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捷一号作戦(GJ)プレイ

捷1号作戦 (GJ) 

 前回UPした捷一号作戦を再録する。原文からの拡大バージョンであるので同じような表現や文体が出てくるかもしれないが、再録故のダブりと言うことで片目を瞑ってみて欲しい。

 本作はレイテ沖での海戦を作戦・戦略規模で再現する。オリジナルゲームがほとんど全てと言って良いほどの割合で構成されたGJ誌で珍しく海外DTP作品をライセンスしたものだという。以降の号で海外DTPのライセンスは聞かないが、今後も良作があればどんどん発掘してもらいたいものだ。

Imgp2809  レイテ海海戦は史上稀に見る大規模な戦いであったこの海戦を、1ユニット数隻の艦隊であらわし、航空機もそれ相応な機数をグループ化している。海戦がテーマであるため に北は沖縄南はボルネオという広範囲な地域をハーフマップでマッピング化されている。南方地域であるためか心なしかトロピカルだ。

 数隻1ユニットのユニットを更に何個か寄せ集めて艦隊ディスプレイ上で艦隊と化し、マップ上は艦隊カウンターが縦横に動き回る。大型艦単艦のユニットで海戦が出来るのではなくて艦隊ユニット(この場合戦隊)同士の海戦と見ることも出来る。メカニカルな面にこだわる向きにはお奨めできないが、海戦の作戦級が好きな方であれば充分お奨めできるものだと思う。何と言っても圧倒的な米軍を作戦能力で翻弄し、あわよくば鉄火でマッカーサーに辛酸嘗めさせることが出来るのだ。これ小兵が大兵を倒す。日本の美学。

 陸上機はマップ上の航空基地に置かれ、レイテ、ルソン、台湾等には投錨地が書かれ、輸送艦で揚陸を実施すると得点が入るようになっている。従って 米軍はこれら投錨地を目指して前進し、近場の航空基地や攻め寄る艦隊を撃破する。もちろん得点は艦艇撃破によっても得られるので、自軍の艦艇や航空機が撃 破されないよう行動は目的地までは秘匿するのが望ましいが、ルソン、台湾へ行くには捷二号作戦発動ラインとなるラインがあり、日本軍の増援がやってきてし まう可能性がある。と言うわけで米軍はあまり日本軍の度肝を抜くような行動は慎んでしまうかもしれない。

 逆に日本軍は史実と同様に大胆な戦術的な機動によって相手を翻弄し、史実以上の戦果を上げるよう高邁なる敢闘精神が要求される。史実と同じように栄光の聯合艦隊は壊滅するかもしれないが、一矢を報えるかもしれない。いや史実のように栄光を護らんとするが為にいつやって来るかもしれない米軍の影に怯え不思議ターンをしてしまうのか?それはプレーヤの自由である。

 戦いは筆者とTS氏が日本軍を担当し、筆者が栗田艦隊、TS氏はその他の艦隊と陸上機部隊を担当し、K氏が米軍を担当することになった。

 日本軍は作戦的な行動に硬直性を持たせるためか、日本軍の行動にはプロットを要求される。一応日本軍の華麗なる機動を再現するため各艦隊はレイテに目指すべく各泊地を進発する。

Imgp2808  我が艦隊は栗田艦隊が犯したような失策を演ずることなくレイテを目指すのだ。艦隊には大和・武蔵・長門・伊勢・日向・金剛・榛名という綺羅星の戦艦群であり、大和・武蔵に至っては特別にSBBというジャンルになっている。

 味方潜水艦の偵察により米艦隊は新鋭戦艦と空母は別々の艦隊で編成されているが、かなり固められているようだ。直接対決は避けたいものだ。

 味方潜水艦の金星によりアイオワが損傷し、陸上機部隊の活躍により機動部隊にも損害を与えている。戦勝に沸き立つ日本軍。街路には提灯行列と号外が配られたのは言うまでもない。

 しかし、圧倒的な米軍の力はここからで、うっとおしい陸上基地を圧倒的戦力の艦載機部隊で殲滅し、空母部隊も発見され一気に暗転モード。フィリピンの海はサムライブルーならぬネイビーブルーのアメリカ海軍のマーカーで埋め尽くされている。脳内軍艦マーチは一気にヴォリュームが下がる。

 我が瑞鶴の機動部隊は艦載機の攻撃を振り切って何とか生き延びている。戦艦群は艦載機の後続エリアから逃げるように台湾方面に機動して難を逃れる。華麗な機動を再現するためには生き延びなくてはならないのだ。脳内軍艦マーチはさらにトーンダウンしテンポもスローになってきた。

 日本軍としては空襲を避けつつレイテ島に近づかなければならないので、ダミー等を駆使して機動を悟られないようにする。本隊とは別に巡洋艦などで 編成した別働隊はスル海方面よりレイテ方面に突入する。逐次投入気味に投入された艦は当然のことながら昼間に機動部隊に発見されて撃沈されたり、投錨中の敵輸送艦隊に突入成功しても護衛の艦に トドメを刺されたり、史実と同じような状況になりつつある。

Imgp2810  主力の大和を中心とした艦隊と比叡など低速な戦艦を集めた艦隊はルソン島東方を大きく南下し、米機動部隊と間合いが狭めていいる。米軍は戦艦部隊など を差し向けたが、大和を中心とした艦隊とはすれ違いに終わり、比叡の艦隊と激突することになった。比叡の艦隊はTS氏の指揮下にありTS氏の奇声が広い部屋にこだまする。

 会戦の結果、比叡の艦隊は血塗れちなったがそのおかげで筆者率いる大和の艦隊の損害は軽微ですんでいる。肉を切らせて骨を切るの面持ちでさらに我らは大海を推し進む。

 そして夜。夜戦での日本軍の有利さに恐れをなしたのか、それとも空母が失われるか輸送船団が失われるかという究極の二者択一に米軍は機動部隊と護衛の戦艦群をシブヤン海に逃がした。この天佑神助に大和を中心とする主力艦隊は空母など見向きもくれずレイテ湾に突入。

 栗田が躊躇した瞬間を我々は乗り越えた。レイテに突入成功だ。 レイテ沖の水平線上には独特なパコダマストが浮かび上がった。けたたましく鳴る脳内軍艦マーチ。大和・武蔵を中心とする戦艦群が砲門を開いた。46センチ砲を中心とする聯合艦隊主隊の砲門は米護衛艦隊を圧倒しミンチにした。残った裸同然となった輸送船団など赤子をひねるより簡単に消滅させられた。

 レイテ湾上には米艦隊は消滅した。上陸艦隊と支援艦隊は跡形もなく吹き飛び、まるで夢に描いたような捷一号作戦の結末をもって終了した。万歳三唱する日本軍プレーヤー。史実で果たせなかった快挙を果たせた気分は大きい。

 大兵がぶつかり合い一方的な結果となったレイテ海戦を扱ったゲームは数が少ない。あったとしてもスケールが大きすぎてプレイできなかったり、超絶なビッグゲームのシナリオとして存在したり気軽にプレイできるものではない。しかも作戦級にまで落としこんだ作品となると希有の存在となる。本作は海外デザイナーの作品だが、日本側でデベロップを受けた為か妙な地図・地形や妙なレイティングの日本海軍は存在せず好感が持てる。最初は大きめのヘックスに不安を覚えたが、プロットと遭遇の関係から考えられたスケールだと考えると納得できた。2個1のユニットもメカニカルな要素を競い合う戦術海戦級のゲームでないので処理を楽にするというゲーム性重視と考えれば大きな問題でない。

 ともかく大和・武蔵を活躍させてみたい、小澤艦隊のブリリアントな機動を再現したい、という日本海軍フリークには一度はプレイしてもらいたいゲームの一つだ。

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