« 海の向こうから新ゲーム到着2 | トップページ | ウォーゲーマー呑み会in西梅田 »

2008/08/13

8月の戦い1

 8月は大量にゲームが出来る可能性を秘めている。なんと言っても夏期連休があったり、例え夏期連休が野暮用で潰れたとしても土日が休みな事が多く、ゲームする可能性が必然的に多いからだ。
 少し前まではこの8月連休と5月の連休と言えばマルチゲームをプレイしたり、大きめのゲームをプレイしたりしていたが、最近は過去に比べてゲームに費やす時間が減少しているので、普通のゲームをプレイすることが多くなっている。
 そう言うわけで今夏期連休も期待されたわけだが、残念ながら期待通りにはならなかった。その理由はと言うと、なぜかこういう楽しいイベントのある前に珍しく後ろ向けにひっくりかえってしまい腰と尻を強打したり、もしやカンピロバクターか?と言うぐらいお腹を壊したり、ずいぶん前に膝を強打してやっと治りかけたと思ったら、さらに捻って強打したりと良いところがない。
 ゲーム会の2日前には風邪をひき、暑い季節にもかかわらず青ばなダラダラという体たらくで、こんな体調ではゲーム会なんて行けるわけもなくもしや開催不可かと思われた。
 しかし奇跡は起こった。そう言えば星占いとかもなんか良い運勢だと告げている。

 これは行ける!

 と言うわけで本日プレイしたゲーム。

  • イギリス本土決戦(CMJ別10)
  • ザポロジェ1943(SA)
  • 信長の賭(STR)

イギリス本土決戦(CMJ別10)
 史実では実施できなかったドイツ軍の英本土上陸作戦である「あしか」作戦を扱う。
 いきなり架空戦である。といっても史実では実行されなかった類の架空戦であるので、パラレルワールドほどの飛んでる感はない。
 システムは次号コマンドマガジン82号で付録となるSecond Front Nowと同じである。といってもまだ出ていないのと同じだと行ってもサッパリなので5号Voctory in Normandyと同じだ。
 一桁号ってもはやかなり昔のような気がするので、これでも良くわからない読者のためにもちょっと解説すると、旅団/師団レベルの作戦級ゲームで、CPというコマンドポイントを消費して移動や戦闘を行う。1ターンに行えるのはコマンドポイント内でユニットやスタックに対し移動か戦闘を行わせるので、全体から見ると一部分だけしか動けないので、無駄な移動や意味のない戦闘はポイントの浪費だけとなってしまう。
 本ゲームはと言うと、イギリス軍は状況によってランダムにCPが供給されるので1ポイントから5ポイントという幅を持ち、ドイツ軍は固定2ポイントだが、都市の占領具合によって上積みされるというものだ。
 そしてCPの消費具合というと移動に1ポイント、戦闘に2ポイントとなっており、少ないCP値の時には移動しかできず、また多くとも戦闘がそんなに乱発できないようになっている。
 増援の登場は、移動と同じく1ポイントかかり、ドイツ軍の重装備部隊(戦車とか)は2ポイントかかるので、移動、戦闘と増援の登場を考えると1ターンに出来ることは限られている。

Imgp4227_2

 今回のプレイではもはや固定化された感があるが、筆者が英軍を、K氏がドイツ軍を担当した。
  序盤のイギリス軍は兵力が散らばっていて、英本土あるいは増援として世界各国に散らばっているという感じになっている。と言うわけで、ドイツ軍が突破するまでに兵力をあらかた集結させて、穴が開いたら塞ぐという感じでプレイすることにした。
 ドイツ軍は英軍と同じく序盤はCPが少ないので多くなるように都市を取るべく前進する。狙い目はドーバー海峡沿いの港湾都市で、6つ取れば+1、9つ取れば+2されるので、英軍が手薄なうちに席巻する予定だった。
 しかしそうは問屋が卸さないのは、今日の星占いがとても良かった筆者である。蹴散らされる予定の雑多の旅団群集成部隊が各地で粘り、ドイツ軍は前進が遅々として進まない。
 戦闘システムはダイスパワーで、自分の攻撃力以下の目を出せば相手に1ヒットを与えられるというもので、その攻撃力にプラスマイナスの修正を与えるのが地形だったり航空支援だったり、重砲支援だったりする。
 今回はダイジェスト版であるので詳細は省くが、ドイツ軍の装甲師団3個を投入するような攻撃にもかかわらず損害が続出し、ひどい時には全装甲師団がステップロス、さらに第7装甲師団が1回の戦闘で壊滅するなどの大ダメージを浴び続けたドイツ軍は、己のダイス目の不調と英軍の圧倒的なダイスの目に悩まされながらも、遅々としながらも前進を続け、ロンドンの目前に迫り60数ターンの激闘をしながらも未だ突破できず、最終ターンの80ターンまでに規定の勝利得点(都市の占領)を果たせないことが発覚したので英軍勝利で終了した。
 フルターン80ターンと聞けば思わずプレイするのに手が出せないかもしれないが、1ターンに両軍数個のスタックが動くだけであるのでサクサクと進む。このプレイでも2時ぐらいから始めて7時ぐらいには70ターンが見えてくるので長考しなければ半日あれば終えることも可能だ。
 少ない手数で最大の成果を上げなければならない所は厳しいところだが、逆に面白いと感じた。あんまり人気が無いのは残念。

ザポロジェ1943(SA)
 名高きゲームデザイナーの一人である山崎氏が同人誌時代のシックスアングルズ誌第1号として発売したザポロジェ1943が、第2版としてシックスアングルズコレクションとして甦った。
 今のシックスアングルズ誌は第二次大戦のものが多いが、同人誌時代は結構バリエーションに富んでいた(山崎氏デザイン以外もあり)。
 そういうテーマの隙間産業的な所から商業誌ではうってかわって結構硬派なラインナップとなっており、仕事の丁寧さも加わって安定した人気を持っている。
 そんな同人誌時代のものがリニューアルしたというわけで、久しぶりにプレイすることにした。ゼーロフ&キュストリンやハリコフの影に隠れてしまってプレイするのを忘れていたが、これも立派なミニゲームである。
 システム的にはソ連移動→ドイツ対応移動→ソ連戦闘→ドイツ移動→ドイツ戦闘というシークエンスで、マストアタックである。

Imgp4237

 マストアタックのミニ作戦級ゲームというと筆者の苦手な分野であるが、対戦者K氏の得意な分野である。
 それを知った筆者はK氏にこう叫んだ。
「撃つな!ゲルマンスキー!降伏する!」

 プレイでは圧倒的なソ連軍の攻撃かと思われたが所々失敗する。その理由はドイツ軍の対応移動にある。
 ソ連軍がこれで良しと思って移動して安直ながら戦闘比を夢想し終えた後に、ドイツ軍装甲部隊が滑り込んでやってきて戦闘比をひっくり返したりしてしまう。ひっくり返されたところは後退を強制されたり、隣の戦いでは成功してしまったりしてポツンと取り残されたりして、そんなこんなで戦線がむちゃくちゃになってしまうわけだ。

 正直戦闘比が値踏めないのは痛いが、ごり押しするソ連軍と言われればそうかもしれない。1:2であろうとも3:1であろうともただひたすら前進である。ゲルマンスキーどもを踏みつぶして前進!側面なぞ気にすんな!敵に心配させておけ! 

 ん? 

 そんなむちゃくちゃになった戦線を、K氏が見逃すわけはない。ドイツ軍の装甲部隊は蝶のように舞い蜂のように刺し、突出してしまったソ連軍を血祭りにあげる。

 血祭りの宝石箱や-!

 なんと言ってもマストアタックのゲームでは囲まれて後退させられると撃破されてしまうと言う、いわゆる囲んでポンが有効な戦い方である。それを狙って隙間から雪崩れ込んできた装甲部隊は低比率で各々包囲し、ポンポン飛ばしていくわけだ。
 マストアタックのゲームで翼端を守れなくなった時は終わりである。もうそこからはゲームではなくなるので第8親衛のユニットが次々と吹き飛ばされ手当が付かなくなり隣接区との大きな穴が開いた時点でお開きとなった。

「撃つな!ゲルマンスキー!降伏する!」

 ほんまになってもうた(泣)。

信長の賭(STR)
 ザポロジェで無念の大敗を喫してしまった筆者は、K氏の高笑いに屈しながらさらにゲームを提案した。次は電撃戦の時代からタイムスリップして弓と槍の時代である。
 シックスアングルズコレクションの中にも桶狭間のゲームはあったが、もはや残された時間は少ないので良く見聞きして知っている本ゲームを久しぶりにプレイすることにした。
 多分、信長の賭をリプレイに載せているブログというのはあまりないと思うが、ここでは他のゲームに比べると頻繁に出ているかもしれない。
 今回も筆者が織田方、K氏が今川方。
 さて、前回の織田空挺作戦を経験したK氏ならばもはやこの手は通じないだろう。しかしあえてこの策を採用してK氏に挑み、この策を見事なまでに破ってもらい新たなる境地(ステージ)に持っていければと考えた。
 K氏はダミーを剥がしていって、実ユニットを評定する作戦に討って出ている。次々と剥がされるダミー。剥がされる度に「こんな嫌らしいやり方しやがって」とか「ウス汚いなぁ~」とか北斗の拳の悪党並みに言いたい放題である。

 そんなことは既に予期しているので、何個かに1個はほんまものの織田軍が混じっていて、小戦闘が引き起こされる。それがさらに神経を逆なでして悪党三昧となる。

 前も説明したけれども、早い話が攻撃側+ダイスの目と防御側戦闘力+地形効果+ダイスの目の差で勝敗を決する。大きな目であれば小さい側が壊滅し、小さな目であれば後退あるいは効果無しである。

Imgp4240

 さらに討ち取りチェックというものがあり、戦いの去就にかかわらず実施され、戦いの結果を持って判定値が変わるがその判定値以内であれば「討ち取られた」ことになりそのユニットは除去される。
 と言うわけで、いつぞやは討ち取られまくって半数の軍勢がいなくなったので敗北を喫したこともあったが、今回はそうはいかない。なんと言っても星占いがハッピーデイであるからだ!
 幸先の良いことに、織田軍の占拠する砦に仕掛けてきた今川軍を撃退した上に討ち取ったではないか!
 あとは今川本隊を付け狙う織田降下部隊!(違うって)
 今川本隊は大軍とはいえ猛烈なスピードで、田楽狭間などのキケン地帯を越えようと必死である。今川本隊の前衛は山に籠もる襲撃部隊(降下部隊改め〉を攻撃し出すが、優勢な地勢を得ている織田軍はびくともせず、今川軍は混乱するばかりである。
 前衛を突破すれば義元までは一直線であるので混乱した前衛を突き崩すべく攻撃に討って出るが、ここは逆に事態は動かず。むむむむ。
 さらに応援を呼び寄せて山地にいる織田襲撃部隊を覆滅すべく今川軍は渾身の攻撃をかけるも、賽の目はさほど開かず織田軍を撃退するにとどまった。くやしがるK氏。

 まだ2ターンが終わったところである。織田軍が有利となる豪雨ターンはもう少し先だ。そこが勝負だから前哨戦で一喜一憂しても仕方がない。戦いは長いんだ。

 しかしここで一大波乱が起こってしまう。またかと言われるかもしれないが。

 ここまでの戦闘で全く動かず、あるいはダミーのように機動していた南の2ユニットが急に動き、今川軍の前衛の隙をすり抜けて義元を目指した。

 そのうち1つは義元に取り付く事に成功し、攻撃をすると圧倒的なダイスの目差がついていきなり義元死亡。

 ゲーム しゅーりょー!!

 怒るK氏。またもや出してはならぬ時に出してはならぬ目を連発してしまった。

 雨が降らなくても、信長が出張らなくても討ち取れる事ってあるんだね。

« 海の向こうから新ゲーム到着2 | トップページ | ウォーゲーマー呑み会in西梅田 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 8月の戦い1:

« 海の向こうから新ゲーム到着2 | トップページ | ウォーゲーマー呑み会in西梅田 »

2020年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ