4月の戦い(2011年)その2
(承前)
前回に引き続きアジアンフリート(Fire in the Far East)のプレイ続きです。前回は冒頭から2ターンまでの流れを、日本側視点から書いたものです。
シナリオは中国軍が台湾へ侵攻するシナリオでそれに対する日米台三軍。マップ2枚を使用する大規模なシナリオです。
第1ターンは専守防衛のため手も足も出せなかった自衛隊、米軍も最強の機動部隊が嵐の中で手出しができず、中国軍が台湾へ猛攻をかけたという状況です。
第2ターンは那覇に来襲する中国軍に防衛出動を発令した日本は台湾防衛戦争に参加することになり、日本の戦後は終わってしまいました。しかも慣れない防衛戦争のため(笑)ややちぐはぐな感は否めません。
その間にもほぼ単独で中国軍の猛攻を耐える台湾軍。
果たして半身不随の状態からいかにして活路を見いだすのか!
ちなみに中国軍はもりつち氏が、台湾軍、米軍をK氏が、自衛隊を筆者が担当しました。
第3ターン。急遽参戦した日本は混乱しつつも徐々に参戦してしまった事実に気がついた。
先だって攻撃を受けていた那覇及び下地島は参戦したことにより救援の兵力を送り向けたい所だが、戦略任務に就いている航空機、移動中の航空機を除けばこれに当てる兵力はほとんどなかった。
中国空軍は数派に渡る攻撃にて那覇及び下地島を破壊せしめ、日米軍の序盤の意図を挫いた。移動中だった航空機も行き先を失い失われたのは痛い。
戦略任務に兵力を割きすぎでは無いかとの台湾軍司令官や在日米軍等からの非難囂々である。しかし別に下地島になんて来援しなくても良かったのではないかという反論を呈したが、力関係で行くと在日米軍指揮官の意見に押し通された。
我が連合軍は中国本土に対する米軍の爆撃が行われたが、原潜のトマホークミサイルはよしとしてグアムから長躯飛び立ったB2爆撃機はステルス性能をフルに発揮して、中国本土に潜り込み爆撃をしたが、原潜に比べ大した戦果を上げられなかった。
本来なら機動部隊からの攻撃も行いたい所だが、嵐に阻まれているので圏外の原潜のみの攻撃となった。
B2の攻撃時、失敗したとは言えK氏は何か「気づき」があったようだ。
筆者の担当区、自衛艦隊は潜水艦隊と共同し、サブマリンハンターに邁進した。中国軍の潜水艦が外洋に出る事は得点にもなるので、これをなるだけ列島線付近で捕捉し撃沈することが望まれる。
とは言え中国軍と言えどもそれは承知しているので原潜をはじめ分散して配置されている。自衛艦隊はそのパワフルなASW力を活かすためにも数グループに分かれて潜水艦を攻撃し、撃沈破せしめた。逆に中国軍潜水艦は分散していたために個艦の索敵力が低下し、一方的に叩かれることとなった。
水上では自衛隊は水上艦艇は潜水艦狩りに邁進、その他の艦艇は鋭意南下中という感じだ。嵐に遭っている米機動部隊以外の艦艇というと台湾海軍は中国軍の猛烈なミサイル攻撃によって半壊し息も絶え絶えとなった。幸い道連れとばかりに駆逐艦2隻を沈めたらしいが、そのキルレシオは目を被いたくなる。
第4ターン。嵐に阻まれ続けた我々は晴天を渇望した。
天候のチェックでは...
「晴れ!」
この言葉をいくらほど待っていたであろうか。フリートシリーズは天候や戦略航空作戦などは3ターン間影響が続く。戦略偵察が成功すると、該当海域にいる艦隊は向こう3ターンもの間、探知されていることになり敵の攻撃を受ける。同じように天候も3ターンの間影響をもたらす。
前ターンまで我々を悩ませたのが「嵐」。嵐となったエリアの部隊は移動力が減少し、その海域からの攻撃が禁じられる。序盤においては該当地区の中国空軍の行動も封じられたが、日米軍の本土周辺の兵力は全く封殺されてしまった。中国軍と日米軍を比べれば日米軍が痛いイベントと言えよう。
このターンから解放されたわけだ。K氏などは首をクルクル動かし凝りをほぐしながら「ああ~」とか言いながら北斗の拳や、ろくでなしブルースに出てくる超絶悪役みたいな顔をして中国軍ユニットにガンを飛ばしている(もちろんイメージですよ(汗))。
「たっぷりお返しさせて貰うぜ~」
戦略ターンの中国軍の対地ミサイル、台湾軍の対地ミサイルが飛び交った。さらには米空軍はステルス爆撃機やステルス戦闘機を繰り出して中国本土爆撃を開始、台湾沖航空戦(あれ負けフラグ?)で敵に打撃を与えた。
このターンから九州に配置されるP3Cによる対潜攻撃を開始しした。もう少しで忘れそうだったが、漢級潜水艦を追い回したのは記憶に新しい。1海面にP3Cを投入できる量は自衛隊は群を抜いているらしいのでこれを利用しない手はない。空よりの対潜攻撃は逆襲の恐れがないのと、さらに攻撃力が中途半端な艦艇より大きいので重宝される。
水上戦闘では我が自衛艦隊は対潜力を活かしサブマリンハンターに邁進中だ。潜水艦もそれに呼応して中国軍潜水艦を追い詰める。
しかし敵の潜水艦の攻撃にて潜水艦を集結させASW力をあげて自衛艦隊に逆襲するシーンもあった。「くらま」などがこの戦いで犠牲になったが、これは仕方が無い。
この一連の行動により南西諸島方面での中国潜水艦隊の行動が自衛隊によって引き続き圧迫されている状況ではあった。一応跳躍する中国海軍の潜水艦を駆逐しつつあるという状勢ではある。
それでもかの国の新聞には「護衛艦くらま撃沈さる!!」や「関門海峡の悪夢再び」などのセンセーショナルな題字が踊っていることだろう。
しかし中国海軍はその潜水艦の量は半端でなく、まだまだ覆滅には道が遠く感ぜられた。さらにはウルフパックを採用するが如く潜水艦の集中運用で水上艦艇への反撃をも辞さないという非常に好戦的ですらある。
ここいらで我が自衛艦隊も戦術の転換など考えれば良かったかもしれないが、さすがにASWが強力な艦隊であるが故に後続の艦隊がまだあるからそこまでは考えが及ばなかった。
(続く)
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