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デジション・アット・カセリーヌ(3W/HJ)プレイ

 今回もスーパー突発モードで開始することになった。何と言っても当日の昼前に電話がかかってきて昼から何かしようかというものだ。
 大抵の場合、どのようなゲームをするとか決めていないのでプレイするゲームセレクトに難儀することが多いが、幸いなことに前回プレイしたときに持って行っていたゲームのほとんどがルールの確認が終わっていたり、その場で出来そうなものが数点あったのでスクランブルには成功した。
 さて、今回のお題目はデジション・アット・カセリーヌというホビージャパンから発売されていた作戦級ゲームだ。昔からプレイを考えていたが、その度に他のゲームの魅力の前にプレイを延期になっていたゲームで、ようやく陽の目を浴びることになった。
 意外と我々の場合、世代がちょっとずれているせいもあって意外なゲームをプレイしたことがなかったりする。別に出版当時にゲームをしていなかったのでなく、そのゲームに興味を持った時には既に無かったという口である。

 デジション・アット・カセリーヌは今もときめいているGMTのバルバロッサシリーズやGMTシシリーで有名なボリースの手になるゲームで、一応過去に3W社のウォーゲーマー誌に掲載され、同じようなシステムを持つ北アフリカ作戦級シリーズの1作となっている。もちろん近年リニューアルされたGMTのカセリーヌがあるがこちらはメイアタックになり、10面体ダイスを使用したりターンシークエンスがいじられたりしているので別のゲームと言えるかもしれない。
 雑誌版とHJ版の違いは色々あったが、大きな違いはミニサイズのマップが一枚追加となっており、カセリーヌの戦いを拡大して楽しむことが出来る。
 基本的なシステムはマストアタックで、枢軸軍、連合軍の順番で移動・戦闘のターンを回す。古いゲームと言うこともあって特に目新しいところはないが、古臭すぎると言うほどのものでもない。
 今回のプレイは全6ターンとなる「ターラへの道」という枢軸軍の攻勢最盛期を切り取ったシナリオを選択することにした。北アフリカ作戦級シリーズはユニット数が手頃で結構所持しており、今回のプレイでこれら作戦級群への扉を開いたわけだ。
 プレイは筆者が連合軍、K氏がドイツ軍という組み合わせでおこなわれた。いつもになく連合軍のユニットをいじっていないなあと思ったら、満を持しての枢軸軍プレイヤー希望である。筆者、アフリカ戦線ならどっちでもいいので連合軍になってしまった。何か嫌な予感がすると思えば、そういえば過去にGDWブラッディ・カッセリーヌと言うゲームをプレイしており、同じ組み合わせ同じシチュエーションと言うことに気が付いた。
 まずいぞ!「我々のヤングボーイズは本当に戦えるのか?」しかも苦手なマストアタックだ!

 プレイは配置から始まった。このゲームはシナリオ毎にプレーヤーシートが用意されており、部隊の配置を円滑にしてくれる。部隊配置のシートは重要で、あるのと無いのとではプレイ環境に大きな違いがでる。最近はそこまできちっと作り込んでいるゲームもあり、そう言うゲームは評価したい。
 さて、ドイツ軍は固定配置、連合軍は何ヘックス以内にバラまけ的な配置方法であるが故に連合軍の防衛ラインには気を遣う。ドイツ軍はそのほとんどが機械化部隊であり、連合軍はフランス軍、アメリカか軍、イギリス軍といるが必ずしも機械化されていない。
 機械化の中でも機甲兵科は進入地形に制限があり、山岳や断崖が織りなすカセリーヌの地では機動する箇所が制限される。

Imgp3048 序盤の配置で勝利条件に絡む地域を英軍、米軍、仏軍と様々な部隊で防衛を試みるが、攻勢の絶頂期のドイツ軍であるためへんてこりんな防衛では易々と突破されてしまうし、かといって融通が利く配置かというとそうでもない。おおよそばらまかれた戦力で各個に守り、機を見て奪回というのが正しい方法だろうか?この辺はさすがに数度プレイしてみないと判らないプレイ感というモノなので、取りあえず指定された配置で耐えてみよう。

 このゲームをプレイしたことがある経験豊かなプレーヤーならあれはああするべきだとか、これはこうするべきだという画面に突っ込みたくなるようなこともあるかもしれないが、取りあえず片目を瞑って見守って欲しい。

 このゲームの勝利は4カ所ある勝利条件の目標ヘックスを枢軸軍がどれだけ奪取できるかにある。2個を奪取できると枢軸軍が勝利できるが、1個以下の場合引き分け以下となる。

 枢軸軍の攻勢は2本に分かれ、1つはイギリス軍の守るターラ、もう1本は米・仏軍の守るBou Chebkaだ。ターラの背後には数ヘックスという至近距離でKalaa Djerdaが連なり、 テベサの背後にはBou Chebkaが控えていてお互いの前線は連携が取れない。機動兵力があれば火消しの如く走り回ることも出来るが、期待できる兵力は少ない。

 枢軸軍はImgp3049 DAK主力でハマラ高地周辺の連合軍及びBou Chebkaに圧力をかけ始めた。序盤の連合軍は航空支援及び砲兵支援が受けられないので簡単に戦闘に負けてしまう。ドイツ軍にはスツーカもあり、ジリジリと前進している。ターラ方面でも第10装甲師団がターラを目指して英軍を撃破している。米仏軍のテベサ方面は地形の峻険さに助けられ、かつ兵力もままあり、抗戦が期待できるが、英軍の守るターラ方面は非常に怪しい。増援は雀の涙ほどしか来ないので期待してはならない。

 過早かもしれないが、機動兵力をカセリーヌ方面に走らせ枢軸軍の側面を突くことにした。ターラに送るべきかもしれないが正反対の位置にあり、どうかなと判断したためだ。

 側面を突いた機動兵力は枢軸軍の側面を守るイタリア軍を駆逐し脅威を与えた。Imgp3050 しかし、機動力に勝る枢軸軍は側面を突いてきた機動兵力を駆逐し、連合軍の期待を無惨に打ち砕く。同時にロンメルの攻撃も成功を収め、Bou Chebkaの側面を露出させられてしまうと言う事態になってしまった。マストアタックのゲームで側面を解放すると言うことは死を意味する。

 残念ながらBou Chebkaを明け渡し、有利な線まで下がり、反撃の機会を窺いたい。

 さらにターラでも着実に戦果を上げている枢軸軍は数撃でターラ陥落まで持って行けそうだ。うーむこれは拙い。完全にイニシアチブを奪われてしまった。

 Imgp3051最初からターラは落ちると考えていたが、Bou Chebkaがあっけなく明け渡さなければならず、さらにKalaa Djerdaまで危ない。ハマラ高地の部隊を動かしたいが、妙に圧力をかけられて動けなくなってる。連合軍の強みはその砲兵戦力で、攻防にわたって前線の戦力を強力にしてくれるが、自走砲以外の砲兵は移動すると隊形変換のために撃てなくなると言うルールがあるので、攻撃のタイミングと退却のタイミングは難しいものがある。また防御支援は連合軍は前ターンに支援するヘックスを決めなければならないので、計画的な運用を求められる。この辺はプレイ慣れすれば良い項目だろう。

 航空支援はターンの頭に航空フェイズがあってそこで戦闘支援か交通妨害か決めることが出来る。今回はほとんど戦闘支援に回したが、交通妨害をするべきであっただろう。

Imgp3052  DAKはBou Chebkaの支配を確個としたものとするために前面の米軍を攻撃しだし、あわよくばユニットの撃滅を狙いだした。

 これ以上の損耗は反撃はおろか防衛にも支障を来すのでさらに有利な地点に下げた。K氏からはあきらめが早いと言われたが確かにそうかもしれないが、砲兵の特性を考えるとタイミングを失すると破綻となる。

 そろそろハマラ高地からの突破はなさそうであるので、戦力を抽出しKalaa Djerda支援に回すことにした。ターラに送りたいがもはや迂回機動を開始し包囲を考えているようであるので前面の英軍はロードブロックとなりはてている。

Imgp3053  ターラの英軍はBou Chebka方面からの支援を受け、鮮やかな戦力集中でターラを陥れた。その間Bou Chebkaが手薄になっているが、実戦力を伴わない連合軍にとってドイツ軍装甲戦力は強力な難敵だ。

 Bou Chebkaを奪い返すという項目より

Kalaa Djerdaを如何に守るかという事の方が今となっては重要で、持って行ける戦力を前ターンより移動させて対策とした。それでも守りきれるかどうかは微妙だ。

Imgp3054  最終ターン。K氏率いる枢軸軍はさらなる段階の勝利を目指し前進する。枢軸軍はKalaa Djerda攻略のため迂回機動と包囲戦をもってKalaa Djerdaに迫る。守る連合軍は雑多な戦力であたかも末期ドイツ軍のカンプグルッペのようだ。

 幸いにしてドイツ軍には砲兵支援航空支援が上手く活用できず低オッズでの攻撃となりKalaa Djerdaは奪えなかった。

 連合軍はKalaa Djerdaの確保はなったがBou Chebkaを奪回する余力はなく、ゲームは枢軸軍戦術的勝利で幕を下ろした。

 今回デジション・アット・カセリーヌは重厚ではない正統派の作戦級ゲームと感じた。現在の視点で見るといささかクラシカルな臭いもするが、84年発表という20年前のゲームと考えれば仕方がない。

 プレイでは攻撃側には地形に阻害されることもままあり、防御側も地形に安泰しているとその地形の峻険さに反撃も難しいという側面があり考えどころがある。支援火器に対してはそれなりに計画的でなければならず、攻防共にゲーム上のテクニックも要求される。今回はシナリオ戦だったが、キャンペーンでやると面白いだろうと思う。最近GMT版も含めプレイしている所を見ないが、チュニジア戦は人気がないのだろうか?それとも良質な戦史書が無いせいだろうか?

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