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アンティータム(国通)プレイ

 南北戦争の戦史は日本ではあまりメジャーとは言えないむしろマイナーなジャンルだ。しかし当事国のアメリカでは(当然のことながら)メジャーな存在だ。
 シミュレーション・ウォーゲームにおいてもその構図は当てはまる。日本ではマイナーだが、米国ではメジャーなジャンルで、ゲーム出版の動静にも表れている。
 マイナーなジャンルに対しては出版はそれに対応して少なくなるものだ。しかし最近の潮流としてはマイナーなものにも光を当てると言うことで少しは期待が持てるようになっている。
 そんな中コマンドマガジンから発売された59号付録アンティータムは南北戦争ファンであれば有名どころの戦いだ。過去にコマンドマガジンの付録でゲティスバーグをテーマとしたリーズ・グレイテスト・ギャンブルを楽しんだので今回も大いに期待した。
コマンドマガジン59号付録「アンティタームの戦い」

コマンドマガジン59号付録「アンティタームの戦い」

 何と言っても素人同士の戦いと言われる南北戦争。モルトケだかなんだかが「見るとこなし」と言いはなったと言われるがそんなことお構いなくプレイをする。実際に戦った将兵が素人ならプレイする我々も素人だ。

 さて、アンティータムは出血多量で有名な会戦らしい。北軍司令官のマクレランの慎重な性格を見抜いていた南軍リー将軍が北軍を翻弄したと言うが、ゲームでは果たして・・・
 今回は南軍にこざかしい動きでナンバーワンのK氏が、指揮統制上の問題のある軍隊が大好きな筆者が北軍を担当することになった。

 
 まず第1軍団が前進しニコモデス丘に陣取る南軍を撃破しこれを占領。これに気をよくした我が第1軍団長は北の森からミラー家のコーン畑まで前進。
 隣接する第12軍団は第1軍団の側面を守りつつ東の森に前進した。臨戦状態の第2軍団はやや前進。肝心の第5軍団は動けず。
このゲームでは北軍にマクレラン将軍の性格を投影するためにコマンドコントロールのルールとして軍団の投入に関するルールがある。それは1ターンにおいて制限無く行動できる軍団が2つに限定されると言うことと、それを選択するためには待機状態から臨戦状態に軍団を活性化させなければならない。活性化の方法はダイスチェックだが、活性化に成功しない限り任務割り当て状態(行動できる状態)にできない。もちろん任務割り当てから外された軍団は待機状態になってしまうために、次々と矢継ぎ早に軍団の割り当てを変更できないようになっている。
 第1軍団は後方に位置する第12軍団の進出を待つかのように統制前進状態になる。第1軍団左翼の前に存在するダンカー教会は勝利得点を得られるヘックスだが、第12軍団と連携し面で押して奪取したいのでそうならざるを得ない。北軍はステップロスの戦力ダウンが少ないので少々無理してもいくべきかもしれないが、第12軍団の進出遅れもあって決断を躊躇した。

ANTIETAM1
 さて、そんなことをしている間に軍団の統制などと言うルールに縛られない南軍は、各師団を北軍の第1軍団、第12軍団正面に集結させてきた。アンティータム河沿いに貼り付けの師団を配置してそのほとんどを投入しているようだ。

 第1軍団と第12軍団の攻勢は南軍の投入できる戦力が円翼運動を開始できるほど兵力が集中できた頃に止まりだした。押し合いへし合いの末に結局は窪地の道はおろかダンカー教会にも到達できていない。前面にはジャクソン、ユーウェル、DH・ヒル、フッド各師団がさらにアンダーソン師団が戦線に加入しようとしており、戦力のシーソーゲームが南軍側に傾きだした。 
 第1軍団と第12軍団の苦境はもはや史実上でも明らかだ。何と言っても軍団長が戦死するぐらいだからその戦いは苛烈を極めていたのだろう。盤上でも火だるま寸前だ。
 本来なら、第1軍団と第12軍団の攻勢でつり上げられた南軍の横っ腹に、南軍に移動制限のある中央橋に陣取る第5軍団と第2軍団が割って入る予定だが、一向に待機状態からの活性化に成功しない。特に長射程のパロット砲を装備する第5軍団の活性化の失敗は痛い。待機状態は移動や砲撃ができないのだ。
 南軍はイニシアチブを握りだし、防戦一方になってきた北軍の第1軍団と第12軍団に攻撃をかける。特にDH・ヒル師団は第12軍団の円翼に回り出し大変な状態になりつつある。
 このゲームではマストアタックで攻撃側有利とはいえ必ずと言っていいほど双方に損害が出るので南軍にとっては辛いところ。何と言ってもステップロスをするとガクッと戦力が落ちてしまう。

ANTIETAM2
 それでも意に介さない攻撃は次々と北軍第12軍団の部隊を屠り始め、第12軍団が脱落し始めると優位な地形で守っていた第1軍団も壊走を始めた。とりあえず臨戦状態になった第2軍団はアンティータム河を越え、第12軍団の援護に向けたが遅すぎた。第2軍団が進出する頃には掃討戦に入り、第1軍団と第12軍団はもはや見る影もなくなっていた。
 軍団選択でようやく第2軍団と増援で来た第6軍団にバトンタッチできた北軍は、アンティータム河からの反撃を画策し、第2軍団はアンティータム河北岸から、第6軍団は中央橋からの攻勢を開始した。橋の対岸には既にアンダーソン師団とジャクソン師団が待ちかまえている。第2軍団はM・ミラーさん宅付近で、第6軍団は中央橋からの橋頭堡で激しい戦いが繰り広げられた。第2軍団はミラーさん宅の近くにある無名の森から南軍を叩き出し、これからさらに前進というところで部隊を消耗させ、第6軍団は同じく中央橋の橋頭堡を拡大させることに成功したが、これも消耗し戦機を活かした前進がかなわないという屍山血河な状態になってしまった。

 結局、軍団の切り替えがうまくいかず、このまま突き進んでも大きな戦局の進展は見られないことから北軍の投了で終わることになった。
 大きな敗因はもちろん第5軍団が一度も待機状態から抜け出せないという不幸はあったにせよ、軍団切り替えをうまく活かせなかったことと、臨戦状態になりながらも前線に圧力をかける意味で前進させれば良かったのだが、簡単には崩れないだろうと高をくくっていたらあっと言う間にユニットが消え去っていったので、後手後手になってしまったことだろう。南軍は必ずフレッシュな部隊を前線に持ってくるような配慮があったが、北軍にそこまでの配慮があったかは疑わしい。数に酔ったのかもしれない。
 コマンドマガジン付録のゲティスバーグに続きアンティータムを今回プレイできたが、なかなかシチュエーションと言い面白い。ルールには挑発的にマクレランの制限を取っ払ってやってみたらみたいなことも書いてあったが、これはシナリオとして検証するのも面白いかもしれない。

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