4月(2012年)の活動その3_山科会
東部戦線での戦いを切り上げた我々は次なる戦場へと向かった。
一番最初に候補にもあった。アフリカものだ。
アフリカ戦ものは東部戦線や西部戦線に比べて人気は悪くない戦線の一つだが、ゲームとしてつまらない戦線と言われることが多い。
最近は数少ないながらも面白い!とされるゲームも増えているようだ。
そんな中、第2次大戦専門ウォーゲーム雑誌World at War誌でついにアフリカ戦線を真正面から扱ったゲームが発刊された。
World at War誌はすでに25号くらいまで順調に発刊されているが、11号にしてようやくアフリカ戦線の登場だ。
まあ言い出せば本家コマンドマガジンは4号でライオン・オブ・エチオピアを除けば34号ガザラまで出てこなかったし日本版にしても15号ガザラまで皆無であった。
S&Tも40号ぐらいまでなかったんじゃなかったっけ??
Wargamer誌では国内でもライセンス発売された「チュニジア大突破」のシステムを用いたBattles for North Africaシリーズという各地の戦いにフォーカスを当てた作戦級ゲームがあったが、これは例外的なものかもしれない。
Battles for North Africaシリーズはあまりプレイされていないのでちょっと関心あったりするが、今回はWorld at War誌のアフリカ戦をお試しプレイすることとした。
Afrika Korps-Decision in the Desert 1941-42(ショートキャンペーン)WaW#11
アフリカ戦の面白くないと言われるところにやはり海岸道路を中心に押し合いへし合いすることだったり、使えなかったイタリア軍が縦横無尽の活躍をして誇り高いロイヤルアーミーの面々をフェイスオフさせてしまったり、
あるいは神懸かり的なロンメルの指揮能力を再現するために己もまた神とならなければならなければ無かったり、結局はモンティの数は力よの言葉に無常観を感じてしまったり、まあほとんど冗談が混じっているけど大なり小なりそんなところはあるのかな。
その辺の分析は弊ブログのようなオッペケペーブログではなく雑誌記事に期待したいところ。
本ゲームは1ユニット大隊~旅団ぐらいの規模で、各ユニットはフォーメーションに別れている。各フォーメーションは補給ポイントを消費してフォーメーションチットのようなものを購入する。
「ようなもの」とは別に個別の上位機関(師団/軍団)が機動するのではなく、チットによっては1軍団のものもあれば数軍団に渡るものがある。
要はチットプルとはいえその辺の選択の自由があるわけで、それだけでもおおよその展開が目に見えるのではないかと思う。
さすがに序盤は1個軍団を機動させるチットが大半だが、戦争がエスカレートしていくと兵力も潤沢になり、その分動かせるチットが増えたりそのチットで動かせる範囲が大きくなったりする。
補給ポイントは補給トラックにも変換され前線まで持って行って「最大戦闘補給」ということで消費すると戦闘力を倍加できる。
戦闘はアクティブ化しているフォーメーションに属するユニットが敵ZOC内にいればそれはそのZOC及ぼすものに攻撃を仕掛けなければならない。
戦闘は単純な戦闘比に直すタイプでなく、戦闘パーセンテージに直すという何か昔聞いたことあるぞなCRT。
49%以下から始まって600%までと言う区分け。単純に比でいいのに....というもの。残念ながら戦闘修正はコラムシフトなのでたとえば何かの修正で数十%失うとかない(ハズ)。
CRTは2種類あり突撃戦闘CRTと機動戦闘CRTに別れていて選択できる。
空軍は対地支援、移動妨害、航空戦闘、航空補給に任務を割り当てられる。この辺ちょっとおざなりにしがちな空軍力を細かくフォローしている。
ゲームはあんまり時間も無いしプレイし慣れないのでショートシナリオを選択した。
いきなり第1ターンで躓いた。シナリオ特別ルールに第1ターンはロンメルマーカーのみ使用することになっている。
このロンメルマーカーだけ使用するという状況は連合軍は枢軸軍側は戦力・準備に乏しいので攻勢はないと判断して、対する枢軸軍上層部は攻勢に出ることをとどめている状況下でロンメルのみが独断専行で攻勢に出るって言う状況を表しているのだろう。
史実では後続の第15装甲師団の到着を待たずに連合軍が分散している現状を「時は今!」とばかりにロンメルは攻勢を開始した。
出てくることはないと踏んでいた英軍はドイツ軍の奇襲に四散してというのがゲームスタート時点の状況。
ルールにはロンメルマーカーは枢軸軍1個軍団とロンメルの全ユニットを活性化できると書いてあった。1個軍団はまあいい、その後のロンメルの全ユニットで解釈が分かれた。
ロンメルの全ユニットとはDAK?それともロンメルユニットなるものがあるのか?あるいはロンメルが特別に指揮できる何かetc...この時点ではわからなかったのでロンメルの全ユニットをDAK?ということでプレイすることにした。
枢軸軍1個軍団とDAKの攻撃を受けた英軍はそれこそ圧倒的な火力の前に四散するというより溶けてしまった。
あっさりアジェダビア攻略だ。
1ユニットでも助かれば良かったがそれは無理な話だった。
「うーん。やっぱりおかしいんやけど。」
「なにが??」
筆者はシステム上無理からのロンメル出し抜けは許せるにしても独伊軍が手を取り合って連合軍をお掃除しているのはどうもおかしいと感じた。
このあと何の抵抗(守備隊がいるので多少は)もなくベンガジは落ちるだろうし、メキリで残存の英軍との攻防戦なんてなく素通りでトブルクに行ってしまうだろう。
そして2ターンには西方砂漠部隊のチットを失う(指揮官オコナー将軍等の捕虜となる)。チットの数量でも凌駕され兵力でも圧倒的に大差をつけられトブルク防衛も覚束ない。
案の定、ベンガジなども失陥し、もはやキレナイカに英軍は存在せずだ。連合軍のチットは第13軍団と航空部隊のみで対する枢軸軍はロンメル、DAK、伊軍団2枚、計4枚のチットを持ちさらにアフリカ装甲集団のチットまでゲットしている。
機動回数の差でもはや彼らは数倍もの機動力を手にしている。
「うーん。やっぱりおかしいんやけど。」
「なにが??」
やはりDAKチット並み以上のロンメルチットがエゲツない。購入コストが0なので余計におかしく感じる。
理詰めでトブルクがもはや死守できる域にないこと、枢軸軍の機動が圧倒しているのでもはやどのように部署しようが戦おうか無理であった。
時間が時間なのでここいらで切り上げることにした、会場でネット参照できなかったのでよもやのエラッタがあるのではと思い帰着して確認するとやはりQ&Aにロンメルチットについて質問があり、
やはり同じようにDAK込みか?てな質問があったが、1個そういうユニットがあってプレイテストで削られたとのこと。
やっぱり~
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