1月の戦い(2011年)
2011年の初対戦は思ったより早くやってきた。12月に山科会を開催した後に、年明けの1月後半に山科会あるいは彦根会が開催されるかもという話があった。その話とは別個にもりつちさんが1月に山科会を開催するならぜひ参加したいとの連絡をくださったことに端を発する。
紆余曲折あって1月後半の山科会ないし彦根会の他に1月前半にゲーム会と新年会をセットに行うことになった。
途中、takoba氏がご家庭の事情で参加できなくなってしまったが、元々色々なゲーム候補を出していたので大きな混乱もなく開催できた。
最初、ノルマンディ'44という声もあったが、今後のことを考えるとフリートシリーズが良いのではないだろうかという事になって、フリートシリーズを主軸にその他のゲームをサブとしてプレイする事になった。
フリートシリーズは急遽浮上したアイテムというわけではなく、よく登場する「槍隊リスト」でも割と誰彼もがプレイしていたり、所持していたりプレイしたかったりと共有できるゲームシリーズだった。
ウォーゲームにはバリエーションが多い、その数たるやプレーヤーの趣向と同じくらいあるのではないだろうか?その中誰もが一致してプレイできるゲームやプレイしたいと願うゲームは貴重だ。
5th Fleet(VG)モルディブの戦いシナリオ
フリートシリーズとはビクトリーゲーム社がシリーズ化した現代戦海戦ゲームだ。海戦のゲームと言えばおおよそメカ対メカの戦術級がメインとなる中にあって、より戦略規模で海上での軍事行動を作戦級でデザインしたという所に隠れた人気を誇るシリーズだ。
ビクトリーゲームズ社自身は既にこの世に存在しない出版社で、無くなった今でも時折プレイされている上に、そのフォロワーなる後継作品が同人出版あるいは国際通信社からアジアンフリートとして世に出された。この事からもこれからも末永くプレイされるゲームであろう。
それはさておき正規のフリートシリーズは2nd、6th、7th、5th、3rdと出版され、最初の3つはホビージャパンから日本語ライセンスされ、5thは日本語ルールがタクティクスに掲載された。
今回はそのフリートシリーズのうち5th Fleetをプレイする事にした。フリートシリーズは過去に数度プレイした事があり、何となく分かるがK氏はすっかり忘却の彼方のようで第一戦目はチュートリアルプレイとしてもりつちさんより講義を経て練習プレイとなった。
シナリオはモルディブの基地所有権を巡りアメリカとインドが対立するというもので、戦艦などの護衛艦隊でモルディブに資材搬入をするアメリカ軍と、それを妨害する空母含むインド軍の戦い。季刊タクティクスのシナリオ紹介ではバランスは伯仲、最初にプレイするのに最も適していると書いてあるシナリオだ。
筆者はアメリカ軍を担当。米軍とインド軍との小競り合いと言うことで米軍はモルディブに資材搬入の艦隊を入港させればよいというもの。ただし強力な米軍と言えども空母の投入は見送られたのか戦艦を中心とした艦隊の派遣となっている。
対するインド軍はインド洋はインドのものよと言わんばかりに空母まで投入するある意味派手なもの。
戦いはインド本土からのモルディブ空襲から始まった。インド軍は東側の国ではないが兵器体系は英式と露式がミックスされた不思議な国の1つ。MIGを含むソ連(ロシア)機と西側、特に米式の戦いであれば単純に冷戦構造の戦いと言えるが、このシナリオでは米軍には空母が無く、モルディブに配置される戦闘機はハリアーという微妙にメイドインUSAオリジナルでないというもの。
空襲はモルディブを焼き尽くすかと思われたが、CAPに上がったハリアーに妨害され影響はなかった。無力化できれば勝敗にも影響かできるが、やはりいきなりは難しかったようだ。
次に狙われるのは高速輸送艦。こちらは米軍の得点源であるので狙われる所。ところが早期に護衛の艦隊と合流し微妙にモルディブのCAP下に入ってしまったので、打撃力の少ないインド機動部隊では打撃すら与えることはできなかった。
逆にSSM攻撃で空母部隊への攻撃が可能な範囲となってしまったので、米軍としては積極的に攻撃したい所。シースキマー能力もあるのでなにがしかの打撃が与えられるかと思ったがこちらも大外し。
インド軍は飛び道具での打撃は無理と諦めたかモルディブへ直接殴り込みをかける決心へ変えたようだ。
それに呼応して戦艦ウィスコンシンを中心とする艦隊は手ぐすねを引いて待ち構える。アイオワ級の40センチ砲+ハープーンが火蓋を切るのを待っている。
ウィスコンシンからの渾身のSSM攻撃!
圧倒的な火力でと思われたがまたしてもインド軍の足を止めることはできなかった。接近するインド艦隊、迎え撃つ米艦隊。
インド艦隊の攻撃!
しかし相手が悪かった。
腐っても戦艦。防御力は他の艦艇より桁外れ。当たったとしても塗装を剥がすぐらいにしかならない。
あとはウィスコンシンの攻撃!
と言いたい所だが、すでに米艦隊はほとんど全ての高速輸送艦を入港させ、残りの艦も入港間近。これを防ぐ術が皆無なためインド軍の敗北で少し早いが終了することになった。
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