40、41、42その2
前回の40、41、42の続編だ。
前回は歩兵、MGチームという本ゲームでは主役中の主役である歩兵のみに限定して記事を書いた。最初から歩兵に限定しようとか考えず書いているうちに疲れてきてキリがいいので歩兵で止めちゃったというのが真相だ。
このゲームシリーズあまり話題に上ることが少ない。もちろんこのゲームに限らず戦略級、作戦級、ASLを除いてしまうとほとんどのゲームがさほど紹介されていないのではないかなと思うことすらある。そういうわけと言うまでもないが、筆者のブログにおいては時々道を踏み外したような超絶ドマイナーなゲームが登場したりする。本ゲームシリーズはそんなにマイナーではないのでは?と思っていたが、悲しいかな前記事はエアスペに記事に比べてアクセス数が少ない。マイナーゲームのトライアウトをやっている気分になってしまうが、そんな事は気にせず書き進めて行く。
今回は歩兵以外の兵器群となります。
まずは迫撃砲です。迫撃砲は歩兵が気軽に搬送・組立・射撃できるので本格的な砲兵とは違い歩兵の友と呼べるかもしれません。実際に操作が簡単、少人数で扱えることから歩兵部隊内で装備されることも多いようです。
ドイツ軍は口径5㎝と8㎝と12㎝の迫撃砲を装備していましたが、概ね5㎝は軽迫撃砲、8㎝は中迫撃砲、12㎝は重迫撃砲に分類されます。5㎝軽迫撃砲は歩兵中隊内に存在していたがゲーム化されている時点では常備されている状態から8㎝迫撃砲と代替する時期なのでユニットの中に組み込まれているかオミットされているようです。
口径の分類上「中」ですが名前ではに「重」迫撃砲になっている81㎜迫撃砲は8㎝ sGrW34でしょうか。
GD40では兵科記号です。必要最小限にして簡潔な兵科記号は覚えれば便利なんですが、記憶力と想像力が必要です。
GD41では機関銃と同じく兵器のアイコンになりました。これでなんのユニットか明白になったのですが、アイコンは場所をとってしまう傾向があるので、他の数値パラメータがお座なりになったり、窮屈感は否めません。
V3.0とV3.1では真ん中の数字は赤丸で囲まれていますが、これは間接射撃を表しています。
GD42では同じアイコンながら敵から見た絵となっています。数値が全体的に大きくなっているので良いのですが、色気に乏しいというか何故かシンプルな印象があります。
真ん中の数字は白色ですがこれは高弾道を表し、弓なりに弾道を描くものをさしています。低弾道が遮蔽物の影響を受けやすいに対してこちらは影響を受けにくくなっています。
次は歩兵砲です。歩兵砲は歩兵大隊や歩兵連隊内で運用される直接火力支援兵器です。砲は口径や用途によって分類が多岐に別れ、同じようなものなのに区分したりとわかりにくいですが、歩兵砲の分類に関すれば砲兵部隊の領域を侵さない程度に、現場の歩兵部隊が使いたい時に使える大砲と言った所でしょうか?砲兵部隊の使う榴弾砲の一種なんですが、やや小口径で射程が短いと言うことがあるようです。
ドイツ軍では主に口径7.5㎝と15㎝のものがあったようです。7.5㎝は7.5㎝ leIG18(18 型7.5㎝軽歩兵砲)でしょうか?
GD40ではお馴染みの兵科記号です。あまりのシンプルさに絶句するかもしれませんが、わかって脳内で変換できればなんだったいいのかもしれません。そう思えるに十分な記号です。しかし国土地理院の地図をよく見るので思わず墓か?と思った。
GD41では他の兵器群と同じくアイコンですが、なぜか天から眺めたものとなっています。やはり兵科記号と比べて格段に何であるかはわかるようになったように感ぜられます。しかしなんで天から見たアイコンなんだろう。
GD42では同じアイコンながら側面から見たアイコンとなっています。7.5㎝ leIG18ぽく描かれていて見ていて楽しいです。右端は防御力ですが黒字で描かれているので面射撃するユニットや点射撃するユニットにも撃たれて損害が出る可能性があります。
75㎜/7.5㎝の他に150㎜/15㎝のタイプは15㎝ sIG 33(33型15cm重歩兵砲)でしょう。この大砲は大口径で重宝がられたようです。またチェコの38(t)戦車の車体を改造し自走砲化したグリーレに載せられた砲でもあります。こちらはGD40には含まれていなかったので、GD41とGD42から掲載すると以下のようになります。
GD41では7.5㎝のアイコンとまるで同じなのでズッコケてしまうかもしれません。まあ遠目に見たら似たようなものかもしれませんが、零戦のアイコンが隼だったりしたらなんだよこれと思われると同じように細やかなこだわりは必要では無かろうかと思わせるものです。実際のプレイでは特に影響しないのですけど。
GD42では15㎝ sIG 33らしく描かれており、7.5㎝に比べて大型な風体を出しています。15㎝もあると砲撃の効果は絶大ですが、歩兵が扱うには重すぎ、取り回しが難しくなっています。7.5㎝の倍の砲撃力と射程で制圧する様は圧巻でしょう。この砲の砲撃+盤外砲兵の更に大口径な砲撃は敵拠点を脅かすでしょう。
TCSシリーズにおける砲撃はいずれ弊ブログの戦術級の砲撃シリーズで紹介されることになるので割愛したい。あの記事は元々はTCSシリーズの砲撃から興味とヒントを得たものである。
さて、TCSには砲はまだあって、盤外砲兵が盤上にいる場合などそのユニットが用意されたりしている。そう言う砲を一々あげていたのでは大砲マニア以外は喜ばないので断腸の思いで割愛する。次は対戦車砲に移りたい。
対戦車砲はまさしく戦車を撃破するためにあつらえた砲である。歩兵砲が榴弾砲の一種であるように対戦車砲はカノン砲の一種である。TCSの世界では射撃タイプが分かれているので同じ砲でありながら点射撃するものと面射撃するものに分かれている。
今までの砲が面射撃をする榴弾砲系の大砲が多かったが、この対戦車砲は点射撃の兵器である。
まずは大戦初期にはドアノッカーと称された有名な対戦車砲がある。
3.7㎝ PAK35/36である。この砲は戦車砲化されたものが3号戦車に搭載されたりとかなり有名だが戦車の進化には追いつけず、ついには戦車の装甲を貫くことができずドアノッカーと蔑称されたという。
当然時代が進むにつれて消え去る兵器であるのでこのゲーム群でもGD42ではGD部隊には登場しない(他の部隊で装備している部隊はある)。
GD40ではやはり兵器記号となっていて慣れなければ37㎜の機関銃?でけぇ~と思ったりしてしまう。点射撃の兵器ゆえに真ん中の数字は赤箱に白抜き数字である。つまり戦車と一緒である。しかしこの時点でフランス軍のソミュア等の重装甲戦車の装甲を打ち抜けなくなってきていた。
GD41ではまだドアノッカーは健在で、真ん中の数字は黒箱の白抜き数字に変更になった。さすがにアイコンで対戦車砲らしく描かれているので対戦車砲と一目瞭然である。これを見れば前のバージョンのように37㎜の機関銃?とはならない。
3.7㎝PAK36の後継として作られたのが5㎝PAK38だ。PAK36が人力搬送できるのに対して大型化したPAK42では牽引でないと不可能である。
こちらはGD41とGD42で見ることができるが、GD41は3.7㎝PAKと同じアイコンを使っているので省略してGD42のみをあげたい。
アイコンだけでは対戦車砲かどうかわからないがV4.0のゲームからは攻撃力が黄色のものが点射撃と言うことになっているので点射撃できる砲=対戦車砲という事が出来るのだろう。一応、カタログデーター上ではT34の装甲を打ち抜くことができるとあるのでゲームでも重宝するだろう。
ゲームにはこの他に7.5㎝PAK41も装備している部隊があるがGD部隊ではないので省略する。
海外では割と大砲が好きだっている層がいるらしいけど本邦ではどうだろうか?やっぱり戦車や歩兵の方が人気なんだろうか?ASLスターターキットが2作目に砲兵が加わったのは追加ルールの構成云々の前に「砲」にそれなりの人気があるからではないだろうかと考えたりする(根拠全くなし)。
と言うわけで今回も長々と書いてしまったが、肝心の戦車に辿り着く前に力尽きてしまった。次回にご期待ください。
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