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2005/07/25

三十年戦史(国通)プレイ3

 最初の構想では4回やった三十年戦史のプレイを全て1回の記事で終わらせる予定だったが、時間と紙面(画面)の都合で結局2分割で掲載することになった。
 さて、前回掲載予定の後半戦2回分は今回書き進めるが、改めて記すと以下の通り。

第3戦は筆者(旧教) 対 TS氏(新教)
第4戦は筆者(旧教) 対 TS氏(新教)

 2戦ともTS氏との対戦で、TS氏たっての願いでプレイした。前回M氏とのコンビでプレイしたTS氏だが、このゲームを相当気に入ったらしくダブルチャージ誌、コマンド誌両方を購入してプレイに挑むとはやる気満々だ。

ダブルチャージ第4号付録ゲームは60シリーズ『三十年戦史』ダブルチャージ第4号付録ゲームは60シリーズ『三十年戦史』

 もちろんこのプレイをする要因は前回にリベンジするような事とかどうのとか言っていたような気がするが、前回のプレイはあくまでも中間時で旧教側優勢であっただけで、新教側は即敗北というものでもない。13点差からひっくり返された(ひっくり返した)筆者が言うのも何だが、十分逆転可能だと思う。

-第3戦ー
 さてプレイは蒸し暑い日曜日の昼下がりに行われた。
 前回と同じく筆者が旧教側、TS氏が新教側だ。
 1ターン目の外交でフランスのテュレンヌが出現。旧教側序盤の必須箇所プファルツは支配権が確立できなかった。ネーデルランドのスピノラも支配権確立に失敗し、暗雲立ちこめるが新教側も似たようなものでオランダやハンガリーも取れず0点支配。点差旧教側4点。
 3ターン目は主導権を取ったことにより皇帝はハンガリーへ侵攻し、味方となったバイエルン公とザクセン公がプファルツとザクセンを傘下におさめる。テイリーはフランスの押さえとしてロートリンゲンに向かい、スピノラはオランダを攻めて一気に旧教派の勢力範囲を広めることに成功した。点差は旧教側8点。
 4ターン目はさらに躍進し、バイエルン公はロートリンゲンへ、テイリーは皇帝とともにウェストファーレンへ、スピノラはネーデルランドに舞い戻り、ザクセン公はブランデンブルグへ侵攻した。新教側は外国国王に頼らざるを得なくなり、デンマーク王と外交結果でグスタフアドルフが出馬した。
 5ターンは睨み合いとなり、ウェストファーレンとブランデンブルグで膠着した。外国国王は戦力がないので外国ボックス内で待機中となっている。それでもスピノラは再度オランダに侵攻し、フランスのテュレンヌが出てきそうな雰囲気を封殺するためレオポルドを派遣する。点差旧教側20点。
 第6ターンはフランスのテュレンヌが侵攻してきた。さすがに小物帝国諸侯では相手にならずロートリンゲンの支配権が崩れる。ハンガリーに頻発していた新教側のゲリラ作戦は帝国側傭兵隊長ワレンシュタインの攻撃であっという間に鎮圧される。点差旧教18点。
 第7ターン。フランスのテュレンヌは帝国諸侯のちびっ子連合の前に消耗戦を強いられ敗退。満を持したスウェーデン王グスタフアドルフは侵攻を開始し、弱小帝国諸侯の守るブランデンブルグを占拠する。デンマーク王はスウェーデンの背後を守るためポンメルンに移動。旧教側はガラスをベーメンからザクセンに移動させるのみにとどまった。点差旧教側15点。
 第8ターン。ウェストファーレンとザクセンに旧教側は戦力を集中させた。ザクセンにはガラスとテイリーが居るが身分の高い帝国諸侯がいるので額面戦力通りに戦えないところがつらい。数次にわたる戦いで、新教側は消耗し、ブランデンブルグから進出できないでいる。点差旧教側16点。
 第9ターン。ザクセンの旧教側とブランデンブルグの新教側で大会戦が行われた。新教側が戦いを制する。有名どころはほとんどが裸足で逃げ出した。それでもスウェーデンのグスタフアドルフも外国ボックスに戻らされるぐらいだから新教側が圧倒的に勝利したわけではない。点差旧教側16点。かわらず。30wa3r
 第10ターン。新教側の攻勢!フランスのテュレンヌがロートリンゲンに侵攻し、デンマーク・スウェーデン連合軍は皇帝のいるウェストファーレンに侵攻してきた。テュレンヌは撃退できたが、ウェストファーレンでは敗退をした。皇帝は裸一貫でプファルツに後退できた。デンマーク・スウェーデン連合軍は被害甚大。点差旧教側13点。
 盤上に皇帝以外の名だたる帝国側の将軍がいないが、勝利を収めることができた。イニシアチブをとり続けられたことも大きいし、相手が部隊数が少ないときに大きなイニシアチブでリアクションが大胆にできたことが相手の行動を封じ込める大きな要因だろう。

-第4戦-
 納得のいかないTS氏は再度対戦を申し入れてきた。今回は旧教側のスピノラがオランダに攻め入らずに放置した場合を試してみることにする。プファルツの重要性は相変わらずであるので、序盤のここの支配がその後の展開を左右する様であるのでケアせねばならない。
 第1ターン、第2ターン。スピノラはオランダのマウリッツを攻めず兵力ため込みに専念。テイリーはいつものようにプファルツに侵攻。今回はザクセン公が味方につき前回のようにプファルツ・ザクセンと前線の押し上げを期待したが両者とも支配権取れず。逆に新教側の傭兵軍がオーストリアに侵攻し、皇帝は叩き出される。新教はデンマーク王が早期に出てきたのでホルシュタインに進出している。よって点差0点。
 第3ターン。新教側はスウェーデン王までもが出現。オーストリアの傭兵軍は傭兵のみでは支配が広がらないので支配権崩しのためにザクセンへ移動。それに伴い皇帝はオーストリアに帰還することができた。ホルシュタインのデンマーク王はウェストファーレンまで進出し統治の支配権も確立する。プファルツはスピノラの援軍を得て新教側を撃退できたが支配できず。点差新教側1点。
 第4ターン。新教側が優勢のようだ。グスタフアドルフがウェストファーレンに進出し、新教側帝国諸侯がロートリンゲンとザクセンを固めた。旧教はプファルツはテイリーにネーデルランドはスピノラに軍を託し防備を固める。
 第5ターン。ラッキーなことにロートリンゲンのマウリッツはオランダに帰り、デンマーク王・スウェーデン王共にザクセンに進出。その背後を突くようにスピノラがウェストファーレンへ突入。多分、新教側のザクセン行はベーメンに旧教皇帝が進出してきたためだろうと考えられる。手堅く新教側の支配権を崩したのと、獲得したことにより旧教側5点優位。
 第6ターン。プファルツにデンマーク王、ウェストファーレンにグスタフアドルフが攻め入ってきたので旧教側守将スピノラは四散。テイリーは東部戦線混乱作戦のためベーメンから山越えでシュレージェンに進出。バイエルンには皇帝が進出内線の機動防御だ。点差新教側1点。
 第7ターン。傭兵隊長マンスフェルトが旧教側に寝返りザクセンは旧教により分断される。ブランデンブルグに突っ込んだテイリーはグスタフアドルフの機動反撃でまたもや四散。しかし目的は誘引だったわけでまあ成功。その間に皇帝はプファルツに移動し、ガラスはネーデルランドに移動。フランスのテュレンヌがロートリンゲンに出てきているのでプファルツはさながら東部戦線と西部戦線が市電で行き交えるまでに近接する内線となる。点差新教側1点。

 第8ターンはザクセンにグスタフアドルフが懲罰戦争を仕掛け、裏切り者マンスフェルトを撃退。しかしザクセンを奪われどもザクセン公はシュレージェンの支配権を確立。プファルツは新教側がウェストファーレンから攻撃をかけてきたが撃退。被害甚大な皇帝は根城のオーストリアまで下がる。相手の支配権を崩し味方の支配権を守ったため点差は旧教側2点。
 第9ターン。新教側は崩された支配権の確立のために動き回る。点差を奪うためロートリンゲンの新教軍はネーデルランドに侵攻。一撃でスピノラを撃退する。またもや裏切ったマンスフェルトは奪ったばかりのシュレージェンを奪い返した。新教が固めてきたので点差は新教側2点。30wa4r
 最終ターンの第10ターンはネーデルランドからテュレンヌとマウリッツのコンビがプファルツに侵攻ガラスとテイリーとの会戦で旧教側敗北。新教側の後を追うようにスピノラはネーデルランドに移動。ロートリンゲンの空きにチロルのレオポルドが前進し支配権を確立。 
 ベーメンのザクセン公を叩くべく新教側は何故か山越えで移動し、事もあろうにグスタフアドルフが失敗し、貴重な1機動を無駄にしてしまう。結局ザクセン公は討てたが、支配権の拡張はならず。旧教側はせせこましく決戦を回避し、ハンガリーの支配権を得て新教側がプファルツの支配権確立に失敗したため旧教側2点でギリギリの勝利となった。
 今回はプファルツが序盤に支配できなかった為にシーソーゲームとなり大変面白かった。せせこましいプレイと相手の妨害が功を奏した。傭兵隊長の使い方も判ってきたような気がする。今回、最終ターンで新教側がポンメルンとプファルツに移動しなかったために勝利を逃したが、筆者の方も各所でミスがあったので最終ターンでミスしたTS氏だけを責めるのは酷だろう。よりミスの少なかった筆者が運がよかっただけだ。しかしそれにしてもこんな緊迫した展開は初めてで大変楽しかった。

 
 

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コメント

opendice様。初めまして。
管理人のぐちーずです。
トラックバックとコメントありがとうございます。
トラックバックはopendice様が初めてです!
重ねてありがとうございます。
 リプレイは極力重ならないようにしているんですけどこの太平記システムシリーズは面白い(展開も)のが多いのでどうしても重なってしまいますね。
opendice様のアングロ・ブルギニョン同盟推進委員会もこれから巡回させていただきます。
 また記事がかぶったらコメント・トラバよろしくお願いします。
 

どうも初めまして。シミュレーションゲームのオンライン対戦用のデータを配布したりしている opendice という者です。

先日、私のデータ配布ページの方で十年戦史のリプレイをアップしましたので、こちらの記事にトラックバックさせて頂きました。ネット界広しと言えども、三十年戦史のリプレイを載せているブログなど多くはないので、繋がらなくてはと思いまして(笑)。

THEN WHAT? は以前から楽しく読ませて頂いています。これからも更新がんばってください。

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» 敗着が多すぎる(三十年戦史リプレイ) [アングロ・ブルギニョン同盟推進委員会]
先日、La Bataille D\'Aomori のふなきさんとメール対戦した三十年戦史のリプレイです。…… [続きを読む]

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