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スパニッシュ・シビルウォー(DG)Bruneteプレイ

 マップが美しいゲーム、その存在だけでプレイをしようか所有しようかという気になってしまう。逆にマップの美的感覚を疑うもの、これはその存在だけでそのゲームの本質はさておき抹殺してしまいかけない。
 最近のゲームは結構マップに力が入っているのではないだろうか?扱うテーマが多彩なデジションゲームズのS&T誌の美しいマップは見知らぬ大地の戦いであってもプレイしようか所有しようかという気にさせてくれる。
 そんな中でもスペイン市民戦争をあつかった作戦級ゲームがシリーズ化されており、マップが(本当にそうかどうかは別にして)美麗であったためプレイする機会をうかがっていた。幸いにして日本語のルールが公表されているのでプレイ環境は悪くない。しかも続編も発表されているから期待大だ。唯一欠けているものはスペイン市民戦争に対する知識だろう。
 フランコ、キャパ、国際旅団、コンドル軍団ぐらいしか知らなくともこれを突破口に興味がわくかもしれない。

 さて、本シナリオのブルネテは共和国軍の奇襲攻撃から始まり、大々的な攻勢は反乱軍の反撃により頓挫し撃退されるというものだ。地形的には川で二分されているが平地が多く、史実の展開は非常に興味深い。

 この戦いを、筆者がファシスト側反乱軍、K氏が共和国軍を担当した。

 盤上には攻勢を予期していないファシスト側が点在しており、有力な拠点に点在している。ファシスト側は共和国軍のように軍団司令部は存在せず、各師団HQに連絡できればよいが、序盤から配置の部隊は第71師団に属しているものとされ、一部の拠点に守る部隊は自動的に3ターンまで補給下となる。
 共和国軍は師団司令部、軍団司令部に連絡線を引かねばならず、軍団司令部は盤端まで連絡線が引けねばならない。また、各師団ごとに攻撃を優先される目標が複数あり、それに向かって遮二無二突っ込んでいかねばならない。各師団は軍団のどちらかに明確に区分されており、軍団境界内で連絡線を引くが、師団の目標は軍団の所属に関係なくまたがって存在しており、共和国軍の作戦指導はどうなってるのかさっぱり判らない始末だった。
 しかも初期配置において、軍団司令部の記述が抜けており、攻勢側の司令部が無いのは不自然であったため、適当な箇所に配置して開始した。
 勝利得点箇所は各所に散在し、ファシスト側の1個師団が広く守っている。これを圧倒的な多数で排除し、ファシスト側の増援による反撃を凌ぐというのが共和国軍の大まかな構想だ。

SPANISH
 共和国軍の攻勢は混乱を極めながらも地形的に緩い中央部から突破、勝利条件の地点を次々と占領し、ついにはブルネテまで陥れる。序盤のファシスト側は一部の部隊は補給下だが、それ以外は補給切れで移動・戦闘力が半減し、師団司令部の指揮統制下にない部隊は混乱状態で移動力が半減(累積あり)し、敵ZOCに入れない。
 ZOCと言えばこのゲームでは攻撃力3以上のユニットはZOCを有すが、シナリオ専用ルールで大隊規模のユニットはZOCが無く、2個大隊から発生することになっている。

 2ターンから続々とファシスト側は増援がやってくる。もっとも遠方の部隊はトラックを駆使して進出を図るが、戦場は遠い。あまりバラバラに進出すると各個撃破されるおそれがあるので東部より侵入した部隊はブルネテの前面で河べりに布陣し、後続を待つ。数さえ揃えば攻勢は止まり、反撃に移転できるはずだ。しかし、ファシスト側は大隊規模が多い。
 トラックはスタッキングの対象外で、歩兵を積んで移動できるが、歩兵が移動してからトラックに乗せて移動できるので、点と点の移動さえ管理できればかなり進める。
 共和国軍は師団目標という足かせに難渋しながらブルネテの側面から出現してきた第12師団の対策として、川沿いに数個部隊を派遣し、側面を援護している。1個師団だけで突出しても意味がないと判断したのでこちらも停止し、川を挟んで対陣する。トラックで第13師団が進出中だが、全力が揃うのはもう少しかかりそうで、後のターンの増援を考えると本格的な攻勢はもう少しかかりそうだ。
 このゲームは戦闘はマストアタックで戦力差CRTだが修正は戦闘力修正とダイス修正とコラムシフトがあり、なれていないせいもあって少し混乱する。戦力とダイスをよく間違えてしまうのだ。それで解決後に一喜一憂した後に間違いに気が付きやりなおししているので少しストレスがたまる。
 第3ターン以降勝利条件の土地を得るために、遮二無二交通整理を行いながら前進するK氏。前進するたびごとにこの師団はどこが目標だったっけ?とか聞き直さなければならないほどあちこちに散在している。軍団や境界などヘッタクレも無いと憤っている。
 対してファシスト側筆者は攻勢の準備に駆け回っている。ちょうどアルデンヌのように突出する敵軍に対し、両側面から逆襲をかけるイメージだが、大隊にZOCがないというルールが引っかかる。もちろん共和国側は連隊が多くスタックできない代わりに広範囲に展開できている・・・
 しかも共和国側の砲兵は強烈で、数が多く、弾幕射撃という砲兵単独の射撃においてファシスト側のユニットに痛打を与えている。プレWW2の分際でなんでやねんと言う気もするが、ともかく損害は出ている。LOS外に逃げるファシスト側。

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 ファシスト側の部隊は攻勢のために前進する。4ターンから来る航空ポイントで、鬱陶しい砲兵やガチガチに堅いスタックを攻撃する。航空ポイントが湯水のように多いのである程度ポイントを積めば必ずユニットに損害が出るので共和国軍に動揺が走る。その動揺の走り方は湾岸・イラク戦争のイラク軍並みである。プレWW2の分際でなんでやねんと言う気もするが、撃っていて気持ちがいいので無視をする。
 当面の目標はブルネテの奪回だがあまり気持ちよく進めない。北縁の戦線が圧迫が多くなり、東側の部隊が圧迫されている。この際混乱しようが補給が切れようが数が多い方が有利だ。
 西翼の状況もよろしくない。どうもZOCと戦闘力を維持するためにはスタックをしなければならないが、スタックするためには部隊の専有面積が少なくなり、攻勢を受けている共和国側が柔軟な反撃を仕掛けて翼端を狙ってくる。端と端である故に砲兵の支援も期待が薄い。戦力を転用したいが中央はブルネテの方面に釘付けで如何ともしがたい。
 ファシスト側の航空攻撃は汚いとか共和国軍の弾幕射撃は汚いと言い合っている内に両端が破れてファシスト側の攻勢が頓挫してしまったので終了することにした。

 シチュエーションは面白いはずなのに何か釈然としないものを感じた。確かに戦闘時にダイス修正と戦力修正を間違えたりしたが、その都度計算し直してやり直した。一度二度は弾幕射撃のLOS判定を間違えたこともあったと思うがゲームがひっくり返る様な間違いはしていないように思う。ともかく勝った側も負けた側も何かストレスを感じたプレイだった。何か間違えているのかなあ。

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コメント

スペイン内戦には興味深いエピソードも満載ですし、WW2につながっていく意味合いでは、もう少し関心を持たれてもいいジャンルだと考えています。ただ、会戦スケールの戦闘が多いのと、キャンペーン的な展開を見せてくれるアイテムがあまり日本で普及していない点が残念ですね。

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