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マレー電撃戦(EP)プレイ

 マレー電撃戦はエポックのゲーム群の中で最も特殊な位置にあるゲームと言えるかも知れない。クラシックのように簡単なシステムというわけでなく、プレイしやすいとも言い難い。しかし世界戦史に残る有名な戦いと言うことではどのゲームにも負けない。
 このゲームをメジャーにしなかったのは史実の圧倒的戦果、システムが他のゲームにない特殊なシステムで、作戦級でありながらイベントカードがあるという珍しさからだろうか?
  また戦闘システムは普通の戦力比CRTでなく、ファイヤーパワーでもない。モラルでひとくくりにされているが、物質的・精神的な総合力として捉えられている。そういうところも慣れ親しんだ作戦級の概念から外れていたために忌避されたのか。

 筆者も購入当初あまりの新機軸に驚き、ユニークなシステムでとても万人に勧められるゲームではないが、同梱されている「シンガポール攻略戦」の方が万人に受け入れられるようなことを漏らしていたが、マレー電撃戦も少なからず好感触を持っていた。

 時代は移ろい昔では考えられなかったカードドリブンなどシステムは多彩となり、今となっては特に珍しいというわけでない。当時としてはあまりに新機軸だったのだろうか。
 時を同じくしてダブルチャージ誌の予告にマレー電撃戦のライセンス化の可否を問う特集があり楽しみにしていたが、6月現在発刊されておらず確認できていないので詳細はわからないが、少なからずとも評価してる方がいると言うことは、もう一度プレイして確認して見ようという動機付けになる。

 プレイは筆者が日本軍、K氏が英連邦軍を担当することになった。
 ユニットは大隊レベルで、NATO式兵科記号でなく黒影アイコンで、ユニット上には聯隊、大隊番号(英軍は国籍、旅団番号)の類しか表示されておらず、 保守的なプレーヤーは不安になってしまう。

 移動は日英軍に移動力の差があり、日本軍歩兵部隊は5、日本軍戦車部隊は8、英軍は4となっている。日本軍歩兵部隊はモラルダウンと引き替えに強行軍を宣言して移動力を8にでき、英軍は戦略移動として道路・鉄道上のみを移動することで8移動力、モラルダウンを伴うならば16移動力まで移動できる。

 戦闘は大まかに説明すると、モラル差を判定し、相手に与えたいダメージ数分のダイスを振り、自軍の損害を求めるというスタイルで、地形、航空、戦車、夜襲、カード、陣地レベルによりシフトされ、たった1ユニットを壊滅させるために大モラルダウンを要求されることすらある。

 日本軍には強攻フェイズと、戦車突進フェイズがあり、条件付きながら二次戦闘と二次移動があるので史実のマレー戦のように錐のように突進していく様子が再現される。
 またユニークな処理として追撃と称した連鎖前進があり、数珠繋ぎに追撃が行われるという、後退側には悪夢のような戦闘後前進がある。

 英軍は日本軍と違いモラルは毎回チットを引いて決定され、アントライド状態でモラルはあまり高くないので受け身になりがちだが、戦略移動、カードプレイ、消耗した日本軍への反撃など高度にテクニックを駆使しなければならない。戦闘フェイズの後に再編成フェイズなど非対称のシークエンスであるのにも注意しなければならない。
 1ターン、ヒノデハヤマガタ。

MALAYA

 日本軍侵攻開始。日本軍は強行軍で移動でき、日本軍の戦車部隊と大部分の英印軍・豪軍は移動ができない。
 第5師団主力(歩兵第11聯隊、歩兵第41聯隊)はシンゴラよりジットラ、アロルスターにこもる英軍を攻撃すべく前進。強行軍であるので一気に堅陣ジットラに取り付く。

 歩兵第42聯隊はクロウを目指しパタニより強行軍。こちらはパタニが少し遠く一気には取り付けない。
 佗美支隊(第18師団歩兵第56聯隊)はコタバルに強襲上陸せねばならない。

  第5師団の各聯隊は迂回攻撃、強攻などの組み合わせで大きな被害無くジットラ、アロルスターの英軍を壊走させる事に成功した。
 佗美支隊は序盤で唯一失敗の可能性があるところで、心配したが被害を受けながらも上陸に成功。コタバルで守っていた英軍はクアラクライからクアラリピスに通ずる山側に逃げ始末が悪い。

 第2ターン、第3ターンも日本軍の快進撃は続く。勢いに乗る第5師団は正面攻撃と迂回攻撃を多用し戦車部隊と供にスンゲイパタニを陥れ、パタニより進撃の歩兵第42聯隊は迂回攻撃によりクロウを攻略する。なお、この方面の英軍は壊走状態となり、セライまで下がる。リゾート地と津波で有名なペナン島には英印軍が取り残されている。

 増援の近衛師団近衛歩兵第4聯隊はコタバルより退却の英軍を追い求めクアラクライから山中に突進、クアラリピスを目指す。
 佗美支隊は戦力消耗のため1コ大隊をローテーションさせつつ東岸を前進し、クアラトレンガヌをと占領し、壊走する英軍を追ってクアンタンを目指した。上陸戦闘、追撃戦続き疲弊した1個聯隊のみではつらい物である。
 時間的な都合で第4ターンで切り上げたが、概ね史実より速いペースで進撃できているが、第5師団の消耗はかなり激しくペラク橋の攻略まではローテーションを重ねなければならなくモラル回復のためには進撃が鈍る可能性はある。しかしクロウから進撃の歩兵第42聯隊は強行軍でペラク河に到達出来るところに進出しており、状況によっては英軍の守る都市のタイピン、イポーの保持も危うい。
 英軍プレーヤーのK氏によるとこの前後のターンでペラク河に到達されれば、クアラルンプルの保持も危ういとの事だったが、筆者からすると第5師団の休養の必要からそこまでは酷くないだろうが、山中悪路の近衛師団が踏破した暁にはその通りになるかもしれない。しかしまだジョホールバルまでの道のりは遠くドラマはこれからであろうと思う。
 それにしてもシステム的にもユニークでなかなか面白いと感じた。性格の違う日英軍が再現されていて、パフォーマンスが下がっていく日本軍、活性と休養のローテーション、機を見て振り分ける戦闘結果表、迂回と強攻、無理するかしないか等々シミュレーション的にもゲーム的にも面白いと感じた。それでもやはり万人向けではないがプレイしてマレー半島の広大さを実感して欲しいというのが日本軍ファンとしての正直な感想だ。

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