11月1回目/2回目の会合
ようやくというわけでないが、ゲームプレイができる環境が整ってきた。と、書くと大げさだが、最近更新が滞っていたのはゲームをプレイする機会が少なく、さらにお互いヤボ用で手が付かなかったこともある。
なかでもK氏は念願のマイホームを購入し、これからはそちらでプレイさせてもらえることになったので嬉しい限りだ。是非ともコマンド71号のゲーム部屋の記事を熟読し、さらなる環境改善に邁進していただきたいものだ。
と、冗談はさておき、ようやくゲームをすることになり、前回記事で大きなマップと勇んでみたが、人数が揃わずとりあえず思いつくままに色々ゲームをプレイすることになった。
今回プレイしたのは以下のゲームだ。
The Sedan Campaign, 1870(S&T#224 )
White Eagle Eastward(S&T #156)
第2艦隊(VG/HJ)
真本信長記(CMJ69)
BARON'S WAR(COA)
関ヶ原強襲(GJ17)
あまり多すぎて訳がわからないのでダイジェスト版だが、日を改めて詳しく書くかもしれない。
The Sedan Campaign, 1870(S&T#224 ) 前号、70号で紹介されていたゲームで普仏戦争のセダン会戦あたりをゲーム化している。あまりなじみのない時代と、システムが簡単かつユニット数が少ないと言うこともあっておためしプレイ。
プロイセン軍はフランスの都市を占領することを目標とし、フランス軍はそれを阻むことを目標とする。プロイセン軍が攻め手で、フランス軍が受け手といった感じである。毎プレーヤーターンにイベントが発生し、時としてプロイセン軍に、時としてフランス軍に有利なイベントが発生する。
いわゆるNAWなゲームシステムな為、囲まれたらポンである。もちろん強ZOCと言うことも忘れてはならない。正直言うとあまり得意なゲームシステムではない。しかし普仏戦争はあまりプレイするほどたくさんのゲームがあるわけでもないので存在が珍しいと言えるかもしれない。
プレイはK氏がプロイセン軍を筆者がフランス軍を担当した。
経過は一時順調に思えたフランス軍の遅滞作戦だが、河は橋がないと渡れないというルールがあり、プロイセン軍が河に到達するか否かというちょうどのタイミングで守りきったかと思われたが、ポンツーン橋というイベントが出て橋無しの地に仮設橋をかけられ防衛計画が瓦解。運悪くその後衛に帝国親衛軍団が存在しプロイセン軍の濁流に呑み込まれ囲んでポンされてしまった。あれよあれよという間にサドンデス条件を達成されフランス軍の敗北が決定した。勝利条件や戦い方など中々考えさせられるものがあった。
White Eagle Eastward(S&T #156)
今度は蘇波戦争だ。漢字で書くとなんか中国の古代史に出てきそうな戦争だが、ソ連・ポーランド戦争だ。戦史上の展開の面白さは朝鮮戦争もかくやと言うシーソーゲームだが、S&Tの付録ゲームでできるのだろうかと思って戦争のもの珍しさも手伝ってプレイすることにした。蘇波戦争なんてスーパーマイナーな戦争なんて中々プレイできるものでもない。存在が珍しいとも言えよう。
これは遅れて参陣したTS氏と筆者がソ連軍を担当し、K氏がポーランド軍をプレイした。
しかしルールを間違えているのか、何か重大なルールを見落としているのかどないやってもソ連軍が盤端まで追い詰められてしまい、積極策と消極策両方試してみたが展開に大差はなかった。
前述の通りルールの勘違い、見落としがあるのかそれとも基本ルールではハナから成立しないのかわからないがプレイをするには見直しが必要そうだ。機会があれば腰を据えて見直してやりたい。
第2艦隊(VG/HJ) ブログにUPしていないが、実は前回TS氏との間でフリートシリーズが熱くなっており、第7艦隊プレイのための練習プレイとして数度にわたってプレイをしている。
今回のプレイはK氏のシステム習熟と言うこともあってプレイすることにした。シナリオは水上艦艇と空母艦載機が出てくるシナリオ5ビッグスティックだ。
強力なSSM能力を持つソ連艦隊と強力な艦載機部隊を持つ米艦隊という全く別のドクトリンを持つ海軍同士の戦いで興味深い。
担当はTS氏が米軍、K氏がソ連軍を担当した。
ゲームの経過はカバー力に優れる艦載機を持つ米軍が終始ソ連艦隊を翻弄し、圧倒した内容であった。
ソ連軍を担当したK氏は初めてと言うこともあって不慣れであったのと、空母を攻撃すると言うことに執着しすぎたために何ら得ることもなく敗北してしまった。しかしこのゲームでのソ連軍の戦い方、米軍の戦い方が見えてきたことは大きな収穫だろう。
真本信長記(CMJ69)
過去にダブルチャージ誌に掲載されていたミニゲームがパワーアップしてコマンドマガジン本誌に付録となったものだ。「河合継之助最後の賭け」以来のジャパネスク文様のマップ、「将門記」以来のビッグユニットとどこかしか同じにおいのするゲーム群だが、ちょっとづつルールが違ったりして要注意だ。まあこのゲームも太平記システムと言えば大方理解できるので展開も読めてきそうだが、最も簡単な信長包囲網のゲームだ。
今回は筆者とK氏が反信長方をTS氏が信長方をプレイした。なお、反信長方は強力な武将が綺羅星のごとく存在するが、寿命で消えてゆく。
反信長方の我らは戦略面を筆者が、現場の雑用を全てK氏が担当した。言わば筆者が足利義昭でK氏が綺羅星のごとく居並ぶ諸将を担当する。
将軍様(金さんではない)の筆者は我が陣営に入るべき中立武将を人選する。現場担当K氏からとてつもないブーイングを浴びたが、将軍様(金さんではない)特権でねじ伏せた。
その人選は。
上杉謙信、波多野秀治、荒木村重、別所長治、宇喜多直家、筒井順慶という一癖も二癖もある顔ぶれだ。
この中に入るべき本願寺とかが入っていないのは筆者の趣味の反映と言えよう。
京を中心に展開する織田軍は将軍の鎮座する越前の手前に徳川家康が張り付いて越前方面からの侵攻/防衛は覚束なかった。
しかし、中国方面に手厚く出陣武将がいたために、中国から畿内を荒らし回り、信長本隊を引き寄せることになり、関東方有力武将の戦力が蓄積された。
そうこうしている間に毛利元就が、武田信玄が寿命が尽き果ててしまい戦国最強の上杉謙信まで寿命が尽き果ててしまいそうだったので、死んでしまうなら戦場で、と言うことで嵐を巻き起こし、越前方面から進入しそれが発端で織田畿内帝国を瓦解させることになってしまった。
BARON'S WAR(COA)
筆者、会戦というものが昔は嫌いであった。なぜかタクティクスに付いていた30年戦争のブライテンフェルト会戦をプレイしたときにその歴史的な説明と共に、テルシオなどの陣形に妙に感心し魅せられていた。
時は過ぎて現在。当時はゲームの勝ち負けのみにあーとかどーとか言っていたが、会戦級特有のどうしようもない状況の方を好むようになってきて、今日に至っている。
会戦と言っても幅広く銃火砲のある会戦から古代の戦車まで色々で、特に好むのは日本の戦国時代と同じく銃と槍が活きていた時代だ。
今回のゲーム、バロンズ・ウォーはシモン・ド・モンフォールの乱(バロン戦争)という世界史の教科書にちらっと出てくる戦いだ。好みの銃と槍というわけではないが、イングランドでは議会制度の礎を築いた人物として英雄視されているらしい。十字軍以降の非常に興味深く珍しい戦いだ。
プレイでは筆者がモンフォール側をK氏が王側をプレイした。
史実ではモンフォール側がヘンリー丘に陣取って待ち受けたとなっているが、何をトチ狂ったか坂の途中でお休みしてしまった。
このゲームでは部隊を連続して2回動かせるが、そのうち1回をさぼってしまったのだ。
右翼の部隊は丘の上に待ち受ける国王側の部隊も待ち伏せを受けて押し合いへし合いとなる。
右翼部隊の力戦力闘で敵の指揮官を討ち取り、凱歌をあげようとした瞬間に横合いから騎馬部隊の突入が始まり、一転して大苦戦が始まった。
味方の指揮官が次々に負傷チェックに失敗し、最後の瞬間に敵側面に躍り出たシモン・ド・モンフォールの部隊も逐次投入の形となり、押しに押されまくった。
結局、シモン・ド・モンフォールまで死傷チェックに失敗し、勝ち目が全くなくなったのでお開きとした。
関ヶ原強襲(GJ17)
関ヶ原は非常にウォーゲーム化しにくい要素があり、各隊にモチベーションの差というのが普通の作戦級では表現しにくい。
が、戦術規模と言える会戦級の世界では、スタートの時間を変えることによりその辺を上手い具合にはしょることができたり、裏切るのは必定かもしれないが、いつ裏切るかわからないと言ったように処理している場合が多いようだ。
本作品では小早川隊は確実に裏切るが、チット投入が解禁されるターンまでは傍観しているという感じで、投入してからもすぐ活性化するとは限らないのでそれまでのジリジリとした感じが再現できている。
各ユニットは各隊に分けられ、各隊はチットによって活性化される。チットのない隊は総合的な何でも動かせるチットか、どこかの隊に連れて行ってもらわなければならない。
今回のプレイは筆者が西軍をK氏・TS氏が東軍を受け持った。
西軍は地形修正が有利なところに籠もって、東軍を待ち受けるというような感じにある。もちろん打って出ると言う配置も面白そうだが、ここはおとなしく陣の固守を選択する。
展開的には203高地もかくやと思われる陣地戦であった。難攻不落の石田三成の陣を始め、強固に守られた西軍各隊の陣を攻めあぐねる東軍。強力な福島隊・黒田隊が波状攻撃をかけるも中々破れない。
しかし、福島隊の猛攻で宇喜多隊の一部を撃破し、陣が崩れ出す。続けて西軍最弱の小西隊に圧力をかけ、松平隊なども投入し突破口を広げるべく東軍の猛攻が続く。
さらなる圧迫と突破で小西隊と宇喜多隊が分断され、大量得点の可能性が出てくるが、福島隊が小西隊に破れるという波乱が起こってしまう。
このままでは得点不足で東軍敗北であったが、石田隊の前面の東軍諸隊を除いた全部隊が宇喜多・小西隊方面に投入され、宇喜多隊を殲滅すべく猛攻を開始する。全力攻撃の前に得点源を守る宇喜多隊もたまらず後退し東軍に明け渡すことになった。
最後の得点源は石田隊を破るか小西隊を殲滅するか大谷隊を破るかのどれかだが、石田隊は東軍を難なく撃退し、小西隊は攻撃されず、大谷隊には裏切りの小川隊プラスアルファの攻撃があったが、精強大谷隊の前には歯が立たず、最終的に小早川隊の行動が注目されたが果たして!!!
「弱っ!!なんもできん」
結局引き分けとなってしまいました。
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