3月の活動2~ウォーゲーマー呑み会
秀吉頂上決戦(GJ26)をプレイ終え、今月はもうゲームプレイないやと思って3月の活動をまとめている時に、関西ウォーゲームブロガーの一人である、Takobaさんからメールがやってきた。
「唐突ですけど次の土曜日ゲームしませんか?」
筆者、唐突に誘われる事はさほど珍しくないが、今回は正直びっくりした。
「関ヶ原で」と書かれていたからだ。
関ヶ原と言えば我が家から直線で73キロぐらい、徒歩で22時間以上、おにぎりで40個ぐらいのカロリー消費を要求される遠隔地(筆者推計)だ。
そう言えばかなーり前の記事でウォーゲーム飲み会を「名古屋あたりで」と画策していた事もあったが、それの続きだろうかとか、岐阜県がウォーゲーマー空白地であると書いた事への反撃かと思ったら、メールの続きにTakobaさんが過去提案しておられた関ヶ原で関ヶ原をプレイするというイベントであるようだった。
そのメールの最後には横浜在住の某誌ライターさんが参加と書かれていたので、大体見当がついていたので、これは参加せねばと思い立った。
さて、今回の会合は朝9時頃からプレイ開始するというハードスケジュールである。筆者宅からかなり早い時間に出立しなければならないが、運悪く前日は飲み会、家の用事もあったので途中参加と相成った。
朝(と言うか昼に近い)起きて携帯が鳴動した。
Takobaさんからのメールだ。
「関ヶ原合戦勃発」
写真付きで東軍と西軍が激闘しているようだ。これは急がねば。
筆者が出発し、ほどなくすると「ベトナム上空で空中戦が発生中」というこれまた写真付きの悲報メールがやってきた。関ヶ原には間に合わなかった!!関ヶ原に着陣出来なかった毛利元康の心境だが、しかし湖国は広大で猛速で駆け抜けるJR西日本の新快速と言えども1時間ほどかかってしまう。
が、時刻表では1時間ほどで着陣可能であったのだが、関ヶ原と言えばJR東海、管区が違うのだ。ゲームで言えば軍管区が違うので入れませんみたいな。ではなくてはやりのIC乗車券で行き来するはずが、そうもいかないのと生理的要求も含めて乗換駅米原にて強制途中下車。
そこで足止めを食らい「うーむこれは東軍の策謀か。。。」とつぶやきながら待ち続ける事30分。
さて、旅行記を綴り続けても仕方がないので端折って現地に到着。プレイ箇所は関ヶ原合戦のモニュメントがたくさんある一等地と言えるとこ。家康が三成が俺たちを見ているぜ。
そこでTakobaさんにお会いして、さらに横浜からやってきた「もりつち」さんに初めてお会いする事に相成った。
Takobaさんともりつちさんは既に天下強奪、ファイティングファルコンをプレイし終えて、「ZERO!」をプレイされていた。このゲーム筆者も過去に所持していたが、ある理由で手放してしまった。手放した後に空戦ゲームの新しいアプローチとか好意的な評価が多数出てきたので再度手に入れたいなあと思っている。
ルールを読んだだけではイマイチ掴みきれなかったプレイの全体像がわかり、今回プレイしている姿を初めて直に拝見できたので、筆者としてはこれだけでも大きな収穫である。と言うか21型ラブな筆者は手放したことをたいそう後悔。
今回の会合は、関ヶ原のゲームをプレイする事のほかに、3人だから3人でプレイできるゲームをと言う事を考えておられたそうで、前日に構想にあがっているゲームを聞いていたところ、コマンドの「マーケットガーデン作戦」があがっていた。
と言うわけでマーケットガーデン作戦のプレイである。
ゲーマーのたしなみとして是非ともプレイしたい陣営というものがない限りはダイス振りで決定すべきである。と言うわけでなぜか着陣の遅れた筆者とTakoba氏が西軍ならぬ連合軍をプレイし、もりつち氏が東軍ならぬドイツ軍をプレイした。
この手のゲームで軍境界がど真ん中に出来てしまう場合要注意である。大体、お互いの範囲が及ばないところは弱くなってくるので、そこをドイツ軍に突かれて思わぬ大敗を喫する。筆者米軍担当であるが、勝利得点に絡む箇所が多い英軍の方面に補給を割り振って、早急にアントワープを解放し平押しでドイツ軍戦線を崩壊に導く事を夢想していた。
その為に我が米軍は犠牲的精神と崇高なる献身的な行動によって英軍の行動をサポートすべきである。チキンレースのように先陣争いをするとつけいられる。
ドイツ軍は疾風のように去ってゆく、追いかける連合軍。英軍は沿岸に点在する要塞を虱潰しにせねばならないので全速力でない。米軍もバランスをとりながら前進。
英軍の攻撃により要塞1個が落ちるたびに「御嘉賞ものです!」とあたかもペリリュー島で激闘する日本軍のように鼓舞を忘れない。エランは全てに勝るのだ。
連合軍は歩調をそろえて前進する。筆者はこれはプレイスタイルと言うか信条でもあるのだが、戦線を分けて行動する場合隣接戦区にあまり助言とか指示とかはしないようにしている。これをやり過ぎると誰がプレイしているのかわからなくなるためだが、ともかく助言を求められない限り口出ししないようにしている。
Takobaさんの慎重なプレイによって着実に進展している。筆者の役目はドイツ軍の目をこちらに向ける事だろう。補給割り当てによって我が軍は移動力減衰、戦力半減の憂き目にあっているが、高くない比率であっても攻撃を実施し、相手のラインを動かせる事を目指した。特に最南端は相手も救援に向かいづらいので狙い目だ。
しかし、攻撃に調子に乗りすぎて、戦闘後前進を甘く配置したために機甲師団のスタックが包囲撃滅される悲劇が発生した。心臓が止まるかと思ったが部下を死地に送り込むのはいつもの事なので顔色一つ変えない。が反省。
もりつちさんは攻めどころ、守りどころを見極めて陣形を変幻自在に変化させて、米英軍の攻撃から身を守っている。しかし筆者の執拗までの攻撃はジークフリートライン(要塞)といえども徐々に奪取している。
ゲームの最中は、兵器的うんちくや戦史的な話題をしながらプレイされる。もっとも「おしゃべり」系ウォーゲーマーである筆者のトークの前に爆笑、時には苦笑と話がポンポン飛ぶ。
さて、重要な空挺降下は連合軍は確とした戦略があるわけではなかった。個人的にはライン河に近い側が使えばいいと思っていたので、ゲームの展開によって使用方法はその時考えればよいと考えていた。
プレイでは筆者の方面では機甲師団が減ったという事もあって、思ったより進めていないのでTakobaさん側で使えばいいかという事で使ってもらう事にした。その頃にTakobaさんは激闘の結果、アントワープの占領と開港条件を満たし、今までの補給制限は解消され次からは米軍もフルで攻撃できるようになった。
英軍の方面は勝利得点を得られるヘックスが多いので、英軍の活動をサポートできるように南での攻撃を加速させた。しかし、後方に回り込めるほど大きな穴を開けたり、戦闘後前進を得られなかった(へたれだった)と言う事もあって、純粋に力押ししているだけだ。
米軍戦線の平押しだけでは英軍の側面ががら空きとなるので、米軍の歩兵部隊を延翼させた。空挺降下によって連合軍はダブルムーブ出来るようにターンシークエンスが変わるので、そこがドイツ軍の戦線を破綻させる契機になるが残念ながら大して成果無し。
それでも英軍はハーグを落とし、筆者の米軍は暦通りにアーヘンを落とす事に成功した。
プレイ的には慎重さを欠いたプレイをしてしまったのでドイツ軍の反攻を招いたが、それはそれで英軍の圧力が減って結果的によかったのかもしれない。個人的には戦術的な失敗を犯したが、アーヘンを史実と同じタイミングで占領でき、南部の独軍を圧迫する事に成功しただけでもよかったのかなと思う。
この後、メインイベントのウォーゲーマー呑み会が開催された。関ヶ原から場所を隣県に移しての開催である。
魚介類、近江牛などを頬張り焼酎を傾けながら話されたことは以下のことのように思う。もしかしたら呑み会前の話が混じっているかもしれないけど。
のどくろとは/マリアナ沖海戦の前哨戦を語る/宇宙戦艦ヤマトの影響とその後の作品/沖縄戦/ニューギニアで艦隊が玉砕した/ゲーム業界について/デザインの進捗/いろいろなゲームの話/ルールブックについて/戦史書/太平洋戦争は変人同士の戦い 等々だ。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまうものだが、今回もあっという間に過ぎ去ってしまった。蛍の光だ、帰還フェイズである。
今回この会合を企画し開催してくださったTakobaさんには毎度の事ながらお世話になりました。また遠路よりはるばる参加してくださって初めてお会いするにもかかわらず快く接してくださったもりつちさんに感謝いたします。
またゲームしたり飲み食いしたりお話ししましょう。
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コメント
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TAKOBAさまこちらこそありがとうございました。非常に楽しくプレイできました。あまりに楽しかったので逆に自分のスタイルを前面に押し出しすぎて皆様に迷惑をかけたかなと少し心配しております。頻繁に外に出ることはありませんがまたゲームしましょう。
投稿: ぐちーず | 2008/04/13 10:56
ありがとうございました。
そういえば、何回も飲んだことがありますが、ぐちーずさんとのゲームは今回が初めてでした。また遊んでやって下さい。
投稿: takoba39714 | 2008/04/01 20:49