負ける。
 が、距離を縮めた場所が悪かった。森に伏せているレオパルドの真ん前であった。砲戦の末さらに被害の出るソ連軍。何故かソ連軍の戦車砲は当たらない。確率から言うと当たっておかしくないサイの目が出ない。
 煙を上げるソ連戦車。死屍累々である。そこで西ドイツ軍は何を思ったか掃討作戦に出動。2両のレオパルトを持って攻撃に転ずる。今度は逆のシチュエーションであった。森に伏せるソ連軍。しかも2両のうち視認されているのは1両。しかも近距離。絶好のチャンスである。ソ連軍プレーヤーの胸は高鳴ったに違いない。

ファイヤー!
ファイヤー!
ファイヤー!
3両のソ連軍戦車が火を噴いた。

スカッ!
スカッ!
スカッ!

レオパルトは何もなかったように元いた場所に存在している。
次の瞬間120㎜砲が放たれたが、もうその後は語るまでもない。

 というわけでツクダの戦術級にしてはかなりサクサク進む。ツクダの良いところも残し、当時の戦術級ゲームの傾向も取り入れていて中々良い印象を持った。発売が早すぎたのか遅すぎたのかわからないがもう少し評価してやっても良い様な気がした。次回は上級ルールでお題目でもあるコンバインドアームズを味わってみたいものだと思う。
 

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コメント

管理人さん、今晩は。TSです。
いつもウェブログを楽しく拝見させていただいております。
さて、今回のリプレイ記事のテーマになりました(ツクダ)コンバインドアームズの対戦は如何だったでしょうか?楽しんでいただけましたでしょうか?
私的には、以前から現代戦車がその性能をフルに発揮して戦術戦闘を行うとどうなるのか興味がありましたので、大変楽しい対戦でありました。
それにしても西側の第三世代の戦車は強いですな・・・。
東側の第一線戦車(T74、T72)と比べて、遠距離での命中精度はかなり高いし、発射速度は2倍。DCP値も低くて、被弾時の生存性も期待できる。
私が以前ソロプレイした、仮想戦シナリオ3暁の雷鳴では、T74、25両で攻勢を仕掛けたソ連軍を西ドイツがレオパルド2、10両で迎え撃ち、徹底的なアウトレンジ射撃の結果、ゲーム終了時たった3両しかT74は残っておらず、撃破されたレオパルド2は2両だけだったということもありました。(キルレシオ11:1。恐るべし西側第三世代戦車!)

追伸
あの対戦では、私はT80使っていませんよ・・・。
訂正してね。(*^_^*)


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