項羽と劉邦(GJ18)プレイ
さて、実は本日はカードドリブンというかカード併用のゲームがやりたかったというのがある。さらに東洋史をやりたいなあと言う漠然とした気持ちがあってその二つが合わさったらこの項羽と劉邦(GJ18)しかあり得なかった。
話は変わって筆者の弱点は「女性」であるという。
昔、とある占い師(ズバリ言うわよではない)に見てもらった時、
「女性で失敗する。」
と、言われたらしい。
言われたらしい。と伝聞なのは筆者が直接見てもらったのでなく、見てもらった結果を聞かされたというのが正しい。
もちろん聞かされた本人は「???」だが、幸か不幸か未だ失敗はしていないらしい。
話を元に戻そう。
筆者はダイス振りの結果項羽プレーヤーとなった。
ゲームは天命札なる作戦カードを使用して行動フェイズに行動がカード分出来るが、得られる方法は特定の拠点を占拠するか、人材登用でカード引きを有利にする人物を得るしかない。
おおよそこの手の作戦カードを使ってプレイするゲームというのは、カードを多く得る側が優位に立てるようになる。従って、項羽であれば西端から出 張って来るであろう劉邦軍を牽制しつつ、北側に散在する補給エリアを奪ってカードの枚数で大差を奪われないようにしなければならない。
もちろん、項羽は中国史において格段の魅力を誇る武将である。いわゆる戦場ではめっぽう強い(中国史上最強とも)が戦略面ではスッカラカンという所は呂布と並んで戦略性を補完するゲーマーの腕の見せ所である。
項羽は覇王と名乗るぐらい戦闘には強力で、劉邦側に追随できるとすれば韓信のみである。韓信ですらカードによって独立し、敵になったり味方になったりするので必ずしも軍事面では安泰というわけではない。
戦闘はユニットの数だけダイスが振れ、軍事値以下の目を出すとヒットとなる。因みに項羽は4であり、劉邦は1である。劉邦軍最強の韓信は3で、項羽の強力さがわかるというものだ。
天命札カードには増援であったり、イベントであったり、あるいは効果絶大な策略カードであったりする。そのカードをカードに書いてある内容通りにイベントで処理するのか、あるいは作戦カードとして使用するのかはプレーヤーの選択に任される。
ゲームが始まった。
西楚の覇王項羽は定石とも言える北域の補給エリアを奪いつつ、劉邦軍に痛打を浴びせなければならない。
戦略の決定はカードの巡りに左右されると言っても過言でない。
つまりどの時点で痛打を浴びせるかはプレーヤーの判断次第と言って良い。
劉邦50万の兵を3万で蹴散らかした彭城の戦いなど雲霞の如く押し寄せる大軍をちぎっては投げちぎっては投げという溜飲が下がる戦いをしたいものだと考えがちである。
たまたま、か必然かわからないが、人材登用でやって来たのは「虞美人」!!
虞美人は特殊な能力を持つユニットで、登場ターン中同じエリアにいる楚軍ユニットは移動・戦闘などで行動済みにならないという恐るべき能力を持ち、要は何回でも項羽が動いて戦えると言うことだ!
たまたま、カードには「伝説の名馬・騅」があり、自陣営エリアにワープできると言うカードがある。
さらに「天下三分の計」という韓信を漢軍から独立諸侯にしてしまうカードもあり、もはや戦い方は決定されたと言っても良い。
天佑を信じて虞美人と共に突撃である。
韓信を独立勢力にしたが、劉邦の必死の努力で漢軍陣営に引き戻すことに成功された。その為、逆に4ユニット増えてしまうがそんな細かいことはどうだって良い(←本当は重要)。
予は項羽なり、疲れを知らぬ覇王なるぞ。
項羽・虞美人を引き連れた楚軍は韓信率いる漢軍が待ち構える武漢に突撃を開始した。
難敵ではあるが、ここを突破すると弱小劉邦のたむろする漢中まであと一歩。
劉邦は兵力もほとんど持たず、一撃で葬り去られることだろう。
栄光に向かって走る姿というのは美しい。
漢軍18ユニット、楚軍10ユニットの戦いは楚軍の圧勝に思われた。
しかし!!!
漢軍のヒット数は10ヒット!!
「デカルチャー!!」
ゼントラーディーとメルトランディーは項羽の楚軍は一瞬のうちに消え去った。
おおよそ、仲の良い武将が引き離されてしまう時にはNHK大河ドラマ太平記の高師直、高師泰が討たれるシーンが口上で再現されるが、そんな演舞を演じる間もないほど一瞬のうちに消え去った。
その後の戦いは、如何に漢軍が勝利をするかという戦いとなり、項羽は力戦力闘を繰り返したが多勢に無勢、四面楚歌の状況となり史実通りに敗北を喫した。
史実とは異なり、項羽は生き残り敗走途中で河にたどり着き、河の渡し守に「臨淄は小さな所ですが土地は千里あり、万の人が住んでいます。また王になるには十分でしょう。願わくは大王、早く渡ってください。船を出せば、漢の軍がたどりついても渡ることは出来ないでしょう。」
「うむ、そうかかたじけない。」項羽はそう言うと史実では渡し守の申し出を断って自刃を果たしたが、筆者の項羽は臨淄へと落ちていった。
あなおそろしきは虞美人。筆者の戦略や定石を惑わすまでのその魅力は2000年以上たった今でも有効だったとは。。。。
「覚えてい~ますか~♪」
思い起こせば占い師の言葉にはたくさんの言葉が抜けていた。
いつ
どこで
等である。
具体的に話さなく漠然と話すのがこの手の方々の常套手段だと思うが、
今回の一件は「もしかして」と思わすに充分であった。
そう思い起こす内に筆者は戦慄を覚えた。
どの程度
どの頻度.....
あぁ!!
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コメント
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なーるほど。
と、すると私は探知済みで、損耗状態で、モラル喪失中です(爆)。
投稿: takoba39714 | 2007/09/16 07:10
takobaさんこんにちは!
もちろん気にしていませんよー
っていうか独身なのはそのせいにしています(嘘)。
占いではこのほか性格とか様々な事を言われたようですが、ほとんど外れていました。
僕はアントライド(戦力未確認)ユニットなんですよ。いや違うな未探知状態なんですよ。
投稿: ぐちーず | 2007/09/15 12:57
「女で失敗する」というのは、どんな男にも絶対あてはまる公式なので、そう占いで言われたからって心配いりませんよ・・・。
・・・全然フォローになってませんね(笑)。
投稿: takoba39714 | 2007/09/12 21:44