2つのバルジゲーム_バルジ大作戦(EP)
調子に乗った我々はさらにゲームを続行する事になる。さらにバルジをと言う事で、昔懐かしのバルジ大作戦(エポック)を取り出した。
エポックのバルジ大作戦には深い思い出が多い。何と言っても筆者2個目に買った本格的ウォーゲームがこれで、ウォーゲームや作戦級というものの楽しさがわかった思い出深いゲームだ。それだけでない。対戦相手のK氏がこの世界にひきづり込まれたのがこのゲームで、中学卒業くらいから猿のようにプレイしたものだ。当時から筆者は西部戦線と言えばドイツ軍ばかりやらされて連合軍をプレイしたのは数回に過ぎない(ドイツ軍は数十回以上)。筆者としては西部戦線の連合軍を担当する事は悲願であり、久しぶりにエポックバルジをするのも一興である。
しかーしなんというか何でこんなに調子が上がらないところで連合軍をプレイしなければならないのか?鼻をズーズー鳴らせ、頭がボーッとして朦朧としながらユニットを並べた。
エポックバルジの連合軍には定石というものがあって、初期配置がフリーに近いと言いながらほとんど決まっているというような記憶がある。さすがに数年ぶり、連合軍に至っては10年ぶりに近くよく覚えていない。
思い出しながら「えーっとこの交差点は...」などと言いながら配置する。連合軍としてはドイツ軍の強力な戦車師団の足を止める事を主眼に配置する。ドイツ軍は連合軍の弱いところを中心に配置していけばいいわけで、連合軍よりは大分気が楽だ。
このゲームが他のゲームのドイツ軍と全然違うところは、第2派や交通渋滞で前線に追及の遅れた第2SS装甲軍団が1ターン目から全力で連合軍の前線に攻撃を仕掛けてくる事だ。序盤の戦車師団は道路の存在する森林しか進入できないので、移動するところは限られているが、それでも第6SS装甲軍の第一派の攻撃は史実以上に強力だ。そのせいか第6SS装甲軍が隣の第5装甲軍と併走して前進という事がよくあったように思う。
しかも第5装甲軍と違い、第6SS装甲軍は装甲師団が1コ多い。しかもどれもが強力だ。大体、サンビット方面に1コ装甲軍団を派遣できたりするので、第5装甲軍の前進進展によって史実以上に前進できる。
対する連合軍は序盤はドイツ軍の足を遅らせる事に気を払い、地形利用を最大限活かし道路を封鎖すべく行動する。遅滞に成功すれば、北から南から援軍が続々と到着するだろう。
第2ターンの攻撃はドイツ軍有利に進展する。北側の第6SS装甲軍は頭がしっかりしていたせいか第1SS、第12SS共に前進を遮っているが、第2SS装甲軍団の前は穴が開いている。第5装甲軍はクレルヴォーからウィルツまでが攻撃が成功し、連合軍の戦線が早くも綻んでいる。
第3ターンはドイツ軍にとって戦果拡張のターンだった。第7軍の正面の連合軍部隊はどうやってもドイツ軍に退路を断たれてしまう。第5装甲軍から第7軍の担当戦域の前面はがら空きで、バストーニュ等とうの昔に奪取されている。なんかおかしい。こんなに簡単に突破が成功して良いものか...
第4ターンになってさらに部隊が包囲されていく、「あれ?おかしいなあ。包囲されないように下がって守っているはずやのに良いように回り込まれている。」何度確認しても包囲されないはずなのだが、K氏が移動コストを間違えているのか、読み誤ったか。恥を忍んで尋ねてみた。
K氏に尋ねるとK氏は間違っていなかった。試しにディーキルヒあたりで囲まれた部隊を例に出して実演してもらってもやっぱり間違えていない。
何が間違えているのか?K氏に言われてしまった。「自分移動力4で動いていない?」
・・・・・・・・・・・・・
正解。
(頭の中)
4移動力で後退、敵の移動は4移動力で予想。当然囲まれる心配なし。
(現実)
4移動力で後退、敵の移動は6移動力で実施。予想もできずに包囲完成。
す、すいません。これ以上続けられません。
てなわけでイギリス軍を見ることなく投了。
頼むから次はまともな状態でプレイさせて欲しいものです。
(教訓)
防御力を移動力と勘違いしてしまうような状態(風邪)でプレイするのは止めましょう。
さもなくば本当の電撃戦を見せつけられます。
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