マレー電撃戦はエポックのゲーム群の中で最も特殊な位置にあるゲームと言えるかも知れない。クラシックのように簡単なシステムというわけでなく、プレイしやすいとも言い難い。しかし世界戦史に残る有名な戦いと言うことではどのゲームにも負けない。
このゲームをメジャーにしなかったのは史実の圧倒的戦果、システムが他のゲームにない特殊なシステムで、作戦級でありながらイベントカードがあるという珍しさからだろうか?
また戦闘システムは普通の戦力比CRTでなく、ファイヤーパワーでもない。モラルでひとくくりにされているが、物質的・精神的な総合力として捉えられている。そういうところも慣れ親しんだ作戦級の概念から外れていたために忌避されたのか。
筆者も購入当初あまりの新機軸に驚き、ユニークなシステムでとても万人に勧められるゲームではないが、同梱されている「シンガポール攻略戦」の方が万人に受け入れられるようなことを漏らしていたが、マレー電撃戦も少なからず好感触を持っていた。
時代は移ろい昔では考えられなかったカードドリブンなどシステムは多彩となり、今となっては特に珍しいというわけでない。当時としてはあまりに新機軸だったのだろうか。
時を同じくしてダブルチャージ誌の予告にマレー電撃戦のライセンス化の可否を問う特集があり楽しみにしていたが、6月現在発刊されておらず確認できていないので詳細はわからないが、少なからずとも評価してる方がいると言うことは、もう一度プレイして確認して見ようという動機付けになる。
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