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4月の戦い(2011年)

 久しぶりに関東に住むもりつちさんから連絡があった。氏は以前は関西に対戦者を求めやって来ておられたが、YSGAにも入会され、さらにはミドルアース東京などでもプレイされることもありまさしくウォーゲームライフを満喫しておられるようだ。

 関西の地と関東の地では5倍から10倍くらいのウォーゲーマー人口比があるといわれ、関東の地ではゲームごとの対戦者は見つけやすい傾向にある。

 そんな恵まれた関東の地でなく関西へとわざわざ足を運んでくださるのは、何か魅力があるのかもしれない。我々としてはありがたい話だ。

 と言うわけで久しぶりに山科会exを開催することとなった。

 今回はノルマンディ44、ウクライナ43、フリートシリーズからの選択となり、結局前回プレイしてから日の浅いフリートシリーズに収まった。

 フリートシリーズと言えどもホビージャパンからライセンス生産となった第2艦隊、第6艦隊、第7艦隊、差分和訳がタクティクスに掲載してあった第5艦隊、紹介とちょっとしたプレイ指針が乗っていた第3艦隊の他に、国際通信社から同人出版からのメジャー出版でアジアンフリート、同人出版で今でも手に入るアイアインレディ、アセアンフリートなどなど、同人でも手に入りにくいデラーズフリート等々、メジャー出版マイナー出版問わず今でも入手可能なゲームシリーズだ。

 さらに単純にリアルさを追及した戦術級の海戦ゲームとは違い、戦略的視野で近未来の海軍作戦を追ったものとなっており、海軍作戦級ゲームの白眉とでも言えるのでは無かろうかと思う。

 今でのこれらのゲームシリーズを愛好するものは多く、東のYSGA西のミドルアースとかなりプレイ記録であったり報告を目にする事ができる。

 そんな恵まれた海軍(海戦)ゲームを我々が見逃すわけがない。と言うわけでフリートシリーズの中でも打ち抜きカウンターとなった最後の作品、日本人デザイナーの手にによる日本近海での有事を扱った「アジアンフリート」をプレイする事になった。

アジアンフリート(Fire in the Far East)国際通信社

 シチュエーションは台湾占領を企む中国軍の軍事的挑戦を描くものとなっている。

 勝敗は中国軍が如何に日米台連合軍に打撃を与えたか、被害を受けたかで判定される。もちろんサドンデス条件もあるがこれは非常に難しい。

 第1ターンより中国軍の奇襲より始まった。悪天候で在日米軍と自衛隊、日本おかれた政治的状況の間隙を突いて行われた。日米両軍が動けない時に中国軍が地対地ミサイルにて台湾本土を攻撃し戦果の火蓋が切られた。

 嵐のため最も有力な戦力な米軍、中でも第7艦隊の機動部隊が嵐に見舞われてしまって海域からの離脱ができずに釘付けとなってしまった。

 戦略的な配置もまずかった。米戦略原潜は前のめりに配置しすぎ、航空部隊は戦略任務に過大なほど割き過ぎたために制空権は取れても雲霞のごとき中国空軍の浸透の前に台湾は空襲に晒され実質的な制空権は奪われてしまうかと思われた。

 ところが台湾空軍は台湾上空での戦いでは互角以上の働きを見せ、バトル・オブ・ブリテンの英国よろしく防備は重厚でその攻略の難しさを誇示した。中国軍の発した対地ミサイルの類は初戦のせいか命中率は悪く損害は軽微であった。

 海ではミサイルを主軸とした海戦が行われ、台湾空軍の艦艇が少なからず被害を被り、空軍の充実振りに比べればもう一つのためか台湾海峡に没するフリゲート艦が発生した。

 幸いなことに中国軍の攻撃は海での一件を覗けば概ね切れ味が悪いもので、嵐に見舞われている機動部隊が早急に脱して加勢に来ることがのぞまれた。また戦域外に位置する航空戦力は南西諸島へ派遣し台湾への、あるいは中国本土への攻撃を図るため配置転換が行われた。

 台湾での戦火は日本政府と世論を大いに刺激した。国内の米軍基地へ攻撃が行われたわけでは無いので、議論が沸騰したが日米安保の観点から防衛出動が行われることは無かった。政府及び世論はこの軍事的冒険は短期に終息すると言う希望的観測に満ちていた。

 しかし従来より台湾海峡での危機はシーレーンと共に我が国の根幹を脅かすものでもあった。台湾救援に赴く在日米軍の行動を横目に自衛艦隊をはじめ高度の警戒態勢にあった。米軍は手空きな三沢など国内の部隊を移動させ、嵐の後の開演に備えた。

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 心ある自衛官や事態を杞憂する有志達は台湾の危機を見送ることはしなかった。従来通りの任務として自衛艦隊は南へ舵を切り、潜水艦隊は南西諸島の海に進出する中国潜水艦にマンツーマンの監視をしている。

 在日米軍に続いて海上自衛隊、航空自衛隊も兵力移動を開始しだした。もちろん世論を意識し時にはビックレスキューなる災害演習であるとの名目で行動が開始された。

 残念ながら政治的な制約の他に嵐が日本列島を被っているために大胆な機動はできない。世間は本当の嵐では無くジャニースの方の嵐の方に熱心で荒天の中行われている仰天の事実を知るよしもなかった。

 政府は「沖縄南方問題特別委員会」なる組織を立ち上げて政治主導で事に当たろうと考えたが、指揮系統が煩雑になるなど時局を混乱させるだけであった。

 中国軍の攻撃は台湾をさらに激しく叩きはじめた。

 台湾海峡に進出した中国艦隊は圧倒的なSSM攻撃力で手負いの台湾艦隊を襲った。台湾艦隊は半壊し、艦隊司令は羅針盤に体をくくりつけ艦と共に運命を共にする寸前だった。

 台湾軍及び米軍は日本の早急な参戦を求めたが政治的な状況が許すわけがなかった。

 それを見越したかのように下地島や那覇に集結する米軍自衛隊機に懸念を示していた中国空軍は遂に挑発をかけてきた。従来通りの行動であれば日本は黙って事を見過ごすかするだろう。いずれにせよ自衛隊機の妨害が無い状態で基地変換で駐機中の米軍機を叩ければこれ幸い。と考えたに違いない。

 しかしいつも通りスクランブルに上がった自衛隊機からの映像は東京にモニタリングされていた。

 東京のモニターの前には自衛隊の総指揮官である内閣総理大臣及びお偉方面々が揃って注視していた。

 うるさ型でなる総理大臣の怒号が飛ぶ

「撃てといっているのになぜ撃たないのですか!」

総理がなぜそのような決心に至ったかは当時を知るものに聞いても誰にもわからないが、いきなりF4ファントムは中国機との空戦に入った。

 残念ながら空戦はいきなり中央からの差し金に手元が狂ってしまいスクランブルは失敗してしまった。いきなり沖縄方面のエアカバーに穴が空いてしまった。

 先遣部隊の後には数が頼みとも言える中国空軍の波状攻撃が那覇、下地島にかけられ少なからず打撃を受けた。基地損害が出ると在地の航空機がプロテクトされてしまうのが痛い。もちろん基地が再起不能の打撃を浴びるとプロテクトされた飛行機もろとも破壊されてしまう。

 最初からこのターンに参戦などと言うロードマップをしいていなかった為、海上自衛隊こそは展開がほとんど集結し、横須賀と大湊の艦隊のみが南下途中という状況で、航空自衛隊は展開のほとんどが終わっていなかった。

 防衛出動を宣言してみたものの海空バラバラのお粗末な展開にマスコミからは「思いつきの参戦」とか「劇場(激情)型参戦」などと散々叩かれることとなった。

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 展開し終わらない航空自衛隊に先んじて海上自衛隊が行動を開始しだした。各潜水艦と護衛艦群は米海軍と協力し監視している中国潜水艦を捕捉しだした。沖縄近海など海底マップ作成に余念の無い中国潜水艦は退避し出した。

(つづく)

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