6月の戦い(2010年)その5
久しぶりに大勝してしまったというか、なぜか大勝する機会が多くなってきた昨今。
しかしこれは自分の中の換算方法であって必ずしも世評とは一致しない。
今回は筆者のダイス目が異常に良かった(らしく)K氏のダイス目が異常に悪かったので筆者が勝利を収めたという結果になった(らしい)。
K氏は最近ダイスの片寄りを異常に気にしているのかその原因はRPGダイスにあると結論づけ、それと変わるニューダイスを購入して本戦に挑んだが儚くその結論は覆された。
ダイスをジャンジャン振るゲームはちょっとかわいそうなので、小振りなゲームで鬱憤を晴らしてもらうことにした。
川中島軍記(WGJ5)
姉川から川中島に戦場を移し再度戦われることになった。
筆者が姉川では先手の攻撃側を要望したので、次戦はK氏に委ねることにした。
「さっきはお前が攻撃側やったから今回はこっちが攻撃側になるわ。」
「ええ~?今までの配役では自分(YOU)が風林火山の武田信玄やで。」
川中島合戦をどちら側が攻撃側ととらえるかは作戦的な観点か現地の戦場での話かによってどちらにも転ぶ。
K氏は要は先制して攻撃して筆者をギタギタにしてグチャグチャにコテンパンにしたいのだろう。その気持ちは分からんでもない。
と言うわけで筆者が武田氏を受け持ってK氏が上杉氏となった。
本ゲームは簡単に言えばエリアどり合戦だ。地図上に数カ所散りばめられた重要拠点を奪い合い、その抗争が川中島合戦だというスタンスだ。システムはエリアムーブメントシステム、言えばアルンヘムに近い。
とは言え戦国時代のゲームであるので兵種によってその特性があり、その運用がこのゲームの楽しみと言えるかもしれない。間接射撃ができる弓、攻撃や迎撃ができる槍、2エリア移動できる騎馬などだ。
エリアのユニット/スタックを交互に動かすのでお互いが牽制し合いゲームが動く。
ユニークなのは初期配置は両者隠匿配置し、ゲームスタートでお互い位置を公開する。またマップを縦横に流れる川はそのそれぞれがエリアを有し、スタック制限が厳しいエリアとなっていて渡るのに時間がかかり、また川越しは兵力が小出しとなるので撃退されやすい。その辺、川の地形をうまくとらえられていて好感を持った。
初期配置は筆者武田は前線に均等にばらまくという愚を犯してしまった。これではK氏の攻撃に先ほどの姉川と同じように上杉氏に本陣まで殺到されてしまうではないか!
後悔してももう遅い。案の定K氏は車がかりの陣を体現するように筆者右翼の陣から攻撃をかけてきた。危うし武田義信!
しかし元々3ユニットずつしか機動できないのに加え、またしてもダイス目が奮わず氏の脳裏に描かれている栄光の戦捷が実現できていないでいる。
筆者から見たら虫の良いできた話でそんなご都合主義のストーリーなんぞ最近のドラマでもないよと言いたい所だが、本人の想像だから致し方ない。
さらにはK氏の攻撃が渋いのに比べ筆者の攻撃がうまくいった(ように見えた)から彼の癪に障った。
人というものやはり簡単に実現できるはずであろう事ができないでいると大変なストレスになるという。
筆者から見たら大回りして右翼に突入なんてまどろっこしい事しなくてそのまま突っ込んだらいいのにと思うがそうではないらしい。
K氏の攻撃はあちこちで想定ラインを下回る結果にK氏のこめかみには青筋が...
そこへ空気を全く読まない筆者の攻撃はさらに神経を逆なでする。
またそれが成功した日には。。。。
「な・ん・で・やねん。」
危うくちゃぶ台返しを喰らう所だったが、テーブルが重たいのと冷静にならないとロクな判断下せないよとの忠告に従いゲーム続行。
しかし最後の武田軍の千曲川と犀川付近で繰り広げられた一大攻勢はゲームを崩壊させた。
武田別働隊を食い止めるに充分な妻女山の部隊は海津城付近の武田軍に圧倒され、更に後続の部隊に追い打ちをかまされる状況。
さらには犀川付近の上杉本隊が武田軍本隊に捕捉され重畳たる攻勢の前に敗北し、しかも退路まで防がれているので謙信のみがほうほうの体で敗退するという異聞状態。
さすがにこの結果にはK氏の精魂は枯れ果て「もうだみだ。」の声を出して大の字に突っ伏した。
ゲームは終始冷静に対処した筆者が勝利したと言いたい所だが、どうやらダイスの目が良かったみたい。
川中島を陣取りゲームになぞらえた所はファミリーゲームよりのような味付けだが本質に近くデザインの勝利のような気がする。ただのエリアゲームでも川の重み付けは唸らされた。他の川中島は援軍が早いんだよなあ。
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