幻のレイテ湾海戦(GJ)プレイ
さて、共用の大和談義に触発されて、というわけではないが陸戦のゲームを続けていると、ふと海戦のゲームをやりたくなるときがある。季節柄かどうかわからないが「夏」に近づけばその傾向は強くなる。
今回は簡単な海戦と言うことでGJ11号付録の「幻のレイテ湾海戦」だ。過去同じような水上砲撃戦と言うことで「戦艦の戦い」をよくプレイしたが、今回このゲームを選択した理由は、「戦艦の戦い」には無い独特な砲撃システムにある。
おおざっぱに分けると、海戦ゲームで水上砲撃戦を扱う場合、射撃・防御のデータを詳細に修正やチェックを経るタイプと、あたかも陸戦のようにオッズ式のように明快に単純化している物がある。
海戦全般を再現・体験するには単純化した物でも一向にかまわないが、艦船マニアであれば艦船に対する詳細なデータ(個性)に魅せられて、詳細な物に行き着きやすいが、あまり詳細に過ぎると1艦を操作するのに精一杯となって多数の艦船が参加する海戦を再現できなくなる。言ってみれば艦船のシミュレーターとなってしまう。
一番良いのは適度な詳細さと軽いシステムということだが、なかなかどうして全てを満たす物は難しい。
さて、単純化の過程でどこにデザイン上のポイントを置くかという点で本作は「狭叉」状態を中心に据えてデザインされている。「狭叉」状態になると、敵に打撃を与えやすくなるが、その維持のためには直進を余儀なくされる。また、一回に変針できるのは2隊までと言う制限もあり、射撃と艦隊運動に制限を加えて単純ながらも似たようになりやすい海戦ゲームに独自の視点を加えている。
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