2月の戦い(2011年)
最近年度末で慌ただしい日々を過ごしているのですが、全くゲームにタッチしていなかったわけでは無く、ブログ記事に知る時間が取れませんでした。2月に行われたゲームを簡単に紹介いたします。
今回プレイできたのはコマンドマガジン97号付録「コルスンの戦い」とGMT社のカードゲーム「BATTLE LINE」です。
「コルスンの戦い」は17号の「第48装甲軍団の死闘」(48th Panzer Corps/Pacific Rim Publishing)の同じデザイナーによる簡易化したシステムを用いてコルスン包囲陣を再現する作品。戦術作戦級にも分類されルール量8ページという少なさもあり、フルマップゲームでルール量に腰が重くなりがちなユーザーでもさあ初めて見るかと思える量は好感が持てる。
詳しくはコマンドマガジンのWEBページにて。
「BATTLE LINE」はドイツゲームデザイナーで有名なライナー・クニティアの作品。厳密にはウォー・シミュレーションでは無いがアブストラクトに古代の会戦をモチーフとしたゲームだ。ウォーシミュレーションとは違うプレイングテイストはさすがドイツゲーム。
GMTのページではファミリーorユーロゲームシリーズに分類されており、詳しくはこのページで紹介されている。ちなみに本ゲームのパッケージが日本語で記載されているが、これは日本語版でクロノノーツゲームがGMTと共同出版で和訳ルールと日本語戦術カードが入っているバージョンです。なお筆者がプレイしたのは2011年版と銘打たれており、以前のバージョンと何が違うのかは不明です。
コルスンの戦い(CMJ97)
久しぶりに東部戦線に舞い戻ってきた。筆者の趣味では東部戦線への興味はそんなに高くないが、このホビーをする上では抜きにしては語れないジャンルとも言えるのがWW2の東部戦線と言えるのでは無いだろうか。
このジャンルの層の厚さは他のジャンルに比べても奥深くそして裾野が広がっている。例えばこのジャンルのみでゲーム会を開催しようなどとしても、プレイするゲームにはそれほど困らないはずだ。もちろん逆に多すぎて棲み分けが進んでしまっているかもしれないが。
コルスンの戦いはそんな中でもさほどゲーム化されてこなかったコルスンの戦いという東部戦線後半の著名な戦いを扱う。大包囲と野戦軍の壊滅を狙うソ連軍とそれを回避するドイツ軍で、ドイツ軍は強力な部隊を保持しながらも全体的な勢いはソ連軍にありという状況だ。包囲を巡っての両軍の駆け引きが最大のテーマ。
ゲームは筆者がソ連軍、K氏がドイツ軍を担当して争われた。「第48装甲軍団の死闘」システムをシンプルにしたルールというと知らない方にはちんぷんかんぷんだが、簡単に説明するとスタック単位で移動し、防御射撃を受け生き残ったものが射撃をして敵にダメージを与える。スタック単位とは言えスタックを連合して合同して行動させる事は可能で、戦闘結果は後退あるいはステップロスでまかなうというものだ。それをドイツ軍ターンとソ連軍ターンと繰り返すという単純なものだ。
第48装甲軍団との違いはスタックやZOCの影響、砲兵支援の有無等々細かい所もあるが、基本的にはプレイしやすいように改良されたものとなっている。
作戦級とは言え戦術寄りのテイストを持つ「48システム」は筆者をはじめとして結構愛好していて常に一喜一憂のプレイが繰り広げられる。
プレイは筆者のソ連軍の攻勢がドイツ軍の防御射撃があたりに当たりまくり、あと少しのところでドイツ軍戦線の根っこ(南)からごっそり突破して包囲できるかと思ったが、それまでの反撃で衝撃力を失っている上に強力なドイツ軍装甲師団群が効率的な反撃でソ連軍が押しつぶされてしまい突破を防がれてしまった。
48(第48装甲軍団の死闘)に比べてZOCへの進入や退出にペナルティが少なくなったので柔軟な運用ができるようになり、48と同じようにプレイしては駄目なのかなと思った。この辺はもう一度プレイしたり48の方も再戦したりして味わいたい所。
ルール改正によるプレイビアリティは確実に向上しているが、他の作戦級に比べて攻撃順などを組み立てていく必要があり、プレイ時間は思ったよりも長くかかってしまった。これは中黒編集長などが試行しているユースト中継でもそうだったが、手間がかかるのでは無く手間をかけてしまうのかもしれない。
今回、コルスンの包囲が完成する事は無く、このまま続けるとソ連軍の状況が悪化するだけなのでプレイ途中だが切り上げてお開きとした。
初プレイという事でプレイ中に色々気がついたので次戦にはそれらを活かしてプレイする事を誓って幕を閉じる事になった。
しかし48システムは面白いなあ。
BATTLE LINE(GMT)
ゲーム会では常に食事会(飲み食べ会)がセットになっているというか、もともと遅めスタートで開催するので夕食を食べに行くというのが多い。
とは言えプレイ終了で速攻外出という慌ただしいのも何なので、片付けながらプレイ談義をしてちょっとマッタリしてから出かける事が多い。
今回、先にプレイしたゲームが切りのいい所で終わったとは言え、マッタリとするには時間がありすぎたのでもう一度他のゲームをプレイする事にした。
お題はBATTLE LINEという古代戦をモチーフにしたカードゲームだ。デザイナーはドイツゲームのデザインで数々の賞を受賞している数学者にしてプロのデザイナーで、本ゲームも時々ゲーム会でプレイしました的な報告を目にするので興味が湧いてきた。
最近、ウォー以外のゲームにも少しぐらいは目を向けなければならないかなと思う事があり、それの一環というわけでも無いが、本ゲームをプレイする事にした。
モチーフはマケドニアのアレクサンダー大王とペルシャのダイレイオスの戦ったイッソスだかガウガメラ。といっても決定的にそうでは無くマケドニアとペルシャが戦った戦い風のゲームだ。
勝敗は9つあるフラッグを奪い合って決する。フラッグはカードで作るフォーメーションの強弱で判定され、トランプのポーカー的なパズル的要素と戦略性を要求される。それにイベントカードのようなタクティクスカードがあり、ジョーカーのようなワイルドカード的なものや、配置を換えたり捨て札にさせたりというカードもあり単純なものでは無い。
出かけるまでに数戦行い、かなり白熱した。回って来るであろうカードを当てにしたり、持ちカードではロクなフォーメーションが組めなかったりするのでひたすらカードを回すとか、あるいはタクティクスカードで畳み掛けたりとちょっとした間にも楽しめる好ゲーム。この辺の短期間に高い興奮が望めるのはボードウォーゲームには無い魅力。
こういうのもたまにはいいですね。ちなみにTwitterで呟いていたカードゲーム会とはこのゲームを手にして他にもZERO!とか色々あるのでこれだけでもショートタイムな会は成立するかもと思ったのでした。
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