3月の活動
毎年の傾向だが、1月から3月というものはプレイの頻度が低くなる。しかし近年は爆発的にプレイしていると言え、最近プレイが少ないなあと思っていたら10年間のプレイをリストにして調べてみたら一昨年と遜色のないプレイ頻度であった。
かといって近年仕事が暇になったという事はけして無く、むしろ忙しさ倍増でプレイ準備がままならぬという事態に陥っている。
こういう時に愛用するのは雑誌付録ゲームだ。扱うコンテンツも多い。制約のためそんなに大きなゲームやシステムが難解なものは少ない。一度プレイしておけば少なくとも相手には困らないだろう。
最近は雑誌付録ゲームだけをプレイしていても成立するほど出版状況は活況で、取捨選択の幅が広がったという意味で喜ばしい。
さて今回は以下のゲームをプレイできた。THE KOREAN WAR以外はミニゲームに属するが、これは忙しさを反映しているわけではない。
- THE KOREAN WAR(SSG)
- 成吉思征西記(CMJ79)
- ベルリン市街戦(CMJ79)
- 秀吉頂上決戦(GJ26)賤ヶ岳の戦い
3月は以上のプレイで終わりのはずだったが、それで終わりそうになさそうである。もしゲームプレイが出来たなら改めて追記する事にする(別記事にするかも)。
THE KOREAN WAR(SSG)
エポックゲームの中でも一時期「幻の...」と形容された朝鮮戦争作戦級ゲーム。本作はサンセットゲームズから再版されたエポック版のリニューアル。 シンプルなシークエンスで、戦線の前進後退が激しい朝鮮戦争の前半戦を扱う。北朝鮮軍にはコマンドコントロールとして金日成ラインを越えねばならないという制限があり、側面
を顧みず前進を強要される。
また北朝鮮軍と国連軍の補給の引き方の違い、スタック制限、司令部、地形、戦闘結果、特定ユニットにより失われるZOC、北朝鮮軍の戦車の活動、国連軍の空海の支援、上陸作戦等々さまざまなギミックがあり、思っているよりサクサク進む。
史実よりも前進スピードが遅く、消耗戦気味の展開で、時には反撃している韓国軍の前にあと一息で逆にサドンデス負けを喫しかけたが、首の皮一枚で何とか凌ぎきった。なんといっても金日成ラインを越えられないかもしれなかったのだ。それでも戦線の甘い箇所を突きつつ小包囲という撃滅戦を繰り返し、最終的には国連軍の大部分を包囲ないしは釜山にまで突入というところまで見えてきたので北朝鮮軍の勝利で終えた。本ゲーム数回プレイしたが実は北朝鮮軍は初めてのプレイであった、こんなに急き立てねばならないとは思い寄らなかった。
成吉思征西記(CMJ79)
コマンド79号に付録となったチンギスカンのホラズム侵攻をあつかった作戦級ゲーム。マップを見た瞬間にこれは難しい戦になりそうだと直感した。モンゴル軍には季節によって変動はあるが、第2移動があり次のターンの第1移動をもあわせ考えるとモンゴル移動→ホラズム移動→モンゴル移動→モンゴル移動→ホラズム移動→モンゴル移動というモンゴル軍が続けて動けてしまうという。なんといってもユニットは野戦モードと籠城モードがあり、その切り替えを移動の前に実施するのだが、先に紹介したモンゴル軍が2度動く事を見越して切り替えなければならない。
機動面では斯様な優位性にあるモンゴル軍だが、野戦に引き込んでなんぼの軍団でもある。攻城戦は所詮はダイス勝負であり、いつまでも陥落しない都市というものが出てきてしまう。
勝敗はモンゴル軍がどれだけ都市を奪ったか、盤外に突破したというプラスの勝利得点とモンゴル軍がどれだけ兵力を失ったかというマイナスの得点をあわせてある得点以上を獲得しなければならない。
序盤モンゴル軍が筆者率いるホラズム軍の遅滞戦術の前にほとんど進めず、モンゴル軍が都市攻城戦で大きく躓いていた。過ぎゆく時間足を奪われた、足が止まった騎兵はただの歩兵と同じである。このままホラズム軍の防衛が功を奏し、時間切れでモンゴル軍敗北かと思われた中間ターン。
一大奇跡がモンゴル軍に起こってしまった。
モンゴル軍の攻囲する都市全てが降伏してしまうという一大珍事!
たった1つターンの間にホラズム軍籠城部隊は消滅し、一気に道が開ける。
そんな一大珍事の前にはホラズム軍の総大将が代替わりして超優秀になったところで焼け石に水。失われた兵力も少なくない。
ずるずると退却してバグダッド地帯にホラズム軍総大将ジェラール率いる残存ホラズム軍。
迎撃を企んだが、もはや兵力不足でチンギス率いるモンゴル軍主力の前には決戦を回避しバグダッドで心中を誓ったが、モンゴル軍は全くスルーして盤外突破で大量得点をゲットした。よってモンゴル軍が勝利した。
ベルリン市街戦(CMJ79)
急遽追加されたゲームという話で、セミブラインドエリアシステム?とでもいうGJ誌の激闘
硫黄島と同じシステムを持つ。4ターンという短いターン数で、ベルリン中央部に殺到するソ連軍という図式。
筆者ソ連軍は超暴力的にベルリン中心部に責め立てるが、スタック制限と攻撃部隊の1ターンおきに登場する事もあって思うように攻めきれない。しかし悩んでいる暇はない。
かたやドイツ軍はマウスまで出してくる堅守ぶりで中々エリア支配がうまい事行かなかった。最終的には中心部までも責め立てたが、ドイツ軍の反撃の前に中心部6エリア中4エリア獲得できたのみで、勝利得点的にはドイツ軍が優位に立ち敗北を喫した。
プレイ後の感想戦でソ連軍の砲兵の使い方が拙いんじゃあないという事で、確かに指摘通りに戦果に直結したとは言い難いものであった。
エリア戦、ダイスパワー、ターン数が短い、セミブラインドという刺激に満ちた一品だった。本作をプレイしていると硫黄島をプレイしたくなった。
秀吉頂上決戦(GJ26)賤ヶ岳の戦い
GJ誌最新号の戦国合戦級ゲーム。エリア式でカードドリブンというかカードデッキドリブン。あまりゲーム化されない秀吉の合戦を扱っている。
今回は山崎合戦ではなく賤ヶ岳合戦の方をプレイする事にした。
第1ターンは佐久間盛政隊は賤ヶ岳に進軍し、在場の羽柴軍を蹴散らした。頂上を奪い合いする事がまさしく頂上決戦という事で、おもしろいネーミングだと感心。
いや感心している場合ではない。
北陸路を進軍する柴田勝家率いる柴田軍は第1ターンの優位性(使用カードが多い)を利用して全面攻勢にでる。北陸路全てのエリアを奪えれば奪った側が勝利だ。
柴田軍は迂回し、浸透し、そして進入する。羽柴方の陣は乱りに乱れ、危険な状態である。史実通りに中川清秀隊は四散し、もっとも前方にいる堀秀政隊などは丘陵地、陣の中にいるとはいえ左右前方の3方から責め立てられている。
非常に拙い状況である。
筆者率いる羽柴軍は総大将羽柴秀吉を含め軍勢の大半を増援カードによって出現させなければならず、その順番もプレイ前に決定しておかねばならない。4ターン以上もの時間を柴田軍の猛攻に耐えなければならない。
堀秀政が壊滅しないのはひとえに豊富な兵力と、カードプレイが功を奏しているからである。それでも受け身である事には変わりがない。
北陸路にいる敵方武将は前田利家などの特別ルールにより途中で傍観を決め込んでしまうかもしれない潜在的味方勢力である。
そんなある意味楽観していた状況を一変させたのは柴田軍の猛攻により堀隊の背後まで遮断してしまうに及んで筆者は動かざるを得なくなった。
切り札ともいえる羽柴秀長隊の出撃である。佐久間盛政隊の押さえとしていたが、秀吉本隊の前進が目前と決まったので堀隊を失う前に救出である。
しかし、これは罠であった。柴田軍は堀隊包囲を餌に羽柴秀長隊を吊り出す事を夢想していたようであった。
どうやらまんまとわなにひっかかってしまったようだ。
待ち構えていたかのように柴田軍の攻撃は秀長隊に集中し、カードプレイの枚数の優位性を生かし、秀長を敗退に追い込んだ。
ありゃりゃ本陣に後退だよ。ついてねーなー。
もしもし総大将が退却したら負けですよ。
ええっ !!
13.0勝利条件
(2)ゲーム中に敵方の総大将ユニットを戦闘結果で退却させるか盤上から除去した場合、ただちにそのプレーヤーが勝利する。
(5)「総大将」ユニット
①羽柴方:羽柴秀吉、羽柴秀長
ああっ!!
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