10月山科会(2013年)
久しぶりの山科会無印はパスグロと進撃の大海人と遣唐使の戦いでした。最近はお互い忙しかったり近隣クラブに参加したりなどしている為にすれ違いの日々が続いた。
Path of Gloryは以前よりプレイしたいなあと言う声があったので動かさないとわからないのでこれをメインでプレイすることにした。
Path of Gloryは以前よりプレイしたいなあと言う声があったので動かさないとわからないのでこれをメインでプレイすることにした。
Path of Glory(GMT)
Path of Glory(以下PoGあるいはパスグロ)はGMTから発売されたWW1を扱う傑作ゲームの一つとされている。またカードドリブンシステム(CDS)の中でも草分け的なゲームの一つで、全てのテーブルゲームなどを網羅的に評価しているBGGでも評価が高い。
そんな有名なゲームを今更感のある我々がプレイする。筆者は連合軍でK中氏が中欧軍をプレイした。筆者の中ではWW1と言えば作戦級ではコマンドマガジンでも2度にわたって出版された「1918」が最高だと思っていたが、世間的にはこっちの方が評価が高いらしい。「1918」のデザイナー、テッド・レーサーが世に問うた戦略級が本作というわけだ。
限定戦争シナリオでプレイ開始。しかしなんと言っても手札で回ってくるカードを見るとどのように繰って良いのかパッとはわからない。それでもイベントに使うか作戦をするかと頭を悩ませながらプレイを進める。
本作ではカードに時代区分があって初期から戦火が拡大してゆく末期まで数段階に分かれており、徐々に激しい強力なカードが投入されていくという感じになっている。もっとも序盤は盤面にそれほど動員が完了しているわけでもないので何でもかんでも攻撃とかイベントという風にはできない。カードの指示されるオペレーションの数も多くはないので広大な戦線にどんだけ割り当てるか頭を悩ませる。

我が連合軍はとりあえず西部戦線を固めつつ、東部戦線では隙あらば背後を突くという感じで進める腹であった。
やはりドイツ軍には両戦線で兵を別ってもらい、一極集中させないのが大事なんだろうと思った。
本来ならバルカン戦線とかイタリア戦線、メソポタミア、トルコなどにも気を払うべきなんだろうけど、さしあたっての危機と、効率よく運用できる戦線と言えばやはり東西戦線しかなかったのでこの2戦線ばかりケアしてしまった。
ロシア軍はドイツ軍が手薄なのをいいことに調子に乗って攻め込んだらあっと言う間に反撃され、まさしくタンネンベルク会戦みたいになったので思わず両者とも膝を叩いて「再現された!」とキャッキャと喜んでしまった一幕もあったり。
全体的な傾向からすると連合軍は東部戦線で攻め、西部戦線で守るという感じになっている。

しかし断固として無慈悲なドイツ軍の攻撃の前に補充が追いつかなくなったフランスが崩壊!!こちらのロシア軍の攻撃もオーストリアハンガリー軍を撃破し、カルパチア山脈の向こうへ追いかけていたのだけど重みはやはり西部だった。
残念ながら連合軍が敗北となってしまった。
プレイをしてみて感じたのはなかなか技巧的な癖があると感じた。お互い途中で気がついて裏に回られないように頑張っていたがドイツ軍の撃破率がフランス軍の補充を越えてしまって破綻してしまった。残念な結果だけどお互いカードの繰り方、ポイントの配分の仕方などがまだまだで何とか面白いと感じることができたので良しとした。

後日手練れのもりつちさんに聞いたら、遵守すべきゲームテクニックとか、手札の回し方、各戦線のバランスの取り方などそこそこやり込まないと名だたるプレーヤーとは相手にはならない(踊らされてしまう)らしい。
筆者的な好みからすると日頃の鍛錬を要求されるようなゲームはあまり好みではないんだけど、本作に限って言うと似たようなレベルのプレーヤーがいる限りは驚きの刺激あるプレイが成立するみたいなのでもう少しプレイしてみようかと思う。
相方のK中氏も同じような意見でこの辺のプレーヤーを魅了してしまうところはいいゲームの証なんだろうなと思ってしまった。

進撃の大海人 壬申の乱(ウォーゲーム日本史)
パスグロでフランス軍がクラッシュしたので次はこちらとなった。
筆者は大友皇子側。大津宮にそのほとんどが集中し、敵対する大海人皇子側を迎え撃つ。
しかし朝廷軍はランダムに置かれる初期配置部隊はその戦力すらわからず美濃尾張に割拠する大海人軍と対峙できるかすらわからない。
まずは動員力と指揮官のバランスから手空きの指揮官を地方へ派遣し地方豪族を率いて舞い戻って貰うことを考え、主力は主力で大津宮を動員して備える。
まずは動員してから考えよう。
大友側と大海人側は様々な点で差があり、ほとんど準備なしで戦いに挑んだ大友側と準備をしてクーデターを起こした大海人側という風になっていて、例えば大友側は軍勢の把握ができていないが大海人側は把握ができている、軍略札なる外交や調略を表したカードは大友側はランダムに使用順を決定させられるが大海人側は自分で選んで配置するという違いがある。
そんなこんなもあって地方から畿内中心部に向かって進軍する大海人軍はハイタワーを築く大友軍に抗せないと思われたが、そのまま突っ込んできた大海人軍は軍略札の内応を出し、 大友側の軍勢を裏切らせた上に合戦に勝利した。
大津宮から叩き出された 事もあって反撃で奪回を考えたが残念ながら本ゲームは何らかのCRT参照してよもやの奇跡を演出するゲームではなくて、単純に兵数が多い方が勝つという基本原則に忠実であり残念ながら我が軍に敵軍を上回れる兵力は集められなかった。

勝利条件は大津宮と倭京の同時支配だが、大津宮から叩き出された我が軍はあとはじり貧となるのを待つだけだった。
大和・摂津・河内で内線での防衛戦で反撃の機会を窺ったがそんな機会はついには訪れず大海人軍の猛攻の前に姿を消すのみだった。

遣唐使の戦い(ウォーゲーム日本史)
久しぶりに琵琶湖を中心としたゲームをプレイしたので次は本物の海に出よう。そうそう僕らにとって海水浴行こうかと言えば琵琶湖に行くのを含むというネタがあるくらいだけど大昔は大阪湾から遡上して琵琶湖に行けた時代もあったのであながち間違いじゃないかもしれない。
それはさておき今回のゲームは「進撃の大海人」に同梱のゲーム、「遣唐使の戦い」だ。
コマンドマガジンの総帥でありデザイナーの中黒さんが大昔、シミュレーターというウォーゲーム雑誌に投稿したゲームの一つで、初めてのと言うほかにタイトルがネタ(剣闘士の戦い)だったという伝説のゲーム。一説によると進撃の大海人の2inが決まった際に注目度が赤丸急上昇したという噂がちらほら。
あらかたこの辺のことは昨今のウォーゲーマーのほとんどがご存じであるのでこれぐらいにしておく。
さてどんなゲームかというと遣唐使を扱うゲームで日本から唐に向けて船団を送り敵である新羅側の妨害を受けながら無事帰着させるというゲーム。新羅側は航路上に荒天や水軍、刺客などを配置してこれを妨害する。
航路は最初から全てが使えるのではなく、徐々に啓開されていく。
日本側も唐に派遣される人員はランダムで、点数が高いメンバーだったりそうで無かったりするので航路選択はドキドキだ。もちろん航路でのアクシデントだけでなく入唐してからの足止めなどもあるので油断ならない。
展開は日本側は菅原道真が止められたりしたけど、新羅側が水軍を出せるようになるイベント「白村江」が出るの遅かったりしたこともあって勝利得点のゲージは振り切れたままで推移し日本側の勝利でゲームは終了した。

と言うわけで久しぶりの対戦は終わった。Path of Gloryはお互いが好感触だったので今後もプレイが約束されたあん時はああするべきだったよね-とか、いやああの言ってはどうなるかと思ったとか言いながら。
進撃の大海人はデザイナーのブースさんの手腕に驚くと共に本当に日本人じゃあないんだろうかと疑いのまなざしが向けられたが、システムデザインや視点は日本人的視線と違って思い込みがないからこそできるのかなあと思ったり。
意外に盛り上がったのが遣唐使の戦いで、決してウォーではないけどこういうのもありだよねと思った。これぞと思って選択したら全てが裏目に出るって言うこともあるね、そんなことをあじゃこじゃ言いながら飯を喰らいつつゲームを楽しんだ1日は終わった。
Path of Glory(以下PoGあるいはパスグロ)はGMTから発売されたWW1を扱う傑作ゲームの一つとされている。またカードドリブンシステム(CDS)の中でも草分け的なゲームの一つで、全てのテーブルゲームなどを網羅的に評価しているBGGでも評価が高い。
そんな有名なゲームを今更感のある我々がプレイする。筆者は連合軍でK中氏が中欧軍をプレイした。筆者の中ではWW1と言えば作戦級ではコマンドマガジンでも2度にわたって出版された「1918」が最高だと思っていたが、世間的にはこっちの方が評価が高いらしい。「1918」のデザイナー、テッド・レーサーが世に問うた戦略級が本作というわけだ。
限定戦争シナリオでプレイ開始。しかしなんと言っても手札で回ってくるカードを見るとどのように繰って良いのかパッとはわからない。それでもイベントに使うか作戦をするかと頭を悩ませながらプレイを進める。
本作ではカードに時代区分があって初期から戦火が拡大してゆく末期まで数段階に分かれており、徐々に激しい強力なカードが投入されていくという感じになっている。もっとも序盤は盤面にそれほど動員が完了しているわけでもないので何でもかんでも攻撃とかイベントという風にはできない。カードの指示されるオペレーションの数も多くはないので広大な戦線にどんだけ割り当てるか頭を悩ませる。

我が連合軍はとりあえず西部戦線を固めつつ、東部戦線では隙あらば背後を突くという感じで進める腹であった。
やはりドイツ軍には両戦線で兵を別ってもらい、一極集中させないのが大事なんだろうと思った。
本来ならバルカン戦線とかイタリア戦線、メソポタミア、トルコなどにも気を払うべきなんだろうけど、さしあたっての危機と、効率よく運用できる戦線と言えばやはり東西戦線しかなかったのでこの2戦線ばかりケアしてしまった。
ロシア軍はドイツ軍が手薄なのをいいことに調子に乗って攻め込んだらあっと言う間に反撃され、まさしくタンネンベルク会戦みたいになったので思わず両者とも膝を叩いて「再現された!」とキャッキャと喜んでしまった一幕もあったり。
全体的な傾向からすると連合軍は東部戦線で攻め、西部戦線で守るという感じになっている。

しかし断固として無慈悲なドイツ軍の攻撃の前に補充が追いつかなくなったフランスが崩壊!!こちらのロシア軍の攻撃もオーストリアハンガリー軍を撃破し、カルパチア山脈の向こうへ追いかけていたのだけど重みはやはり西部だった。
残念ながら連合軍が敗北となってしまった。
プレイをしてみて感じたのはなかなか技巧的な癖があると感じた。お互い途中で気がついて裏に回られないように頑張っていたがドイツ軍の撃破率がフランス軍の補充を越えてしまって破綻してしまった。残念な結果だけどお互いカードの繰り方、ポイントの配分の仕方などがまだまだで何とか面白いと感じることができたので良しとした。

後日手練れのもりつちさんに聞いたら、遵守すべきゲームテクニックとか、手札の回し方、各戦線のバランスの取り方などそこそこやり込まないと名だたるプレーヤーとは相手にはならない(踊らされてしまう)らしい。
筆者的な好みからすると日頃の鍛錬を要求されるようなゲームはあまり好みではないんだけど、本作に限って言うと似たようなレベルのプレーヤーがいる限りは驚きの刺激あるプレイが成立するみたいなのでもう少しプレイしてみようかと思う。
相方のK中氏も同じような意見でこの辺のプレーヤーを魅了してしまうところはいいゲームの証なんだろうなと思ってしまった。

進撃の大海人 壬申の乱(ウォーゲーム日本史)
パスグロでフランス軍がクラッシュしたので次はこちらとなった。
筆者は大友皇子側。大津宮にそのほとんどが集中し、敵対する大海人皇子側を迎え撃つ。
しかし朝廷軍はランダムに置かれる初期配置部隊はその戦力すらわからず美濃尾張に割拠する大海人軍と対峙できるかすらわからない。
まずは動員力と指揮官のバランスから手空きの指揮官を地方へ派遣し地方豪族を率いて舞い戻って貰うことを考え、主力は主力で大津宮を動員して備える。
まずは動員してから考えよう。
大友側と大海人側は様々な点で差があり、ほとんど準備なしで戦いに挑んだ大友側と準備をしてクーデターを起こした大海人側という風になっていて、例えば大友側は軍勢の把握ができていないが大海人側は把握ができている、軍略札なる外交や調略を表したカードは大友側はランダムに使用順を決定させられるが大海人側は自分で選んで配置するという違いがある。
そんなこんなもあって地方から畿内中心部に向かって進軍する大海人軍はハイタワーを築く大友軍に抗せないと思われたが、そのまま突っ込んできた大海人軍は軍略札の内応を出し、 大友側の軍勢を裏切らせた上に合戦に勝利した。
大津宮から叩き出された 事もあって反撃で奪回を考えたが残念ながら本ゲームは何らかのCRT参照してよもやの奇跡を演出するゲームではなくて、単純に兵数が多い方が勝つという基本原則に忠実であり残念ながら我が軍に敵軍を上回れる兵力は集められなかった。

勝利条件は大津宮と倭京の同時支配だが、大津宮から叩き出された我が軍はあとはじり貧となるのを待つだけだった。
大和・摂津・河内で内線での防衛戦で反撃の機会を窺ったがそんな機会はついには訪れず大海人軍の猛攻の前に姿を消すのみだった。

遣唐使の戦い(ウォーゲーム日本史)
久しぶりに琵琶湖を中心としたゲームをプレイしたので次は本物の海に出よう。そうそう僕らにとって海水浴行こうかと言えば琵琶湖に行くのを含むというネタがあるくらいだけど大昔は大阪湾から遡上して琵琶湖に行けた時代もあったのであながち間違いじゃないかもしれない。
それはさておき今回のゲームは「進撃の大海人」に同梱のゲーム、「遣唐使の戦い」だ。
コマンドマガジンの総帥でありデザイナーの中黒さんが大昔、シミュレーターというウォーゲーム雑誌に投稿したゲームの一つで、初めてのと言うほかにタイトルがネタ(剣闘士の戦い)だったという伝説のゲーム。一説によると進撃の大海人の2inが決まった際に注目度が赤丸急上昇したという噂がちらほら。
あらかたこの辺のことは昨今のウォーゲーマーのほとんどがご存じであるのでこれぐらいにしておく。
さてどんなゲームかというと遣唐使を扱うゲームで日本から唐に向けて船団を送り敵である新羅側の妨害を受けながら無事帰着させるというゲーム。新羅側は航路上に荒天や水軍、刺客などを配置してこれを妨害する。
航路は最初から全てが使えるのではなく、徐々に啓開されていく。
日本側も唐に派遣される人員はランダムで、点数が高いメンバーだったりそうで無かったりするので航路選択はドキドキだ。もちろん航路でのアクシデントだけでなく入唐してからの足止めなどもあるので油断ならない。
展開は日本側は菅原道真が止められたりしたけど、新羅側が水軍を出せるようになるイベント「白村江」が出るの遅かったりしたこともあって勝利得点のゲージは振り切れたままで推移し日本側の勝利でゲームは終了した。

と言うわけで久しぶりの対戦は終わった。Path of Gloryはお互いが好感触だったので今後もプレイが約束されたあん時はああするべきだったよね-とか、いやああの言ってはどうなるかと思ったとか言いながら。
進撃の大海人はデザイナーのブースさんの手腕に驚くと共に本当に日本人じゃあないんだろうかと疑いのまなざしが向けられたが、システムデザインや視点は日本人的視線と違って思い込みがないからこそできるのかなあと思ったり。
意外に盛り上がったのが遣唐使の戦いで、決してウォーではないけどこういうのもありだよねと思った。これぞと思って選択したら全てが裏目に出るって言うこともあるね、そんなことをあじゃこじゃ言いながら飯を喰らいつつゲームを楽しんだ1日は終わった。
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