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9月の戦い(2010年)その2

 ビルマでの航空戦を終えた我々は次のゲームに取りかかる。フライングタイガースは120分もあれば充分に終わらせる事が出来るので、次のゲームは既に構想をしていた。次のゲームと言ってももはや丸一日を使うようなゲームはプレイできないので、同規模のゲームをする事になる。

 そこで有力視されるのがウォーゲームジャパン。何だかんだで7号まで発売されて規模の大きさと言い昔あったSSゲームと似たようなコンセプトを持つ。

 なんと言ってもどのゲームもシステムが特異な方に属しこれもSSとよく似ていると思わせるモノがある。

 その是非はともかくとして、日本史テーマのゲームシリーズを続けていくのは日本史テーマを活性化させてくれたんではないかなと思う。

 今回プレイしたのは第6号にあたる「箱館戦争」。ウォゲジャパ始まって以来の外人さんデザイン。更には始まって以来の2in1。

 箱館戦争のゲームは本当に数えるほどしかないので貴重だ。本ゲームは他のゲームがヘックス、エリアだったのがポイントtoポイントなどとマップの表現方法も違うので前作の比較(できる人は)しても面白いかもしれないです。

箱館戦争(WGJ6)

 筆者は薩長土肥で占められた新政府軍として蝦夷の地へとやって来た。旧幕府軍は有力な戦力を保持しつつ函館を守らんとしている。

 本ゲームではカードドリブンと同じく引いてきたカードを作戦ポイントとして使うのかイベントとして使うのか選択できるのは同じだが、自分の手番に引いてきたカードの他に前の敵プレーヤーが引いてきたカードも選択の対象となり2つのカードそれぞれ作戦ポイントとイベントを選べる。
 また戦闘解決もユニークで、戦力分のダイスを振る6出ろシステムとも言えるが、複数個のダイスを振る際にはダイスの目が揃った数-1のヒットが与えられるという。字面だけ見ると何の事か分からないが要は3つ揃ったらその-1の2という具合になる。
 さらに指揮官はダイスの目を操作できる。直接賽の目をプラスマイナスするのではなく、サイコロの裏の目にひっくり返す事ができるという。
 なんとなんとユニークだ。ちょっとパズルチックだが単純に6出ろよりはヒネていて面白い。他のゲームでもあるのかな?

 新政府軍は複数ある上陸地点を選び、函館をめざして突進する。史実に倣って乙部と江差に上陸部隊を配置し、海軍の艦艇を周辺海域に配置する。
 旧幕府軍も海軍があり状況によっては海戦が発生すること、また沿岸部にいる陸軍部隊に対し砲撃を加える事ができるなど背後(海)をほったらかしにするわけにはいかない。それは旧幕府軍も同じで、新政府軍の艦隊が好き勝手に動くようであれば、新たな上陸地点を函館に近い木古内や西部の要衝松前に突っ込まれたりしかねない。

 史実通りに上陸を果たした新政府軍は内陸に踏み込もうにも相対する旧幕府軍は土方歳三率いる強力なスタック。土方歳三自身が先ほど説明した賽の目を2個分ひっくり返す指揮官。あれよあれよという間に土方隊は橋頭堡定まらぬ乙部を蹂躙し、敗走する新政府軍を追って木古内までも陥落させられてしまった。

 撃ちすくめられる海岸線には少しの遮蔽物にでも身を委ねる新政府軍の兵士がこの災難が終わる事をのぞんでいる。

「WE DO NOT HOLD THE BEACH.」

「SAY AGAIN. WE DO NOT HOLD THE BEACH.」

またもやミラー大尉が出てきた。

 「なんや蹴落とされてもうたやんけ。ディエップかと思った。」

「ちゅーか、兵を輸送すんの忘れてない?」

「ああ!!輸送のルールすっぽり抜け取った!」

 仕切り直し。

_igp1012

 次は満を持して上陸。今度は乙部と江差に隣接して上陸するような事はせず、江差のみに上陸を果たす。続けざまにピストン運動(往復してどうすると突っ込まれる)ならぬピストン輸送で橋頭堡を確率。戦闘システムがヒットはゾロ目-1とは言えMAXは5個まで振ると定められているので、4個までしかひっくり返らない。それを見越してそれを上回る兵力を集中すれば旧幕府軍は指を咥えてみているしかない。

 しかし最後のSamuraiを標榜するK氏は土方先生を前進させ、ガトリング砲に撃たれる 機先を制するつもりだ。

 「なんのなんの我が艦隊の36センチ砲から繰り出される三式砲弾をくらえ!」

 時代錯誤も甚だしいが新政府軍はもてる艦艇で土方隊を砲撃した。損害が出た後に覆い被さるように新政府軍の歩兵が突進し双方血みどろの激闘。

 土方率いる旧幕府軍は切れ味が良いが、新政府軍の雲霞のごとしの大軍には吸収されてしまう。出血チキンレースの前に敗れ去ったのは旧幕府軍。

 算を乱して敗走。

 「ふははは!数は力よ!」

 土方隊は防備に有利な二股まで下がり来寇を待つ身となる。その頃西部では上陸第2派が山田顕義に率いられ茂草に上陸し、防備が薄い松前を狙った。

 果敢にも大鳥圭介や旧幕府艦隊を動員しての反撃で松前は主を数度替える事になった。

 触れるのを忘れていたが、本ゲームは前半戦と後半戦に別れていて、前半戦にマップ上にある6箇所の内3箇所を新政府軍が占拠すれば新政府軍の勝利でゲームを終了するが、それが達成できないと6箇所全ての占領をしなくてはならなくなる。今回は言うまでもなく前半戦は達成できず後半戦に突入した。と言うか最初から前半戦での勝利は諦めていて後半戦に望みを繋いでいた。

 果たして後半戦は全ての重要拠点の占領を果たさねばならないが、悲しい事に松前1個しか達成できていない。あとは二股、函館の近くにある矢不来、函館には市内拡大マップがあって残り3つが存在する。

 できんの?

_igp1013

 いや大丈夫!敵野戦軍の壊滅をもってすれば自ずからと土地は転がり込むものよ。

 山田顕義率いる迂回隊は松前を出発し 矢不来をめざし突進する。途中知内や木古内の拠る大鳥啓介の部隊が抵抗するが数に勝る新政府軍がジリジリと押す。

 同じく黒田清隆率いる新政府軍主体が土方歳三の守る二股を落とすべく突進を開始する。二正面からの攻撃に兵力の劣る旧幕府軍など粉砕してくれる。

 と思ったら函館市内より急速度前進し稲穂峠越えで橋頭堡を狙う一団が駆け抜けていった。あっと言う間にほったらかしだった 江差の橋頭堡(錨マーカで表す)、そして茂草の橋頭堡も奪われてしまった。

 その男こそ榎本武揚。

 まるで英軍の砂漠長距離挺身隊のように後方を攪乱。兵力の増援が期待できなくなった。輸送には橋頭堡(錨マーカ)の存在、上陸には上陸のイベントが必要だが、もう既に別件で使ってしまった後だった。

 残るはずっと4ヒット出し続けて旧幕府軍を消滅させるほか無い。しかし今眼前にいる敵は重要拠点に居るので攻撃側は1/2の攻撃つまり2個ダイスしか振れない。

 万事休すだ。

 最後のカードをめくり終わるまで、自分の果たすべき役割に忠義を尽くすために最大限の努力をするのがサムライだ。筆者はこれを胸に抱きつつ戦いの最期まで見届ける事にした。

 デザイナーズノートにもあるようにゴールが1つのため単調になりがちかもしれないが、ユニークなシステムに心躍らされてしまった。まさかラストサムライばりに最後のサムライを体現しようと苦心してしまった。
 復古的な面持ちは多分にマップが古地図を使っていて、アンティーク調なのに影響されたのかな?システムがユニークだったので興味深くプレイできた。
 今号がブリスターパック最後との事次作も興味深いのでどう変貌したか楽しみだ。

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