3月山科会(2013年)その2
唐突にかかってくる電話にて急遽ゲームをすることに決した。これだから徒歩圏内のゲーム仲間との会合は非常に具合が良い。
もちろんこちらもそういうときに備えていつでもできるレディ・トゥ・ゴーのゲームを数種備えており、スクランブルの際にはそれを携えて赴くことが可能だ。
今回は唐突だったのでレディ・トゥ・ゴーのゲームのうち、割と軽めのゲームを回すことを考えた。その中には以前ゲームマーケット大阪で入手したゲームも含まれている。
筆者はあまり一つのゲームを飽きるまでずーっとやり続ける方ではなく、いろんなゲームをぐるぐる回していく方が好みなので複数回プレイしだしたりしているゲームはそれなりに琴線弾いた作品と言えようか。
もちろんこちらもそういうときに備えていつでもできるレディ・トゥ・ゴーのゲームを数種備えており、スクランブルの際にはそれを携えて赴くことが可能だ。
今回は唐突だったのでレディ・トゥ・ゴーのゲームのうち、割と軽めのゲームを回すことを考えた。その中には以前ゲームマーケット大阪で入手したゲームも含まれている。
筆者はあまり一つのゲームを飽きるまでずーっとやり続ける方ではなく、いろんなゲームをぐるぐる回していく方が好みなので複数回プレイしだしたりしているゲームはそれなりに琴線弾いた作品と言えようか。
トブルク強襲1942
廉価ゲーム付き同人誌SLGamer誌が気がついたら打ち抜きカウンター打ち抜き済みになっていた!一部の同人誌系のゲームでは厚紙カウンターになっていることはあっても抜いているのはそうそう無い。それだけでなく完全に抜いてあってユーザーは切り出す必要が無い。最近のウォーゲーム界ではその低価格を驚異をもって迎えられている。初心者向けとか言うフレーズはあまり好きじゃあないんだけど、なぜか創刊からずーっと購入させてもらっている。
今回のゲームはガザラの戦いを扱った作品で、記憶に新しいとこではコマンドマガジンのガザラ。あちらはブダペスト45などと同じシステムだったけど、こちらは移動戦闘を繰り返すダイスパワーのミニゲームだ。
ユニークなのは機械化部隊は2回戦闘できると言うことと、88ミリFLAKのルールがあって回数制限があるもののドイツ軍は88ミリ砲の投入を宣言するならば戦闘に先んじて88ミリだけで攻撃ができる。
戦いは筆者枢軸軍でプレイした。
序盤の地雷原突端にあるビルハケイムをドイツ軍戦車部隊が迂回しインド旅団に攻撃をかけた時を始めに戦車部隊に損害が頻発し、ビルエルグビ、ビルエルハマット、ナイツブリッジに歩を進めていくごとに敵を撃破するのと引き替えに自らも傷つき、エルアデムから英軍を追い出してトブルクまだあと一息だったが力尽き、トブルク外縁部でDAK壊滅となってしまいました。
プレイする前に日本各地で大流行のようにプレイされていたのでこれで僕も時流に乗った!と一人小躍りして喜んでしまいました。

AFRIKA!
続いて先日のゲームマーケットで入手した一作。こちらもアフリカ戦線を扱った作戦級ゲームで、トブルクの方は会戦を扱ったものに対し本作では北アフリカのキャンペーンになっている。
本ゲームはまるで映画のパンフレットかLPに入っているライナーノーツみたいなパッキングスタイルでルールとマップが綴じられている。久しぶりにかっこいいアイテムだ。海外でもそれなりに反響があったみたいで、発売前から話題沸騰だったみたい。
ゲームの中身は普通のヘックスを用いた作戦級ではなくポイント・トゥ・ポイントのキャンペーンクラスのゲームだ。また北アフリカのゲームと言うことで補給がコアの一つとなっていて、補給物資をランダムに引き当てて各港湾に充当し、補給物資を使って先攻後攻を競りし、補給物資を消費して戦闘をする。
筆者英軍はトリポリからやってくる枢軸軍の前に史実通りに敗退し、トブルク前面で食い止められるかと構想していた。
しかし、補給物資をランダムに引き当てる輸送フェイズでは補給物資をゲットできるほかにランダムに引いていることもあって、輸送終了という「打ち止め」を引くことがある。今回連続して数個補給物資を入手できたかと思うとすぐに輸送終了チットを引いてしまったので常に補給に苦しみ、ドイツ軍は1個分多いだけあって常にイニシアチブを握り続け、エルアデムを押さえてしまったことからこちらが完全に劣勢に陥ってしまった。
一時、アレクサンドリアから長躯エルアデムに横撃を加えようとしたが、ここぞと言うときに痛恨のヒットが足りず逆に相手のクリティカルヒットという珍事の前に反抗の目は潰え、トブルクは陥落してしまった。

ウィンズ・オブ・カリビアン
アフリカの乾ききった大地から一気に大航海時代へ。本作はウィングス・オブ・ウォーという空戦ゲームから着想を受けた帆船の戦いのゲーム。最近なぜか帆船をテーマとするゲームを見かけることが多くなってきたが、それなりにルールは一般的なゲームとはほど遠い難易度だったが本ゲームはぐっと下がる入門的なゲーム。
そう言えば本家のウィングス・オブ・ウォーの扱う空戦も最近はかなり難易度が低いゲームが出てきたとはいえ、一般向けとまでは行かなかったけどウィングス・オブ・ウォーは一般の方でも充分にプレイできるので本作も十二分にプレイできるはず。
ゲームは手札から次にする行動をプロットしていくという感じで配置し、それぞれ帆船を操船して敵に打撃を与える。時には面舵に舵を切って左舷に装填したら相手側が反対側に行ってしまったと言うことが往々にして発生するけど、逆にドンピシャリで打ち方始めが出てしまうとうっとりしてしまう。
ゲームはこんなゲームでは手が読めなくなる筆者が優位に操艦し、K中氏を追尾しまくり撃ちまくり波間に消し去ってやった。
これ系のゲームは初めてだけど非常に面白かった。本家のゲームも買おうかなあと考えたけど置き場所を考えると躊躇してしまったけど今でも「でもあってもイイよなあ」とか「いあやダメ、ぜったい」と行ったり来たりしまくっている。
せっかく面白いので本作ももう少し船の数が欲しいところ。

吾妻鏡
本日最後のゲームはまたもやSLGamer誌の付録ゲーム。板東の地で頼朝が如何に勢力を広げるかというゲーム。いわゆる太平記システムを改良したシステムが使われており、類似のゲームをプレイしたことがある方なら簡単にプレイすることができる。
太平記と同じく主導権を決めるダイスで主導権数という行動数を決定しエリアの支配を画策する。序盤のうち優勢な平氏方が源氏の御曹司頼朝のカリスマによって次々馳せ参じ(要は裏切る)、最後の方では京からやってきた平氏の大軍を打ち破ってしまうと言うアメリカンドリーム真っ青の鎌倉ドリームを達成する。
ゲームは割と平氏側をプレイすることが多く平氏側の武将に親近感を覚えている筆者が平氏を、鎌倉ドリームを目指すK中氏は源氏方をプレイした。
鎌倉に引きつけられて動けない源氏主力だったが、頼朝パワーの前に次第に板東の地は源氏勢力が増えつつあった。
貴種とはそこまでの力があるのか!と改めて源氏の血に戦慄を覚える筆者。

そんな中平氏方のコアなユニットは源氏のコアな方々を次々血祭りに上げ、
裏切った中立武将も道連れにするなど阿鼻叫喚の何かとんでもなくヤクザな展開に。
板東の地に広島戦争が!!
ナンブと本刀を振りかざした男達が闇市に。。。あれ??
コマ数がだんだんと消耗して行き次第に不安にある御曹司。
「もーすぐあいつらくるやんけ」
板東の地で関西弁でつぶやく御曹司は次第にイライラしてきた。
すでに板東の地はペンペン草も生えないんじゃあないかと言うほど武将の姿が消えていった。

せっかく中立武将を裏切らせて板東の外縁部の支配を固めたのに、復活してきた数少ない平家ハードコアメンバーの面々が次々と奪回を果たしている。
源氏は甲駿、相豆、鎌倉、武蔵を制圧できたがそれ以上は伸びそうになかった。なぜならば平維盛率いる追討軍の面々が富士川で退却することなく板東の地に侵入してくるのだ。源氏にその勢力に抗する力は無い。
やはりカリスマだけでは勝てないのか・・・と言う場所で終わることにしました。
本作は今まで脚光浴びていなかった源平の板東での抗争を楽しむことができる数少ない(唯一)のゲームで、また初めて抜き済みのユニットが添付されたゲームでもある。それだけでも存在価値あるけど何か面白かった。いやゲームはそう感じさせるのが一番重要と言うことで本作もまた見えざる魅力があるゲームなのだろう。
廉価ゲーム付き同人誌SLGamer誌が気がついたら打ち抜きカウンター打ち抜き済みになっていた!一部の同人誌系のゲームでは厚紙カウンターになっていることはあっても抜いているのはそうそう無い。それだけでなく完全に抜いてあってユーザーは切り出す必要が無い。最近のウォーゲーム界ではその低価格を驚異をもって迎えられている。初心者向けとか言うフレーズはあまり好きじゃあないんだけど、なぜか創刊からずーっと購入させてもらっている。
今回のゲームはガザラの戦いを扱った作品で、記憶に新しいとこではコマンドマガジンのガザラ。あちらはブダペスト45などと同じシステムだったけど、こちらは移動戦闘を繰り返すダイスパワーのミニゲームだ。
ユニークなのは機械化部隊は2回戦闘できると言うことと、88ミリFLAKのルールがあって回数制限があるもののドイツ軍は88ミリ砲の投入を宣言するならば戦闘に先んじて88ミリだけで攻撃ができる。
戦いは筆者枢軸軍でプレイした。
序盤の地雷原突端にあるビルハケイムをドイツ軍戦車部隊が迂回しインド旅団に攻撃をかけた時を始めに戦車部隊に損害が頻発し、ビルエルグビ、ビルエルハマット、ナイツブリッジに歩を進めていくごとに敵を撃破するのと引き替えに自らも傷つき、エルアデムから英軍を追い出してトブルクまだあと一息だったが力尽き、トブルク外縁部でDAK壊滅となってしまいました。
プレイする前に日本各地で大流行のようにプレイされていたのでこれで僕も時流に乗った!と一人小躍りして喜んでしまいました。

AFRIKA!
続いて先日のゲームマーケットで入手した一作。こちらもアフリカ戦線を扱った作戦級ゲームで、トブルクの方は会戦を扱ったものに対し本作では北アフリカのキャンペーンになっている。
本ゲームはまるで映画のパンフレットかLPに入っているライナーノーツみたいなパッキングスタイルでルールとマップが綴じられている。久しぶりにかっこいいアイテムだ。海外でもそれなりに反響があったみたいで、発売前から話題沸騰だったみたい。
ゲームの中身は普通のヘックスを用いた作戦級ではなくポイント・トゥ・ポイントのキャンペーンクラスのゲームだ。また北アフリカのゲームと言うことで補給がコアの一つとなっていて、補給物資をランダムに引き当てて各港湾に充当し、補給物資を使って先攻後攻を競りし、補給物資を消費して戦闘をする。
筆者英軍はトリポリからやってくる枢軸軍の前に史実通りに敗退し、トブルク前面で食い止められるかと構想していた。
しかし、補給物資をランダムに引き当てる輸送フェイズでは補給物資をゲットできるほかにランダムに引いていることもあって、輸送終了という「打ち止め」を引くことがある。今回連続して数個補給物資を入手できたかと思うとすぐに輸送終了チットを引いてしまったので常に補給に苦しみ、ドイツ軍は1個分多いだけあって常にイニシアチブを握り続け、エルアデムを押さえてしまったことからこちらが完全に劣勢に陥ってしまった。
一時、アレクサンドリアから長躯エルアデムに横撃を加えようとしたが、ここぞと言うときに痛恨のヒットが足りず逆に相手のクリティカルヒットという珍事の前に反抗の目は潰え、トブルクは陥落してしまった。

ウィンズ・オブ・カリビアン
アフリカの乾ききった大地から一気に大航海時代へ。本作はウィングス・オブ・ウォーという空戦ゲームから着想を受けた帆船の戦いのゲーム。最近なぜか帆船をテーマとするゲームを見かけることが多くなってきたが、それなりにルールは一般的なゲームとはほど遠い難易度だったが本ゲームはぐっと下がる入門的なゲーム。
そう言えば本家のウィングス・オブ・ウォーの扱う空戦も最近はかなり難易度が低いゲームが出てきたとはいえ、一般向けとまでは行かなかったけどウィングス・オブ・ウォーは一般の方でも充分にプレイできるので本作も十二分にプレイできるはず。
ゲームは手札から次にする行動をプロットしていくという感じで配置し、それぞれ帆船を操船して敵に打撃を与える。時には面舵に舵を切って左舷に装填したら相手側が反対側に行ってしまったと言うことが往々にして発生するけど、逆にドンピシャリで打ち方始めが出てしまうとうっとりしてしまう。
ゲームはこんなゲームでは手が読めなくなる筆者が優位に操艦し、K中氏を追尾しまくり撃ちまくり波間に消し去ってやった。
これ系のゲームは初めてだけど非常に面白かった。本家のゲームも買おうかなあと考えたけど置き場所を考えると躊躇してしまったけど今でも「でもあってもイイよなあ」とか「いあやダメ、ぜったい」と行ったり来たりしまくっている。
せっかく面白いので本作ももう少し船の数が欲しいところ。

吾妻鏡
本日最後のゲームはまたもやSLGamer誌の付録ゲーム。板東の地で頼朝が如何に勢力を広げるかというゲーム。いわゆる太平記システムを改良したシステムが使われており、類似のゲームをプレイしたことがある方なら簡単にプレイすることができる。
太平記と同じく主導権を決めるダイスで主導権数という行動数を決定しエリアの支配を画策する。序盤のうち優勢な平氏方が源氏の御曹司頼朝のカリスマによって次々馳せ参じ(要は裏切る)、最後の方では京からやってきた平氏の大軍を打ち破ってしまうと言うアメリカンドリーム真っ青の鎌倉ドリームを達成する。
ゲームは割と平氏側をプレイすることが多く平氏側の武将に親近感を覚えている筆者が平氏を、鎌倉ドリームを目指すK中氏は源氏方をプレイした。
鎌倉に引きつけられて動けない源氏主力だったが、頼朝パワーの前に次第に板東の地は源氏勢力が増えつつあった。
貴種とはそこまでの力があるのか!と改めて源氏の血に戦慄を覚える筆者。

そんな中平氏方のコアなユニットは源氏のコアな方々を次々血祭りに上げ、
裏切った中立武将も道連れにするなど阿鼻叫喚の何かとんでもなくヤクザな展開に。
板東の地に広島戦争が!!
ナンブと本刀を振りかざした男達が闇市に。。。あれ??
コマ数がだんだんと消耗して行き次第に不安にある御曹司。
「もーすぐあいつらくるやんけ」
板東の地で関西弁でつぶやく御曹司は次第にイライラしてきた。
すでに板東の地はペンペン草も生えないんじゃあないかと言うほど武将の姿が消えていった。

せっかく中立武将を裏切らせて板東の外縁部の支配を固めたのに、復活してきた数少ない平家ハードコアメンバーの面々が次々と奪回を果たしている。
源氏は甲駿、相豆、鎌倉、武蔵を制圧できたがそれ以上は伸びそうになかった。なぜならば平維盛率いる追討軍の面々が富士川で退却することなく板東の地に侵入してくるのだ。源氏にその勢力に抗する力は無い。
やはりカリスマだけでは勝てないのか・・・と言う場所で終わることにしました。
本作は今まで脚光浴びていなかった源平の板東での抗争を楽しむことができる数少ない(唯一)のゲームで、また初めて抜き済みのユニットが添付されたゲームでもある。それだけでも存在価値あるけど何か面白かった。いやゲームはそう感じさせるのが一番重要と言うことで本作もまた見えざる魅力があるゲームなのだろう。
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