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8月の戦いその2(2010年)

 今回はもりつち氏が訳あって関西地方へと来られると言う事となって、関西方面の我々で誰が歓待迎撃できるか話し合われた際、今までもっとも反応が遅くその除かなる事林のごとしを地で行く我らがK氏が其の疾きこと風の如く手を高らかと上げた。
 他のメンバーはと言うと野暮用だったりその他様々な理由によって出席が困難である事が明白であり開催そのものが危ぶまれたが、もりつちさん側にそれなりの理由があり人数が少なくとも断行する旨が述べられていた。
 噂では超絶ビックネームが来るかもという事で我らの中ではそのイベントは黒船来るクラスの衝撃であり、なんとか参加できないかあるいは見学だけでも叶わないかとソワソワしていた。

 もりつし氏が来られた理由は何れかの機会に語られるとして、筆者はたくさんある持病のうちの1つを解決するために休み期間中は病院通いの日々であった。その日も午前中から出かけており、もりつち氏の到着には間に合わないあるいは参陣するためにはあまりにも不定であったので、時間があれば寄りますという事でその日を迎える事となった。

 当日、思ったよりも早く終える事ができたのでどういう状況かK氏に連絡を取ると、
どうやら今回の目的は達成したようで次のゲームに取りかかろうかというところだったらしい。

 筆者は到着までもう少し時間がかかりそうなのでその旨を伝えると。

「どこにおんね。」
「ちかいなあ。」
「待っとくわ。」

 待たなくてもいいのにどうやら筆者をゲームプレイに引きずり込みたいらしい。

 様々な補給物資を両手に到着すると待ってましたと言わんばかりに配置に付いている2人。
3人戦の場合は2対1という構図が多い。屈強な1人に対し不慣れな2人が戦うと連携不足や方針の不徹底などで翻弄されるケースが多いが、同じようなレベルの場合2つ頭脳がある分やっぱりシングルコアよりコアトゥーデュオの方が能力が高くなるみたい。

 筆者は貧乏くじを引く方だというのが世間一般によく知られた話である。ゲームをする前からK氏ともりつち氏のデュオが筆者と戦わなければならないのではという予見があった。

 IKEAならぬニトリで購入したテーブルで待ち構える2人。テーブルには既にマップが敷かれている。筆者の座るところは末席。呑み会で言うと通路に近い注文係のシート。目下席格下席とも言われるが、この場合カモ中隊のカモ番機ともいう。
 テーブルには装甲擲弾兵システムの東部戦線モジュール「東部戦線」にあるベルリン戦の市街地マップが置かれている。神々の黄昏シナリオか!3年ぶりや!

 神々の黄昏シナリオは他のシナリオとは違い、組み合わせジオモーフィックマップではなくベルリン市街地を模したリアルマップでプレイする。また登場兵力もドイツ軍はダイスチェックによる決定。ソ連軍はポイントでユニットを購入して編成する自由度の高いものだ。
 史実では陥落させられたベルリン。果たしていかなる顛末を迎えるのか。

 陣営は相変わらずダイスで求められた。
「一番高い目がドイツ軍!!」
第一投目から一番高い目を出す筆者。
K氏はソ連軍ジューコフ(北側)、もりつち氏はコーネフ(南側)。

もりつち氏側からのリポートはこちらをどーぞ。

 ああ本当にカモ中隊カモ番機になってしまいそう。

 本シナリオでは重要拠点総統官邸、国会議事堂を占拠し、平野部にドイツ軍が残っていなければソ連軍が勝ちというものだ。

 先ほども紹介したが、ソ連軍は自分で編成、ドイツ軍はダイスでチェックというヤツだ。筆者は規定の回数振り続けた。

 結果、その編成は悲惨なものであった。対戦車砲が主力。戦車はほとんど無し。どうやら指導部は南アルプスに逃れてしまったらしい。歩兵も国民突撃兵が占めている。勝利条件にある建物は重要建造物という地形で、国民突撃兵とか戦車は入る(地形を利用)事が出来ない。.

 とは言え戦車が皆無というのではなくケーニヒスティーガーとかヘッツァーなどがあり、首都防衛についてくれる。できたらミュンヘベルク師団みたいのが近くにあって救援に赴いたために重戦車ドッチャリなんてのがいいんですが。。。

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 あまりな編成であったので最初からの平地での残存は諦め、重要拠点を守り時間を稼ぎ機を見て平地に脱出するという絵を描いた。重要拠点に兵を固めればそこへ敵兵力が吸引されるだろうと考えての事だ。

 敵兵は思い通りに市街地南北から攻め入ってきた。

 地雷の可能性を考えて慎重な前進だ。また進入路を見渡せる箇所にはスタックを配置し、ストップ射撃で止めるぞという意志と自信を見せつけた。

 運良くこちらの増援にはパンターGとヘッツァーが加わった。増援もダイスでチェックする事になっていてゲーム中2回やって来てくれる事になり2回ともパンターが含まれるのは戦車戦力が少ない我が軍にとってはありがたい援軍だった。

 進入するソ連軍はストップ射撃に止められたり、あるいは火点の制圧のために時間をかけなければならなかった。

「くそ!奴ら勝った気でいやがる。」

「戦争を教えてやる!」

 運悪くジューコフ側のスターリン戦車のスタックなど戦車スタックがほとんどが弾薬切れをおこしたり、背後から増援でやって来たパンターに逆襲されたりして損害続出だ。

 南側のコーネフ側は慎重に歩を進めキラースタックからのストップ射撃で損害を出しつつも総統官邸への前進を進め、付近の対戦車砲、歩兵などと凄惨な白兵戦が繰り広げられた。

 ドイツ軍は戦車をはじめとする砲関係の基本性能が高いのと、ソ連軍の特別ルールで距離によってダイス修正されるというルールにより射程の関係ではアウトレンジで叩ける可能性があり、これを最大限活かさなければならない。

 対するソ連軍はスタックがドイツ軍よりも1枚多く置け、親衛歩兵なるエリート歩兵は白兵戦力では最高の力を誇る。対するドイツ軍と言えばSSの歩兵はおらず国防軍か国民突撃兵しかいない。先ほどの射程の絡みもありもぐり込まれると非常に厄介だ。

 とは言えここは首都ベルリン。マップの大半を覆い尽くす市街地のため視認できる距離と視角は限られ、さらには戦車関係が軒並み少ないドイツ軍は如何ともしがたい。

 K氏の率いるジューコフ側はその他の戦車も撃破されたり弾薬切れで凄まじい状況だ。残りの親衛歩兵で突入しようにも盤外砲撃によって弱体化せしめたかと思ったら自分も損害が出て近接戦闘では被害続出で、何度も国会議事堂に接近しつつもその都度撃退されていた。

 南側では88対戦車砲とヤクトティーガー、ヤクトパンターというスーパーハンターのスタックが出来上がっていてもりつち氏は難渋していた。このストロングポイントのおかげで少なくない戦力と膨大な時間がロスされていた。

 時には虎の子と目していた襲撃戦車のスタックが指揮官を失い政治委員の指揮下となり無為に突入して失わされたりしたが転機が訪れようとした。 

 ソ連側が弾薬切れになるのと同様にドイツ軍も同じように弾薬切れになる可能性がある。ただでさえ少ないドイツ軍戦車が弾薬切れになると致命的と言える。しかし無慈悲にも勝利の女神はドイツ軍のためには微笑まなかった。

 それはまずは北側のケ-ニヒスティーガーが、次に南側のヤクトティーガーなどのスタックが次々と弾薬切れをおこした。

 大いに狂う防備計画。

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 それを機に南側の猛攻により守護神の88が失われ、次いで弾薬切れから復帰して戦力の整ってきた北側と波状攻撃を受けブランデンブルグ門が陥落、ついには国会議事堂が最前線となる状況で、そこを失うと部隊のほとんどを失いさらには地形の援護の受けられない平地での戦いとなる。

 ちょうどイニシアチブがドイツ軍に移っていたので、最悪市街地外縁から脱出し、最終ターンに平地でターンを終えられれば敵の射撃を受けることなく終了できるので、勝利の機会は多分にあり、脱出経路さえ確保されていればできない話では無かった。

 さらに平地に出る経路に地雷を仕掛けておいていたので、それで機動に慎重になるはずだろうという目算もあった。

 目論見通りに先頭を走るスターリン戦車が地雷に引っかかり撃破されたが、国会を落としたソ連軍はそのままイニシアチブを保持し続け、最後の退却戦に賭けるドイツ軍に戻ってくる事はなかった。イニシアチブが握れれば逃げられたかもしれないが握れない以上は受け身なまま。あとはソ連軍の誇るスチームローラーがベルリンを蹂躙する事となった。

 ソ連軍出血多量からジリジリとした消耗戦、そして殲滅戦へと移行した様は非常にドラマティックだった。ドイツ軍の配置についてはまだ他にもアイデアがあったけど、長射程で射抜ける戦力が少ないとあのようになってしまいました。同じようにソ連軍の編成は2人のプレーヤーが和気藹々と合議しつつ練られたので、ドイツ軍側から見てその過程が面白く感じました。

 久しぶりに装甲擲弾兵システムを満喫しました。なんと言っても僕が初めて買った本格的箱入りウォーゲームですからね。

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