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10月(2012年)山科会の活動

内輪的に開催される山科会は初見参のゲームをプレイすることの方が多く、来る山科会EXや彦根会などに参戦するときのプレイできる、したことのあるゲームを拡充するためにプレイされることがある。
 最も大半は筆者のゲームに対する興味などから発動されることが多いが、プレイ幅が広い方が色々な状況に対応しやすいのでそれの方がいいだろうと言うことで行う。
 今回もいつものノリで会場主兼山科会会主K中氏より山科会執権の筆者に連絡が入る。連絡が入った時点でレディ・トゥー・ゴーとなっているゲームなどほとんどないので当日までにゲームの準備をする。とは言え筆者宅は長時間ゲームマップがほとんど広げられないので、入念な準備というのはできない。
 と言うわけで今回も突発的に始まった山科会は以下のゲームがプレイされた。
  • 八王子城攻城戦(ウォーゲーム日本史15号)
  • モンスの戦い(CMJ86号)
 八王子は以前より城攻めと言うことと、水墨画調のマップが気になっており、モンスはS&T誌の付録だったころよりプレイしなくちゃと思いながらそのままになっていたので今回ようやくのプレイだ。

八王子城攻城戦(ウォーゲーム日本史15号)


 城攻め単体を扱ったゲームって言うのはあまりないのでは無いだろうか。そもそも城を攻められると言うことは戦いの最終章であり、展望のない戦いをプレイするって言うのはゲームとしては人を選んでしまう。
 しかし本当に城攻めって面白くないの?って問われると答えに窮してしまう。
 城って言うのはそれこそ攻められることを前提に組み立てられており、攻めにくく作られた防御拠点なのだ。戦略/作戦レベルでは一瞬の出来事かもしれないが作戦/戦術レベルでは充分に面白いものになるのでは無いだろうか。
 と感じた筆者は本ゲームを手に入れプレイする時を窺っていた。

 いつもの陣営決めで筆者は城の守り手となった。筆者ら関西出身者から見ると八王子城と言われてもピンとこないし、
割と誰それ的なところはあるが雪舟ばりの城の縄張りを見ると引き込まれてしまう。
 こういうとき雑誌に歴史記事の概説でも載っているとありがたい。思い入れがさほど無くても気持ちの入りようが変わる。
デザイナナーズノートによると八王子城は心霊スポットとしても有名で関東地方の方々が抱く「合戦・落城etc」のイメージが本城にあると聞いて思いを新たに取り組んだ。
 さて、本ゲームは攻め手は豊臣軍、守り手は北条軍。北条軍の配置からゲームは始まる。制限があるとは言え配置は自由である。右手拳を揚げながら配置をするものの実際の戦いが今一飲み込めていないのでとんちんかんな配置。
気軽に大手門あたりからやってくるお客さんを適当にあしらってお帰り願うぐらいのレベルだ。
 しかし豊臣側は北条側の楽観とは違うガチで攻めてきた。

 真田隊は御霊谷川口方面からやってきた。強力な真田隊が一方的に撃ちすくめられない尾根道~太鼓曲輪にかけて突進。もちろんここに配置された北条勢は蹂躙されてしまった。
よく考えたらこんなところで真面目な抵抗をせずとも適当に兵力を置いといて、虎口での戦いに砕くべきだったけど、今や渋滞が発生している。
 北条を裏切ったにっくき大道寺勢は大手門前広場から真田勢と並進し曳き橋方面へと進む。しかしここは北条勢の死にものぐるいの抵抗で真田勢ほどは進まず。北条勢に曳き橋を落とされてしまう。
 もう一隊依田勢は近藤曲輪方面からの攻略を担当したが、北条勢の分厚い火力の前に数度の撤収を余儀なくされ完全に前進が止まってしまった。

 真田隊は並進する勢力が遅延していることもあって足踏み状態。大道寺勢に至っては曳き橋を落とされて遊軍状態。
一人依田勢が近藤曲輪からの突破を図るが数度も前進を挙止される。
とは言え我が北条勢の消耗も激しく搦め手間道(後方)から迫る上杉、前田勢に対応する兵力が捻出しづらくなってきた。
 裏口から迫る部隊は幸いスタック制限の関係で(要は道が狭い/曲輪の規模が小さい)小出しにしかやってこない。
先手をとられると言ってもこちらも小兵力で対応できるので助かっている状況。

 勝利条件は13ターンまでに主郭である本丸と御主殿の2エリアを豊臣側が占拠しなければならないというもの。
このまま順調にいけば裏口から侵入している豊臣軍が数ターンで達成できるだろうという楽観論が支配し始めた。
じわりじわりと攻めても北条軍は消滅するよ的な雰囲気。
 しかしドラマは土壇場から発生する。


 大手の軍勢は御主殿の攻略を担当しているが、依田の軍勢を始めかなりのダメージを受けていた。フレッシュな軍勢と言えば自分が撃ちすくめられることも無く予定線(太鼓曲輪)まで進めた真田勢だった。遊軍となっていた大道寺勢といえどもつまらない側射をくらい兵力を失っていたりする。このまま依田勢が山下曲輪からアシダ曲輪へと兵を進めるには不安が残るので足を止めて後退し、まだ兵力の残る大道寺勢と後退した。その間真田勢がボーッとしているのも何なのでいきなり堤を越えて虎口へと前進しだした。太鼓曲輪~堤~虎口はいわゆる連絡路という奴で北条軍は利用できるが豊臣軍は精鋭とされる部隊しか通れない。
 さすがの真田軍といえども渡河では被害が続出する。堤を奪うことは簡単でもその次の虎口へとたどり着くまでにダメージが蓄積した。


 猛砲火に遮二無二突進する真田勢。あたかも旅順の戦いを彷彿させるような凄惨な死闘が繰り広げられた。」
安寧姫までもが火縄銃を抱えて防戦し、なんとなんと真田勢の大半が兵火に倒れ、真田隊の大将、真田昌幸までも屠ることに成功した。
「真田昌幸討ち取ったり!」
硝煙の香りの中で雄叫びが連呼する。
「やつらはガトリング砲でも持っているのか??」
「いやあラストサムライじゃあ無いんだから」
 驚きを隠せないK氏。しかし彼のすごいところはあたかもラインハルト・ハイドリヒ並みに眉毛一つも動かさずに被害に動じないことだ。
すぐさま代わりの部隊が前進し始め攻勢は続行された。
「命令だ。北条軍を殺処分しろ。」ハイドリヒ風の命令を受けて前進する大道寺勢。
とは言えその渦中のダイス振りではおなじみのなんでやねんコールが連呼されたが。
 動揺が無いとは言えこうもあっけなく無傷の真田勢が壊滅してしまうと攻略方針が変えられたようだ。
搦め手から前進している前田の軍勢を分派し、御主殿を後方からも攻めようという魂胆だ。
それでは本丸の攻略は?との懸念もあるが、本丸自身を責めるのは厳しいがそこに取り付くまでは御主殿のような損害は無いとの判断だ。
 前田隊からは前田慶次なるものが軍勢を率いてやってきている。籠もる敵と戦う時にはある箇所だけ弱い逃げ口を作っておくというのが味方の被害を少なくするという意味でも大事だが、ハイドリヒ的命令に従っている豊臣勢は裏口から蓋をすべく前進してきた。
 ところがそんな魂胆など見え透いているので撃たれる前田勢はこれも撃退され、前田慶次が討ち取られるという惨事。
またもや戦野に大音声が響く。
「前田慶次討ち取ったり!」
「こんなところで討ち死にしたらジャンプの連載できなくなるやん!」
「しらん!しらん!!」
残る大道寺や依田勢が波状攻撃をかける。なんだかんだ言って北条方の兵力も先細りでもはや先が見えてきた。
そんな中大道寺勢はもれなく大将が討ち取られたりしてただでは明け渡さなかった。
「御主殿陥落!!」
行き先の無くなった姫君奥方とともに御主殿は陥落した。えらい時間がかかったが。それでも本丸を攻略する時間は充分にある。
この時点で8ターン。

 本丸の方はと言うと今まで消耗した戦力が地味に響いていた。
本来なら戦力に余裕を持たせていれば華麗な後退戦術を味わせてくれようものだが、そんな余裕はみじんも無い。
読みで高丸、三の丸の奮戦如何で勝敗は決すると考えた。中の丸に入られるとキャパが多く撃てないのに撃たれる場所なので防備には向かないが、ここに入られると本丸は絶体絶命だ。
 死戦死闘で防衛すると言いたいところだがあっけなく高丸は陥落し、続々と前田上杉勢がやってくる。
しかしここで後に上杉勢謎の反転と言われる移動が行われた。直撃していると思われたフレッシュな上杉勢は本丸を半時計方向に回り始めた。要は交通渋滞対策だが、最初はゲリラ化した奥方・姫君対策でそれを追いかけているのかなと思ったけどそうでは無く、
御主殿と同じく後方より突くという考えがあるようだ。
 誤算だったらしいのが意外と回り道だったので前面から攻める軍勢とタイミングが合わなかったみたいだ。
前面からは御主殿陥落後前進してきた依田勢が一番手で攻め寄せてきた。
「依田康勝討ち取ったり~」
続いて大道寺勢も攻めてきた。
「大道寺政繁討ち取ったり~!!」(注.ターンシーケンスでは大道寺、上杉、依田、前田の順番だがターンをまたいでいるのでこの順番となっています。)
 気がついたら大手の軍勢全滅では無いか。
しかし兵力が厚い前田上杉の軍勢の前にはさすがに兵力を減らし、本丸の兵が一人一人と消えていった。
今までの防御砲火の前に恐れをなす豊臣軍。
 最終ターン13ターン。運命の戦いは両軍大出血で終わるかに見えたが、本丸には北条軍の姿は無く裏道からやってきた上杉によって本丸落城!
 兜に「愛」と掲げられた直江兼続の戦果でした(踏んだだけ)。
「シュールや!焼け野原にノコノコと現れる直江兼続。しかも「愛」だぜ!」
最後大爆笑で終結してしまった。
戦史的にはすさまじい激闘だ。歴史に名を残せたかもしれない。多分落ち武者の幽霊は北条方で無く豊臣側でないかな。
これは映画化だな。うん。(ありえねー!)

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コメント

2012年ベストマップグラフィック(JAPAN)でもいいんじゃあないかと

高橋紹運の岩屋城とか、楠木正成の千早城とかどうですかねw

ちゃいさまコメントありがとうございます。
本ゲームのスペースは単純に場所を区切っているのでは無くて、射撃できる方角や収納できるユニット数が決まっていたりして、単純なポイント・トゥ・ポイントに分類してはいけないような気がします。
ということで、従来のエリア、スペース嫌いの方にも充分プレイできるのですが後はテーマに対する思い入れですかねぇ。

私はヘクスもの以外のウォーゲームにはあまり感心がないのですが、この城攻めは面白そうですね~!
買おうかなぁ^^

AMIさまコメントありがとうございます。
このマップすばらしいです。
是非とも城攻めシリーズとして別の城も見てみたい気がします。
最も商業ベースで城攻めにそんなに魅力があるテーマかはチト疑問です。

自分も八王子の戦い自体は全然思い入れがないのですが、このマップいいですよね~

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