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12月の戦い(その1)

 師走だ。しかももう終わろうとしている。
 気がついたら前回の更新から日があいてしまったけど実際にゲームプレイしていないから仕方がないかもしれない。
 また最近はネタがあってもあまり書けないというか打てないというかキーが進まない。文章を書く事が本職では無いので常日頃から文章を作る事がないので本職と比べると「生産性」が劣るのは致し方ない。

 この12月は残念なことがあった。せっかくの東京圏出張で金曜・土曜を巻き込むという絶好のシチュエーションでありながら事前に想定していたスケジュールから大きく変更があり、まずは土曜日が所用で滞在できなくなり、最後にはその金曜日までも仕事が片付かずにそのまま帰らざるを得なくなった(泣)。
 その間にコンタクトしていただいたT様、色々サークルへの訪問までも考えてくださったM様には大変ご迷惑をおかけしました。

 さて、京都へ戻ってきた筆者にはいつもの対戦相手K氏が口を開けて待っていた。しかし筆者はバタバタとして全く準備が揃わない状態でゲームをする事になってしまった。本来であれば1日使って堪能できるフルマップを使ったフルスケールの作戦級ゲームであったり、戦術級であったりするのだがそこは仕方がない。

 一応準備が出来ているゲームやルールに目を通したゲームを数点ピックアップして持っていった結果以下のゲームに落ち着いた。

  • ブルー&グレー(CMJ83)アンティータム
  • 1813諸国民戦争(GJ28)
  • ガダルカナル戦記(同人)

そのうち今回は1813諸国民戦争(GJ28)を紹介する。

1813_3



 一応GJ誌28号の付録ゲームで2in1の内の1つです。もう一つは春秋戦国で春秋・戦国時代を扱った対戦ゲームです。このゲームを含めGJ誌には中国史が多い事は注目すべきでしょうね。

1813諸国民戦争(GJ28)
 前回大阪まで出張ってゲームプレイをしたときに、ワニミ殿とプレイしたのが本作品。前回は訳もわからずプレイしたのでナポレオンが四散したが今回は果たして。
 前回の教訓でナポレオン側は凡才プレーをしてはならない事だった。筆者は凡才でも下の方の部類に属するので、「より強きもの」に指揮を執らせる方が遥かに史実を再現できるやもしれないので、額を地にすりつけ平伏し懇願して三顧の礼を持ってK氏に仏軍ナポレオンを受諾して頂いた。
 褒め殺しで祭り上げられたK氏は気分良く部隊をセットアップする。連合軍のセットアップする時点でだんだんと事態の深刻さに気がついてくる。三方が敵に囲まれようとしているではないか!!

「帝国の存亡は君の双肩にかかっているよ!」

「君ならできるよ!」

「ちょっと待て!史実の動きを教えろや」

「まあ、待てい。」 
 筆者は卑怯者ではないのでかかる戦役の推移、その時発生した問題点予想される事態を事細かに説明した。

 スリリングな状況下にあるナポレオンをどのように振る舞わせるかはプレーヤー次第、この状況を打破できるのは貴兄しか存在しない。伝説をなぞるんじゃあない伝説を創るんだと激励と鼓舞を忘れなかった。

Imgp4946

 最後に仏軍側は3ユニットを任意の箇所に配置できるが、この3ユニットはどこに重点を置くかを決定づけるのでK氏の魂は当時の戦場へ飛び連合軍撃破を夢見る。

 連合軍は兵力・態勢でこそ優勢ではあるが、その内情は船頭多しで3軍に分かれている。機動は両軍共に同じ枚数のチットを選択し投入するが、連合軍は選択するチットが多いために必ずどこかの軍が動けなくなっている。フランス軍の方が一貫した機動ができ、連合軍の裏をかく事すら可能なのだ。もちろんチットを引いたからと言ってそれでおしまいではなく、行動ポイント数をダイス判定しなければならないので絶好のタイミングにちょっとの部隊しか動かせなかったという事もあり得る。

 果たしてゲームではどうなったかと記すと、南部のボヘミア軍を牽制として北方軍、シレジア軍の2軍を中心に交互に機動し、フランス軍の機動を攪乱させる事を考えていた。

 しかし機動力のダイスチェックで機動数を確保できずにチマチマとバラバラに移動している仏軍の横撃を狙って側面に躍り出て来た北方軍は、さあこれからという所でナポレオン率いる仏軍本隊の巧妙な機動に集結を許しさらには出し抜かれて撃破された。

 会戦では北方軍とナポレオン本隊の戦力は伯仲した勢力での戦いであったためにそれほど酷い事にはならないだろうと考えていたが甘かった。

 さらには仏軍はあくまでも北方重視策で追撃を続け、断固とした作戦に早くも連合軍の対応が後手後手となってしまう。

 数度の追撃戦の末、ベルリンというキーアイコンの地でベルナドット率いる北方軍が消滅し、盤端まで到達した仏軍を遮断するにもシレジア軍の救援は間に合わずこのままサドンデスかと思われたが、仏軍はさらなる名声を求めて盤上での完全勝利を狙って軍を反転させた。

「な!なにゆえ!!」

「余は完全勝利しか欲せず。」

 筆者は北方軍が消滅したときには楳図かずおの漫画に出てくるような

隈取りのような陰影のハッキリした「ギャァーーーー」の

ビックリ恐怖顔になってしまったが、それを聞いてあっと言う間に元の表情へと戻った。

K氏の美意識に助けられたと言っても良かった。

 果たして謎の反転と呼ばれるこのUターンは一説にはサドンデスになる条件をコロッと忘れていたという説もあるが、この時点では反転しても未だ勝利できる公算が高かった。

 連合軍としては残ったシレジア軍とボヘミア軍の連携をどのようにするかで悩ましい状態であった。下手すればサンドバック状態でガクブルものだ。

 ここに来て牽制にしか使う予定がなかったボヘミア軍にもスポットライトが浴びせられる事となった。今まではエルベの流れやエルツ山地等の自然障害に阻まれて主戦線への参加を限定的とならざるを得なかったが、北方軍というメインプレーヤーがいなくなったために必然的に選ばれるようになった。ナポレオンが南方へ向かっている仏軍戦線から見るとボヘミア軍の方が正面でシレジア軍が側面となっている。事前はシレジア軍が正面で北方軍、ボヘミア軍が側面だったが、情勢は急変し戦略の変更を余儀なくされた。

 ともかくボヘミア軍とシレジア軍は対峙する仏軍部隊をナポレオン本隊に吸収される前に屠っておく必要があった。

Imgp4951

 まずシレジア軍が動き出し、スクリーンのように警戒している仏軍を蹴散らして前進した。仏軍の後退は逆に防御ユニットの増加になるので側面からカットしたり散らしたりしたいところだが、ボヘミア軍とシレジア軍が入り組んでしまうと前進が難しくなるのでシレジア軍のみの行動とした。
 幸いナポレオン本隊はシレジア軍に直接アプローチをかける敵地の多い東側からの突進でなくボヘミア軍の圧力がかかるであろう西側を選択して行進した。東側でないのは敵地では自軍ユニットによる支配でないと補給線が通らないために敵地奥深く進むためにはそれなりの戦力が必要だからだろう。これは連合軍とも同じ事で、連合軍支配スペースのブンツラウあるいはムスカウから仏軍支配スペースのゲルリッツ→ドレスデンへ進むのも同じように敵地を行進するのと同じである。
 ゲルリッツ、バウツェンと歩を進めるシレジア軍は兵力の差をもって次々と仏軍を破り、勝利得点を得られるライプチヒへと歩を進める。
 分散していたボヘミア軍は集結を完了しケミニッツへと進軍し、ドレスデンに籠もる仏軍司令部配下の勢力の後方を遮断し、さらに連合軍突破スペースまで窺う勢いだ。
 遂にドレスデンに突入したシレジア軍は彼の地におけるドレスデン会戦で仏軍を大敗させ、ほとんどが敗走四散せしめる事に成功した。
 果たして大会戦後の消耗したシレジア軍にナポレオン本隊の逆撃に耐えられるかどうかは一抹の不安があった。それはゲーム序盤における北方軍の戦いでは同数の兵力でありながら敗れ去った事があったので、ナポレオン本隊より兵力が少ない今となっては部隊の再編後に前進する方が得策かと考えたが、機は今しかないと判断しさらにライプチヒまで前進しナポレオン本隊との距離を詰め迎え撃つ事とした。
 しかしナポレオンの前進が遅々としたものでかかってこないとわかると、逆にここは一旦ドレスデンまで引き返し、さらに態勢を整えた上で再出撃する事に決心を変えた。再編する部隊を合力した方が逐次撃破される危険がないからだが、敵前での決心変更はよろしくない。

Imgp4954

 今から思えば慎重に当たらなければナポレオンによって逆転される可能性もあった。とは言え点数的には仏軍側が優位だから積極的に当たらずとも連合軍の動きを見てから対策を打てるという優位性が仏軍にあるのには間違いなかった。
 天は我に味方したかナポレオンの機先を制しシレジア軍のチットを引く事ができ、再びライプチヒにシレジア軍は前進し、彼の地で対陣するナポレオン本隊とのライプチヒ会戦を行う事になった。

 史実では圧倒的な兵力を展開した連合軍がナポレオンを圧倒したものの仏軍壊滅には至らず粛々と退却を許したが、ゲームでは史実よりも連合軍の戦力が少なく逆にやられてしまって「アブないんじゃあないか?」と言う懸念もあった。

 しかし戦いの勢いは連合軍側にあった。
 数度の大激戦の末に最後に立っていたのは連合軍であり、ナポレオンの敗北でナポレオンユニットが敗走ボックスへ送られたためにフランス軍の動揺ルールが適用され、連合軍の決定的勝利をもって終了する事になった。

「ややっ!!史実より酷い事になってしまったではないか!」

「ぶつぶつ。。。」

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