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8月の戦い2

 8月も間もなく終わる。気が付いたら一年が2/3終わろうとしている(注.執筆時点で8月)。年の初めには入院し、去年にも増して外へ出て活動するようになり、そのせいかゲーミングが若干少なめになっている。
 それでも今年は自分たち以外のウォーゲーマーとも会って情報交換をし、去年に引き続き人付き合いが拡大中だ。
 さて、夏と言えば海である。筆者、銃砲や槍で突き合うようなゲームだけでなく、大海原で大砲を撃ち合ったりするのも好きだ。と言うわけで筆者的には海戦を目論んでせっせこルールを読んだり、ユニットを切ったりして準備をしていた所....
 携帯がけたたましく鳴り響いた。夜陰を切り裂くといった方がよい。
「あーもしもし。俺やけど。そういえば日曜日ゲームすんのやったっけー?」
Kである。
「何する?」
筆者は一応プレイしたいゲームを聞くようにしている。大抵の場合K氏は「お前に任すわー!!」となるのだが、
「今回は欧州大戦がいいなー!!」
「第一次か!!」
「なんでやねん。第二次。」
「.......。」
脆くも筆者の野望は崩れてしまった。

クルセイダー(GAM)

 と言うわけで第二次欧州大戦である。前回も第二次世界大戦じゃあないかと文句が言ったが、そこは健忘症K氏が「そうやったっけ?」とか本気かどうかわからない答えを返してくる。
 仕方がない、前回東部戦線だったから今回は違う戦線にしよう。
 そうだ。夏と言えば灼熱の太陽。
砂漠の出番だ!

と言うわけで欧州大戦と指定されたからには、できたら日本が参戦する前に開始された戦いが望ましい。
 色々検討の結果、いつも持ってきていながらプレイされることがなかった作戦級をプレイすることにした。
 ゲーマーズ「クルセイダー」だ。ゲーマーズと言えばTCSに代表される命令書システムによるコマンドコントロールを持つ戦術級、OCSという弾薬、燃料という兵站の縛りで再現する作戦級の他に有名な戦いを統一フォーマットの簡単なシステムで再現するSCSというシリーズがある。

 統一フォーマットと言いながら実はゲーム別特別ルールでシークエンスが変更されたりするので、一律に統一フォーマットというのは首をかしげたくなるが、ともかく弱ZOC二次移動ありの作戦級ゲーム群と言えば何となくイメージがつかめるかもしれない。

 シリーズは第1次世界大戦、第2次世界大戦、スペイン内戦、中東戦争と多岐にわたり、山崎氏の出世作となったスターリングラード・ポケットや、コマンドマガジン65号で付録になったヨム・プキールが同じシリーズの作品となる。

 さて本作は第二次大戦のアフリカ戦線、クルセイダー作戦を扱う。フルマップ1枚でできる作戦級は有り難く、色々なメーカーから同じテーマのゲームがでている。その中の決定版というのにはならないと思うが、今でも入手可能なクルセイダー作戦のゲームだ。

 今回は練習プレイという感じでプレイすることにした。と言っても時間の関係上、シナリオ4の途中で切り上げた。これは別にゲームが駄目だったからと言うわけでなく、時間遅れてのメンバーの到着があったからと、メンバー全員が楽しめるものを画策した為である。

 ゲーム的には弱ZOC、長大な移動力と伴って地形障害のほとんど無いないアフリカの大地と言うことで機動戦が楽しめる。

 弱ZOC・長移動力は普段やっているZOCに入ることのペナルティが大きいゲームとは大きくプレイ感が違う為に戸惑った。特にZOC to  ZOC可能な点は癖でZOCに依存しがちな戦線(戦陣)をとる場合に何度も痛い目にあった。

 シナリオ的にはトブルク解放を目指し突進する英軍と、肩すかしを食らった枢軸軍の戦いで、反転するドイツアフリカ軍団と激突した。

Imgp1282  筆者は英軍をプレイしたが、イメージ的には枢軸軍に挟まれた英軍というイメージで、戦力的に消耗していることもあり、不安を抱えたままのプレイだった。

 あまり移動力が長いと予想が付かず、守ろうにも守れなくなってしまうのだ。ケアしすぎると攻撃できず、攻撃すると脇が甘くなると言うジレンマを解決できないまま、トブルクとの連絡線を一度つなぐことに成功したものの、反転してきたドイツ軍の前に屈した。

 ともかく機動戦に絶対なる条件の揃ったシステムであり、アフリカ戦にマッチングしているのかなと思った。ちょっと足が長すぎかなという気はしないでもないが、まあ大してプレイしていないので断言は避けたい。相方いわく興味深く面白いと言うことで、つかみはOKと言うことだろう。

 ゲーマーズのゲームに言えることなのだが、ヘックス番号を端折ってナンバリングされていることと、OB等読みこなせること前提のセットアップは配置に手間取ってしまう。折角システムは簡易な方であるのに配置に手間取るのはもったいないのでシナリオ別のセットアップチャートみたいなものがあればもっと簡単になるのにと思える。

 初期配置で手間取るのは多少は仕方ないことだが、ウォーゲーマーの裾野の拡大を考えた場合、プレイが難しいと言う前にもプレイしがたい要素というのは極力排除すべきだろうと思う。

戦国大名(EP)

 ゲーム会は概ねWELL THEN.で公表され調整される。WELL THEN.で日時と場所が決定され、後はどんなゲームをプレイするか、どんなテーマにするかと言うことが話し合われる。一応、急な展開の場合を考えて複数ゲームを用意していくのだが、その想定を越えた場合どうするのかという問題があった。

 さて、今回はエントリーが二人だけだったところに時間が遅れて二人増えた場合は想定していなかった。

 先のクルセイダーを切り上げて話し合った結果「戦国大名」に落ち着いた。マルチプレイヤーズゲームはGJの張儀以来だが、実は何かと役に立つことが多い。いわゆるこんだけ人がいるなら...と言うヤツだ。

 戦国大名は一時狂ったようにプレイされていたマルチゲームの一つだが、近年あまりプレイされなくなった。他に面白いマルチプレイヤーズゲームが多くなってきた為かはわからない。

 今回、4人の内、珍しくTT氏が来た為に彼のできるゲームに合わせることにした。

 と言うわけで「戦国大名」なのだ。

 プレイは持ち主K氏の独断と偏見によって甲信から関西という地域でフリーセットアップで行われた。

Imgp1287 東からセットアップを見ると甲斐:TS氏、能登:筆者、紀伊:K氏、但馬:TT氏だ。

 戦国大名のよくある光景として最初は黙々とソロプレイよろしく国内平定~周辺調略という平和な一時を味わえる。あるものは中小勢力なる反対勢力によって成長を阻害されて、スタートに遅れることが多い。

 序盤は順調に国内を平定でき、周辺国へ手を伸ばそうとした矢先に奴らは来た。

「一向宗徒の増大」

 近場にスワスチカもとい卍マークを抱える能登筆者、紀伊K氏が悲鳴を上げた。判定の結果摂津、伊賀、若狭を除いた近畿一円と越前、伊勢に一向宗の反乱が起こってしまった。ブーイングの嵐。カードを出し判定をしたK氏には各地から非難声明があがった。

 筆者はそれ以前に加賀・越中に白い巨塔を建てていたので前途多難である。

 プレーヤーはカードや戦略などを駆使して中小勢力や一向宗を駆逐する。時には無謀とも言える攻城戦を強行したり、調略の失敗で逆に増大させて皆から失笑を買ったりして緊張の前の静寂を楽しむ。

 最も優位にあったのは一向宗や中小勢力の影響が少ない甲斐TS氏で、着々と国土を広げている。

 一向宗の影響が大きい但馬TS氏とK氏は力戦力攻で国土を広げる。空白地となった摂津は美味しい所だが、今序盤の激突を嫌う両氏の思惑が合致し、当分の間捨て置かれた。Imgp1290

 筆者は序盤から「富の浪費」系の痛い出費があった為に出遅れ、鈍足ながら越中を平定し加賀を狙うと言うところだ。加賀平定後は北近江に雪崩れ込むもよし、飛騨経由で美濃に行くもよし、いずれ東西の大国がぶつかる時にはキャスティングボードを握るだろうと夢想していた。

 が、不幸が連続して降りかかった。

「裏切り」である。筆者はこのゲームをプレイする時に割と無能な大名でスタートすることが多い。そのせいでもないが、最も富んでいる地である越中で独立されてしまった。しかも「大名死亡」も続き、後継者をめぐるごたごたが発生し、大家騒動状態。

 幸いその好機を狙う諸国は我が国に隣接していないのがせめてもの幸いだろう。

 甲斐TS氏は武田信玄よろしく東海筋を平定し、西上のような感じになっている。K氏と摂津を手打ちにしたTT氏は来た近江に進出し、第2位につけている上に未だ伸びしろが多い。

 筆者これでもかと言わんばかりに拙速に越中を奪回し、加賀を増強する。どうもTT氏が北上の可能性もある。

 想像通りTT氏は越前に攻めあがってきたが、加賀の城郭を増強している為にそれ以上は前進してこない感じに思われた。

 同じ頃苦闘していたK氏がようやく紀伊半島全てを手中に収め、第3の勢力に成長した。筆者はどうも弱小国であるが、国単価が大きい為それほど侮れない勢力でもある。TT氏が筆者を責めればK氏の横撃を許し、TT氏の弱点である国は広いが防御に弱いので、致命的な状況にもなりかねない。

 動いたのは甲斐TS氏。尾張を落とし、美濃に進入した。これでTS氏はスーパーパワーとなったが、全てのプレーヤーが接することになった。

 しかし、予想に反しここで何でかわからないが、美濃で滞留すると言う挙に出た。一位になったのであれば、2位以下に大差をつけなければ袋叩きになる可能性がある。

 TS氏の侵攻を目前に予想され折しも最も危険な態勢であった紀伊K氏は、武将登用でエキスパンションキットの「源義経」を引き当ててきた。なんでやねんパワーバランスを崩しかねない悪辣ユニットである。

Imgp1296  決戦を控え、TS氏は傭兵まで雇い入れ、決戦をも辞さない覚悟である。

 調略フェイズに但馬TT氏は、美濃にドカッと金をつぎ込んだ。金にものを言わせるやらしい地上げ屋戦法だが、甲斐TS氏もそれに応じて応札する。勢力圏があるのと無いのでは移動などのコストに関わる。TT氏はまず経済戦争を仕掛けたわけだ。

 結果はTT氏のブラフで、TS氏の応札で多額の出費を強いることのみが目的とあって一同驚いた。もはや後はTT氏が美濃に雪崩れ込むのみ(維持できないほど雇い入れ)である。ここでK氏はTT氏の側背を突くこともできるが、それをしても結果的には自分の危機は去らないことからTS氏の領内に雪崩れ込むことが予想された。筆者はまたしてもこんなに面白いシチュエーションであるにもかかわらず弱小である故に寄ることすら叶わなかった。

 TS氏の時間的都合でこの時点でお開きとなったが、TT氏はK氏は尾張を攻撃すると思っていたが、K氏は美濃に突撃をかますと思っていた。TS氏的には両者渾然一体と思われたかもしれないが、実は同床異夢というのが面白かった。筆者も越前侵攻を夢見ていたし、やろうと思えば外交的な切り崩しも可能であったかもしれないがそれはまた別の話かもしれない。

 ともかく、途中で終わりとなってしまったので何とも煮え切らないが、TT氏の手腕だけが光りに光った一戦であった。筆者が序盤から最後まで全く中央政局に寄っていなかって、今の状況を周知するだけだったというのが何ともである。バランサーにすらなれなかった。ああうらめしや吉凶札~

 

 

 

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