Fighting General Patton_バストーニュシナリオ(AD/GJ)プレイ
さて、前回更新よりかなり時間が空いてしまったわけだが、サボっていたわけでなくただ単に風邪をこじらせて寝込んでしまって更新ができなかったからにほかならない。風邪をひいて高熱を出すと覚えていたことを一つ一つ忘れてしまうので困ったものだ。多分高熱で脳細胞が死んでいっているのだろう。
さてさて、前回のプラハにて手も足も出ずプラハを目の前にして地団駄を踏んでしまった筆者は、話は前後するがダブルチャージ付録の三十年戦史でK氏に圧倒的な勝利を収め溜飲を下げた。あまりに鮮やかなそして偉大な勝利のために思ったより早く終わってしまったため、次のゲームをプレイすることにした。
かといって選択肢が多いわけでなく、筆者が機嫌良くあーでもないこーでもないと言っているとK氏が「走れパットン」をもう一度やりたいと出した。よりにもよって同じゲームだ。手頃なゲームが他になかったのでシナリオを替えてプレイすることにした。
そういうわけでバストーニュが選ばれたわけだが、何というか伏線があってプラハをする前に候補に挙がっていたが、最近バルジばっかりやなーということで一度は見送られた経緯がある。しかしバルジと言えばK氏、バストーニュと言えば101空挺師団。101と言えばK氏と言うようになんだか連想ゲームのように納まってしまった。
バルジと言えばK氏は自然と米軍ユニットに手が伸び、グリーン色のユニットが自然に集めだし、筆者の方にグレーとか黒いユニットが押しやられてしまう。今回も期待に違わずグリーン色を集めている。
このゲームはマップ中央にバストーニュがあり、そこを中心に米101空挺師団が包囲されつつ展開している。ドイツ軍は盤上を支配していて、盤端から進入する連合軍を拒止しつつ、バストーニュの攻略を目指す。バストーニュは交通の要衝を占めている。ドイツ軍の配置はフリーに近い。
あまりこのゲームは気乗りがしないが、筆者のドイツ軍はバストーニュを一気呵成に攻略し、盤端からやって来る連合軍を迎撃することを夢想した。
プレイ開始。
「攻撃!!」
「撃退!」
「あかん。切れ味悪いなあ」
「101強いなあ」
「盤端からの連合軍バストーニュに到着!」
「え?」
「足止め部隊は?」
「溶けた。」
「あかんあかん!ゲームにならん。やめやめ」
あまりに早くバストーニュが解放されてしまったので、やる気をなくしてしまった。筆者はK氏ともう一度配置を検証した所、バストーニュはそこそこに盤端の足止め部隊を強化しなければならないようだ。
バストーニュ攻略は第26国民擲弾兵師団を主力とした歩兵部隊が中心で、徐々に101空挺師団の包囲陣を縮めていかねばならないようだ。
プレイ再開。
盤端より進入した連合軍は有力なドイツ軍機械化部隊の遅滞戦闘に翻弄されている。しかし数で圧倒するため突破は時間の問題だ。幸いなことに南東の部隊は完全に連合軍をブロックすることに成功したようだ。バストーニュ攻略部隊はバストーニュの101師団の配置に助けられ攻撃が成功している。時間との勝負と言うよりは、時間中にどれだけ101師団を無力化できるかを主目的に置くべきか。
第2ターンでは連合軍は迂回と包囲にてドイツ軍を攻撃し、バストーニュ救援部隊は遅々としながら前進している。バストーニュまであと数ヘックスだが近いようで遠い。バストーニュ救援部隊とバストーニュを遮るものは数個のドイツ軍しかいない。ドイツ軍のバストーニュ攻略はなかなかうまくいっている。
第3ターンはバストーニュは連合軍に解放されるが救出に成功したとは言い難い。101師団に大打撃を与えたが、バストーニュの攻略は成功しなかった。無念。このまま連合軍がなだれ込んできてジリ貧と化すのかと暗い気持ちに誘われた。
第4ターンは躊躇している連合軍を尻目に何とドイツ軍が攻撃を開始しバストーニュを占領してしまった。ドイツ軍の攻撃はまるで絵に描いたような華麗さで、砲撃はバカスカ当たり連合軍の戦線を分断し包囲し撃滅している。強制戦闘後前進のデメリットが気にならない程の快調さだ。バストーニュを解放後とはいえ攻略できたことに最初で最後の出来事かなと控えめに思った。
第5ターンは連合軍の本格的な反撃が始まったが、前ターンのドイツ軍の神懸かり的な攻撃の前には攻勢は頓挫し、逆にまたも分断されている。連合軍プレーヤーのK氏は増援のドイツ軍の隊列を見て「勝てなくなるかも」と意識し始め、筆者は戦いのイニシアチブを握っているので「勝てるかも」と意識し始めた。
第6ターンは態勢を立て直し、新しい戦力でバストーニュを再奪回に成功したが、前ターンよりの勢いが止まらないドイツ軍はこれも分断に成功し、バストーニュ奪回部隊を先端包囲してしまうと言う感じであった。連合軍のK氏はため息とぼやきが止まらず。筆者はあまりの展開の激変に狂喜乱舞。「図上演習のようだ!」を連呼する。
時間の都合でここで切り上げたが、システムが少し特殊であるので戸惑いがあるが、プレイのし甲斐のあるスケールだと思う。砲撃で決まってしまうシーンもあるが、全体としてはまあバランスが取れているかもしれない。プレイアビリティーは高いが、必ずしも初心者向けとは言い難いが、クラシックスタンダードというのには違和感を覚える。
コンポーネントはあか抜けておらず、マップの紙質に至ってはウォーゲームバブル崩壊以降のゲームでは最悪の部類にはいる。それでもテーマは面白いと思うので、所有していてテーマに興味があれば一度見てみるべきだろう。
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