« 2005年 | トップページ | 3号突撃砲B型を組んでみる1 »

2005/01/07

装甲擲弾兵(EP/国通)プレイ

 正月である。筆者は正月休みは前半は大掃除に追われ、元旦から体調を崩してしまってあれよあれよという間に終わりそうになっていた。休み前には色々夢想をしていたが、気が付けば最終日1日前。またいつものように何もできなかった何とも言えぬ無常感が漂っていた。
 PC起動。
 メール着信。
 ・・・・・・・
 ギャー明日会合がある(嬉)!!
 というわけで今年最初のゲーム会が開催される事になりました。
 さて、我々はと言いますと年始に往年のマルチゲーム戦国大名をプレイする事が多いのですが、今回は人数が集まりそうにない事とサンセット版の戦国大名のカウンターを切っていなかったので見送られる事になりました。
 気分としては何かプレイしたいというアンニュイなもどかしい状況です。
 結局、TS氏が持ってきてくれたシチリア撤退作戦(国通)と装甲擲弾兵(EP/国通)をプレイする事にしました。先にプレイしたシチリアの方は別項に譲るとして装甲擲弾兵を先に紹介いたします。
PZGRENA2

 装甲擲弾兵は前回TS氏と「カーンの逆襲」シナリオをプレイをし、テンポの良い戦術級というイメージがある。筆者やTS氏は割と兵器や小規模な部隊の運用などにも興味があるので、戦術級は割となじみ深いジャンルだが、K氏はむしろもっと大きなレベルの作戦級や戦略級を好む。
 戦術級をあまり好まないK氏はその理由として射程・視線の存在や、兵器そのものに対する知識が少ないからという事の他に、ややこしいというイメ-ジを持っているみたいだった。
 しかし戦術級はわりとサクサク進むものが多く、この装甲擲弾兵も例外でない。今回はシチリア撤退作戦のプレイ後と言う事もあってプレイを快諾してくれた。
 まず、初心者と言えるK氏には、このゲームのルールと雰囲気になれてもらわなければないので練習シナリオをプレイする事にした。シナリオ名は「SS演習」。
 このシナリオはドイツ側はパンター戦車1両をもって連合軍のシャーマン戦車と戦わなければならない。シナリオは3ラウンドあり、ラウンドを経るごとにシャーマン戦車の数が増えるので、クリアが難しくなる。もちろん、クリアするためには自車の持つ特徴と敵方シャーマン戦車の特徴をよく知り、地形を有効に活かせばよい。なお、このシナリオはエンドレスターンシナリオとなっているのでクリアできない限り何時までもターンが続く。
 プレイスタート!K氏はパンターD1台を操りマップに進入。K氏は初めてと言え、過去にこのゲームの姉妹ゲームの東部戦線をプレイした事がある。その時は何もワケもわからずプレイしたものと思われるが、大昔の事であるので覚えているわけはない。
 対する連合軍は第1ラウンドのシャーマン戦車2両はTS氏が率いる事になった。彼の場合戦術級に興味がある事と、このゲームのオーナーであるので心配無用だ。
 ルールを教授しながらのプレイとなっているので手取り足取り教授という事になるが、K氏は要点を理解して物陰に隠れて前進。対するTS氏は優位な地点で待ち伏せするべく前進。連合軍のシャーマン戦車はパンター戦車より射程が短く、火力も2/3、防御力も機動力も劣り、唯一勝っている点は車両の数のみだ。
 ドイツ軍の戦い方としては射程の優越がある為、アウトレンジで戦う事が望ましく、連合軍は1両ではパンター戦車を撃破できないので、2両でまとめて撃ち、先制して打たれないようにしなければならないが果たして...
 経過を書いても仕方ないので、結果だけ書くとパンター戦車の射程から逃れようとしたシャーマン戦車がストップ射撃により撃破されるというものだった。このプレイで何となく感覚をつかんだK氏は次のシナリオをプレイする事を提案したので次のプレイに移る事になった。
 次のプレイは「地獄のハイウェイ:フェーヘル」をプレイする事にした。このシナリオは連合軍の守る町にドイツ軍が攻撃をかけ、連合軍が救援につくというものだ。前シナリオに続いてドイツ軍はK氏、連合軍はフェーヘル守備隊をTS氏が増援部隊を筆者が担当する事となった。
 ドイツ軍はパンター戦車3両と4号戦車1両のSS戦車部隊と、13コ小隊の歩兵・迫撃砲部隊の二手に分かれて盤端より進入する。K氏は戦車部隊を先行させ、フェーヘルへ向かう。歩兵部隊は機動力を得るために輸送隊形で進入だ。
 連合軍は空挺歩兵11コ小隊とシャーマン戦車4小隊基幹で、フェーヘルに直接籠もっている。迫撃砲部隊のみは町より後方に伏せられている。
 ドイツ軍は戦車部隊と歩兵部隊を分離して戦車部隊を先行して移動する。戦車部隊は北側から、歩兵部隊は遅れて輸送隊形で南側から進軍している。戦車部隊の先行は戦車部隊で歩兵部隊の障害になりそうなシャーマン戦車を叩いておく必要があるからだろう。考えとしてはアウトレンジで数を削いでおき後続の歩兵部隊の突入を支援するためか?
  連合軍の戦車部隊は砲撃力において前回のシャーマン戦車より能力が低いので、積極的に出られない。よって固定砲台よろしく町に陣取っている。そこへドイツ軍戦車が前進してくるが、打撃を与えられず逆に被害を受ける。パンターの攻撃力はすさまじいものがある。いやシャーマンがもろすぎるのか。
 幸いな事に生き残った連合軍戦車部隊はドイツ軍の射線から逃れ、命脈を保つ。戦車が残っている限りドイツ軍は町に突入できないだろう。その間にドイツ軍は弾薬切れを起こしてしまった車両があり、前途が不安となる。
 間一髪。連合軍の増援が到着。北側から戦車部隊が、南から歩兵部隊が進入することに成功。南側のドイツ軍は射程の短い歩兵しかいないので増援部隊の来着を指をくわえて見ているしかなかった。
 北側のシャーマン戦車の来援に後ろに下がるドイツ軍戦車。連合軍は増援部隊の筆者の依頼を受け、迫撃砲による間接射撃は平地に展開する歩兵部隊に指向された。火を噴く迫撃砲。砲撃は精緻を極め全ての部隊が混乱してしまう。続く移動で南からの増援歩兵が、ストップ射撃で損害を受けながらも接触し、混乱しているドイツ軍歩兵に突撃を敢行し、これを覆滅することに成功した。
 平地でぼさっとしているドイツ歩兵も悪いが、歩砲の連係プレーに敵味方感嘆する。K氏は砲兵の使い方も歩兵の使い方もよく知らないが、良い勉強になったようだ。
 この後のイニシアチブをドイツ軍にとられたために戦果を上げた歩兵部隊はドイツ戦車部隊等の砲火の犠牲となった。先制射撃で隊形変換中の対戦車砲部隊も犠牲になった。撃ちすぎたためにまたもや弾薬切れをおこすドイツ軍戦車。K氏は天を呪うが出てしまったものは仕方がない。ドイツ軍は30パーセントの確率で弾薬切れになるのだ。
 次はK氏の番だ。先ほど見せつけられた砲兵の威力を試すように迫撃砲の射撃は連合軍歩兵の図上に降り注いだ。が、町に籠もる歩兵に対しては大きな打撃を与えられない。
 次は連合軍の反撃だ。同じように歩砲と戦車を使用して歩兵部隊を制圧、その間にドイツ軍戦車のストップ射撃を受けるが、またもや弾薬切れを起こし、盤上に攻撃できるAFVが皆無となる。それを予測したかのように連合軍歩兵が突出し、混乱するドイツ軍歩兵を一掃するというパターンに陥り、頼みの迫撃砲部隊もかなりが撃破されドイツ軍プレーヤーK氏のモラルが崩壊したのでお開きとする事になった。

 今回も再現されたが、装甲擲弾兵などの最近の戦術級は作戦級で簡単に表されていた諸兵連合効果などを実感的に再現してくれる。装甲擲弾兵では流動的に移動と射撃ができ、イニシアチブまでもが流動的なのでかなりスピード感がある。
 また西部戦線で連合軍将兵が感じたであろうドイツ軍戦車の圧倒感はこのゲームではそれなりに体験できる。今回のシナリオでも戦車戦ではドイツ軍には優位には立てなかった。次はもう少し大規模なシナリオにも挑戦したいものだ。

装甲擲弾兵
装甲擲弾兵

« 2005年 | トップページ | 3号突撃砲B型を組んでみる1 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 装甲擲弾兵(EP/国通)プレイ:

« 2005年 | トップページ | 3号突撃砲B型を組んでみる1 »

2020年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ