5月第2回ゲーム会
ゴールデンウィークの最終日。
我々は戦うために集まった。
盤上で。
血に飢えた我々は己のダイスに念を込めながら振りかざし、時としては歓喜し時として悲観に暮れた。
と言うわけでGW恒例のゲーム会が行われた。筆者はいつもゲーム三昧のGWを夢見ているが、大抵はその願いが叶うことなく時だけが過ぎてゆく。
今回は最終日の開催と言うこともあっていつものメンバーながらヤル気度マンマンだった。そういうわけで今回は息付く間もないほどプレイを連続して行った。
プレイしたゲームは
張儀 (GJ)
項羽と劉邦 (GJ)
捷1号作戦 (GJ)
東部戦線(CMJ)バタイスク
となっている。
会合の報告であるため簡略化して報告するが、後日詳細版がUPされることは確実と思われる。
張儀 (GJ)
張儀は先日のTS氏宅でプレイした際にその面白さに気が付いた。後日に再戦が確実視されたので、まず第1回目のゲームとしてこのゲームが選ばれた。
今回は前回と違って3人プレイでプレイする。ゲームは3人プレイの時のルールの変更が書いてあり、人材登用の時に3人目が引けないことぐらいで、大きな変更はない。3人でプレイすると7カ国を3人で秘密裏に選ぶことから2人でプレイするよりはるかに自分が自分の推している群雄を直接指揮することは少なくなる。
筆者は斉でK氏は楚、TS氏は秦を選んだ。もちろん秘匿して選んでいるので序盤から、誰が誰やらの世界となっている。しかも全員が全員バレ無いように極力自分の本音を分厚いオブラートに包んで、顔で笑いながら時として他プレーヤーの勝手な機動や他国の蹂躙に心で涙しながらプレイを続けた。
プレイでは序盤から秦と斉が人材を確保していたので伸びるかと思われたが、趙と魏を中心として暴れ回り、次いで魏と韓に人材が出たことでさらにヒートアップし、韓と斉と趙のもみ合いとなって魏は消滅。
魏の消滅の時、あまりの暴れっぷりに誰かの担当国かと思われたが、そうではなくプレイは続いた。
斉が伸びかけたと思ったら今度は燕によって国土分断され滅亡寸前となるが、人材がまた出て逆に燕を圧倒。その間におとなしく楚と秦が国土を広げて、趙は国士という侵略撃退ができる人材が出て攻めにくくなる。
それでも斉の危機(人材が多く強国)を護るために筆者は燕を動かし間接的に斉から目を逸らさせ、それに乗じた趙によって斉の前面の危機を救った。
密かに伸びて第1の強国になった楚に対しては韓が鉄槌を下し、楚は韓に対して最後の反撃は失敗し楚の1位が封じられた。秦に対しても隣接している趙、燕、韓が兵力のハイタワーを建て封鎖してしまった。
このまま4カ国を握る趙が勝利するかと思われたが、秦が趙に侵攻し勝利し、燕が秦領に侵攻し最後のムーブで斉が趙領に侵攻し、斉が最大勢力で終了となったので筆者の勝利で終了した。
項羽と劉邦 (GJ)
張儀の2INゲームとして出版された。こっちの方がメインと言える。実際マップ、ユニット数はこっちの方が多い。項羽と劉邦はかの秀作信長包囲戦や本能寺への道をデザインした池田氏だ。
いわゆるカードドリブンというやつで、項羽と劉邦の楚漢の戦いを戦略レベルで再現する。たしか同人ゲームとして販売されたことがあったと記憶している。
項羽は最強の武将を標榜するだけあって、ダイスの目4以下でヒットする。大抵の武将は1から2だと考えると尋常でない能力である。同じく楚漢どちらに味方に付くか判らないが韓信などは3であるので、そういう武将が劉邦になびくと項羽といえども会戦に勝てなくなる。
カードにはイベントの他に計略もあり、策略値の優越等によって実行できるので、武将の背反や戦死などによって大きく左右されてしまう。
筆者は項羽の楚を担当することになった。K氏TS氏は珍しくタッグを組み劉邦として最強の武将に挑んできた。
ゲームは初期は北部には王族の武将が割拠し、南の方に楚のエリアが存在する。劉邦は漢中にいて弱小の勢力である。懐かない王族の他に旗幟を鮮明としない独立勢力がいて、これは外交努力で敵味方になったりする。
初期配置でゲーム途中から出る人材を1人だけ配下として初期は位置でき、どれを選んでも良い。当然漢プレーヤーは最も能力に高い韓信を選ぶ。
官軍は漢中・咸陽付近を固めてから楚へと通じる榮陽へと軍を進めた。ここは漢軍の機先を制しようとした楚軍が先遣されておりここで激突となった。漢軍は動員力に勝るのでお互い消耗戦となったが、楚軍が圧倒されたところでカードプレイで項羽の本軍が瞬間移動で登場。動揺する漢軍。
漢軍はカードが多いことを良いことに兵力の補充を推し進めて乗り切ろうとする。楚軍も負けじと榮陽で兵力を集中させる。
次のターンで楚軍側には虞美人が登場し、さらに漢軍の動揺する。虞美人は行動済みで活性化済みの部隊を何度でも未行動状態とすることができるので、兵力とカードが続く限り作戦行動ができる。打撃力の大きい楚軍は例え撃ち漏らしても2度目3度目の戦闘ができてしまうので、兵力差が少ない漢軍には圧倒的に不利な状況である。
勝利を確信する楚軍。
合戦の火ぶたは切られた。
楚軍のダイス振り・・・・・・2ヒット!「あれー?」
漢軍のダイス振り・・・・・・9ヒット!!!
楚軍、項羽を残し全滅!!
その後項羽は北辺に逃れ四面楚歌の状況は免れたものの漢軍の楚侵攻作戦にサドンデスを喫したのでした。
敗軍の将コメント「俺は項羽を生かすことができた。これは歴史的な勝利である。」
勝軍の将コメント「はいはいサドンデスですから」
捷1号作戦 (GJ)
続いてゲームをすることになった。何回かプレイ候補に挙がった事もある本作はレイテ沖での海戦を作戦・戦略規模で再現する。GJ誌で海外DTP作品をライセンスしたものだという。
史上稀に見る大規模な戦いであったこの海戦を、1ユニット数隻の艦隊であらわし、航空機もそれ相応な機数をグループ化している。海戦がテーマであるために北は沖縄南はボルネオという広範囲な地域をハーフマップでマッピング化されている。南方地域であるためか心なしかトロピカルだ。
数隻1ユニットのユニットを更に何個か寄せ集めて艦隊ディスプレイ上で艦隊と化し、マップ上は艦隊カウンターが縦横に動き回る。
陸上機はマップ上の航空基地に置かれ、レイテ、ルソン、台湾等には投錨地が書かれ、輸送艦で揚陸を実施すると得点が入るようになっている。従って米軍はこれら投錨地を目指して前進し、近場の航空基地や攻め寄る艦隊を撃破する。もちろん得点は艦艇撃破によっても得られるので、自軍の艦艇や航空機が撃破されないよう行動は目的地までは秘匿するのが望ましいが、ルソン、台湾へ行くには捷二号作戦発動ラインとなるラインがあり、日本軍の増援がやってきてしまう可能性がある。と言うわけで米軍はあまり日本軍の度肝を抜くような行動は慎んでしまうかもしれない。
逆に日本軍は史実と同様に大胆な戦術的な機動によって相手を翻弄し、史実以上の戦果を上げるよう高邁なる敢闘精神が要求される。史実と同じように栄光の聯合艦隊は壊滅するかもしれないが、一矢を報えるかもしれない。
戦いは筆者とTS氏が日本軍を担当し、筆者が栗田艦隊、TS氏はその他の艦隊と陸上機部隊を担当し、K氏が米軍を担当することになった。
日本軍は作戦的な行動に硬直性を持たせるためか、日本軍の行動にはプロットを要求される。一応日本軍の華麗なる機動を再現するため各艦隊はレイテに目指すべく各泊地を進発する。
我が艦隊は栗田艦隊が犯したような失策を演ずることなくレイテを目指すのだ。艦隊には大和・武蔵・長門・伊勢・日向・金剛・榛名という綺羅星の戦艦群であり、大和・武蔵に至っては特別にSBBというジャンルになっている。
味方潜水艦の偵察により米艦隊は新鋭戦艦と空母は別々の艦隊で編成されているが、かなり固められているようだ。直接対決は避けたいものだ。
味方潜水艦の金星によりアイオワが損傷し、陸上機部隊の活躍により機動部隊にも損害を与えている。戦勝に沸き立つ日本軍。
しかし、圧倒的な米軍の力はここからで、うっとおしい陸上基地を圧倒的戦力の艦載機部隊で殲滅し、空母部隊も発見され一気に暗転モード。フィリピンの海はブルーのアメリカ海軍のマーカーで埋め尽くされている。
我が瑞鶴の機動部隊は艦載機の攻撃を振り切って何とか生き延びている。戦艦群は艦載機の後続エリアから逃げるように台湾方面に機動して難を逃れる。
日本軍としては空襲を避けつつレイテ島に近づかなければならないので、ダミー等を駆使して機動を悟られないようにする。本隊とは別に巡洋艦などで編成した別働隊はスル海方面よりレイテ方面に突入する。当然ある艦は昼間に機動部隊に発見され撃沈されたり、投錨中の輸送艦隊に突入成功しても護衛の艦にトドメを刺されたり、史実と同じような状況になりつつある。
主力の大和を中心とした艦隊と比叡など低速な戦艦を集めた艦隊はルソン島東方を大きく南下し、米機動部隊と間合いが狭くなる。米軍は戦艦部隊などを差し向けたが、大和を中心とした艦隊とはすれ違いに終わり、比叡の艦隊と激突することになった。大和の艦隊は空襲を受けたが、損害は軽微である。
そして夜。夜戦を恐れる米軍は機動部隊と護衛の戦艦群をシブヤン海に逃がした。この天佑神助に大和を中心とする主力艦隊はレイテ泊地に突入成功。レイテ沖に独特なパコダマストが水平線上に浮かび上がった。けたたましく鳴る脳内軍艦マーチ。大和・武蔵を中心とする戦艦群が砲門を開いた。その後のことは記すまでもないだろう。46センチが米軍をミンチにしたのだ。
東部戦線(バタイスク)CMJ
時間が余るとやはり戦術級が最もプレイに時間がかからない。
今回は東部戦線のバタイスクをプレイすることにした。勝利条件は町を取ったら勝ちというもので、ドイツ軍が防御側でソ連軍の攻勢を受け、増援の兵力で反撃をすると言う形だ。
今回はソ連軍が筆者とK氏、ドイツ軍がTS氏でプレイをすることになった。ソ連軍は1ターンに盤上に登場する部隊は筆者が、増援はK氏が担当する事になった。
初期配置のドイツ軍は対戦車砲と迫撃砲が装備され、歩兵の目の上のたんこぶである。これらを早期の内に撃破するのがソ連軍の目標でもある。
進入。盤端から進入したソ連軍はストップ射撃(臨機射撃)を受けることなく攻勢発起点である荒れ地まで進出できた。次に戦車部隊で近づくが全く撃ってこない。次いで偵察は歩兵しかできないので歩兵部隊が近づくと隣接ヘックスで射撃を受け、歩兵の集団である事が判明した。戦車部隊は更にスルーして中央の町に近づこうとしたが、隣のヘックスが気になり微速前進。
増援のK氏は中央部から侵入し、奥の町に侵攻しようとした。戦車部隊が先導し町に近づくと対戦車砲やら迫撃砲が戦車や歩兵の頭上に降り注ぎ、阿鼻叫喚の状態となった。我が部隊は森に潜む歩兵を駆逐し、中央の町に攻略を始める頃には敗色濃厚となり、ドイツ軍の増援が出てきた頃には決定的となった。
最終的に奥の町を攻撃するところまでは行けたが、ドイツ軍のストップ射撃に阻まれ町前面の白兵戦でドイツ軍歩兵を駆逐したところで時間と兵力が尽きてしまった。ソ連軍は難しいなあと言う事でドイツ軍の勝利に終わった。
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