« 1月山科会(2014年) | トップページ | 3月倉敷ゲーマーズギーク(2014年) »

2014/04/15

3月山科会(2014年)

 久しぶりに砂漠が見たくなる時ってあるよね。
と言うわけではないけど何故か。砂漠の大地で戦う戦闘に妙に引かれる時がある。
砂漠と言っても砂砂漠から岩砂漠、ポツポツと植物が見えるようなものも砂漠に類されるケースが多い。
 で、砂漠が好きなのは、
 その理由はわからない。
 もしかしたらパウルカレルの本にでも書いてあったか、砂漠の戦いには東部戦線などと違ってその地に住む住民の姿がなく云々かんぬん。もちろんこの砂漠の地にも住民はいたし、それ相応の被害があったりしているが何故か筆者にとって砂漠での戦いというのは東部よりも西部よりも格が上になってしまっている。
 今回は月末に予定していた岡山行きでプレイ予定しているチュニジア大突破にインスパイアされたのだろうか、妙に砂漠のゲームばかり見ている。もちろん、岡山でのプレイする前に一度練習というのもあったのだが、それであればその日のゲームはそのチュニジア大突破だけのハズだったが、やはり砂漠琴線が弾かれたのであろう、というかチュニジア、ボリース祭りになってしまった(汗)
チュニジア大突破(HJ/3W)ファイドパスの戦車戦
 俺このゲームやったこと無いんやわ。
 と言う言葉から始まった本ゲーム。ルール読み合わせの段から二人して「おお!これがボリースのゲームか!」と妙に興奮しつつ読み合わせをしている。
 我々の記憶の中ではボリース氏のゲームはプレイしたことがなく、自分の記憶を固く信じていたが実はブログを検索すれば判るように過去にプレイしていた。
 プレイしていたのは良しとして何にも記憶に残っていなかったというのも驚きだが、対戦している二人して記憶が無いというのはいかなるものだろうか?そんなに印象なかったと思えないんだけど時間は二人の記憶を揮発性の液体のように消え去らしていた。
 ゲームは今では珍しい強ZOCマストアタックのゲーム。移動-敵の予備移動-戦闘-予備移動のターン構成で、戦闘は戦闘比による解決で、CRTは機動と突撃の2種ある。戦闘には戦闘力に足し込む形の砲兵と航空支援があり、ダイスの目修正があるティーガー戦車などあり、戦闘のバリエーションを広げている。砲兵と航空支援は対地支援というものの他にユニットを単独で直接攻撃できたりするのでその利用は一筋縄でいかない。
 ゲームはドイツ軍をK中氏、筆者が連合軍を受け持った。シナリオはファイドパスの戦車戦。ファイド峠でアメリカ軍の戦車部隊がドイツの戦車部隊とやり合うがドイツ軍に撃破されファイド峠を奪われるカッセリーヌ戦の前哨戦。
 
1ターン目
 ドイツ軍は、ファイド峠に籠もるフランス軍に対し攻撃開始する。更には戦略的勝利を狙って南から迂回してシジブジッドを踏みつけてやって来た。
 ファイド峠は堅守だったので容易には落ちなかった。シジブジッドに付近のドイツ軍を包囲して1:2で攻撃を敢行した。こちらにもデメリットがあるが、相手にはさらなる悲劇が待ち構えているのでやる価値があった。
 しかしE1と言う結果が出、双方被害を食うだけで後退が発生しないので痛打を浴びせることは無かった。とりあえず相手を包囲下にとどめただけだった。


2ターン目
 お互い飛行機は出動せず。
 包囲下を逸したドイツ軍を我が軍を再包囲するが2対1攻撃するも包囲攻撃失敗しARと言う結果が出て自らがさがらねばならなかった。
 我が軍はその揺るんだ包囲環を脱出して戦線を整理。
3ターン目
 続けて航空機は出ず。うーん。
 ドイツ軍の猛り狂った攻撃はついに我が軍の第1機甲を壊滅させた。我が軍は残余で守らねばならなくなり、司令部でファイド峠の防衛を強化する。


4ターン目
 ドイツ軍はファイド峠に全力で3対1攻撃であたってくるが、なんとか壊滅せず峠を保持するも部隊は孤立してしまう。これはもう時間の問題かも。
 ここで後続の部隊を送れば下手をすればファイド峠だけでなくその他の地域も失って戦略的敗北を喫してしまうために動けず。


5ターン目6ターン目
 向こうは飛行機なし。それでも孤立したファイド峠を料理すればいいだけなのでファイド攻撃に籠もる残余を攻撃。
そんな甲斐もあってついにファイド峠を落とす事に成功した。その他の地域へは兵を回せないのでファイド峠のみで独軍終了。
 連合軍はファイド峠の奪還を果たせば勝利するが既に反撃に足る戦力は失われているので身動きとれずにドイツ軍の勝利でゲームは終了した。

KASSERINE(GMT)FAID PASS
 こちらはGMT版。ボリースがGMTで満を持してリニューアルしたカッセリーヌの戦い。
 前作がマストアタックの古典的な作戦級ゲームで3W版、HJ版とマップサイズが変わったりしていたが、こちらが真打ちのカッセリーヌ。しかし何故かC3i誌上で本ゲームのコマと追加カウンター、マップを使ったカッセリーヌの戦いもあるのでどれが真打ちなんだろうかと悩んでしまったり。
 GMT版ではマップがキレイになっていかにもチュニジアの大地(って行ったこと無いけど)風でユニットも最近の美麗なカウンターでもって嬉しいプレイして楽しいというコンポーネンツ。
 システムも様変わりしていてまずメイアタックになってしまったと言うのもあるけど移動-敵リアクション-戦闘-自動車化移動というターンシーケンスになっている。戦闘は先導ユニットという兵質チェックを優先して行うものや、砲兵や航空機の支援の成否それに陸上部隊の連携しての攻撃を判定するのに兵質チェックを行わなければならず、ずいぶんと戦術級チックになってしまった。
 
またもや先ほどに引き続いて連合軍は筆者、枢軸軍はK中氏が担当した。
1ターン

 今度は枢軸軍はいきなりファイド峠に殺到。マストアタックと違って思わぬ戦力比になってしまったって言う事故がない分だけ戦力比を誘導しやすいからだろうか?
 と、言っても前回と異なり全ての支援は兵質チェックを経てしまうのでやはり思い通りの比率にはならないことも多かった。ファイド峠の守備隊はドイツ軍を撃退した。



2ターン
 ドイツ軍は核心的に急所を突く作戦は止め、周辺部を攻撃しファイド峠を孤立させてから奪取するという正攻法でやって来た。
 攻撃側戦力に富むドイツ軍はファイド峠の南を攻撃し占拠さる。その後フランス軍歩兵中隊の守る稜線は落とされた。
 我が米軍第1機甲師団の戦闘団はは前進し警戒した。変に前に行くと包囲される可能性があるからだ。。


3ターン
 ドイツ軍はファイド峠を攻め戦車に損害が出つつも陥落させた。
 我が方は全力が未だ峰の向こうにいることからこちらは峠に閉じこめ作戦を敢行することにした。これは3経路しか戦車部隊が通ってこないことからこれらを妨害するハードポイントで固守し、ファイド峠より展開させないのが目的。
 ゲームでの勝敗ではファイド峠を占領保持するのがドイツ軍の勝利条件の一つだが、その一つ上の勝利がこの峠を越えてシジブジッドとその対面の地を占領すればいいが、それら勝利条件を引き下げるものとして戦車部隊の損害がある。既に戦車の損害が出ているので突破は必須となっているのを見込んでだった。

4ターン
 ドイツ軍は手薄と見えた南側に移動し攻撃を掛ける。その攻撃はドイツ軍の栄誉を担った攻撃で在所の米軍を撃退し撤退させることが出来たがまたもやドイツ軍の戦車が傷ついてしまった。
 結局米軍は撃退できたものの堅守が効いてドイツ軍の突破は出来ず連合軍の勝利となった。
 前作と違って本作本シナリオはドイツ軍に厳しいのかなと思った。



 もちろん両者ともこのシナリオはカセリーヌの導入部分のシナリオなのでゲーム全体の評価とすることは非常に難しいが、比較するとすると、旧作はプレイはしやすいけどブラッディかなあと思うし、新作は細かくチェックが多くてターンの進みが悪いなあと感じた。
 もちろん旧作には旧作なりの良さがあり、例えばプレイのしやすさからもっと気軽にプレイしてもいいもかななんて考えた。新作はチェックが各ステップに入ることからチクチクと考え抜いてプレイする堪能プレイには向いているのかななんて考えた。
 同じデザイナーが同じテーマを再びデザインする時って言うのはどういう時だろうか?時代の進化?によって求められているものが違うのか?あるいはデザイナーの好みが変わったのか?その答えはわからないけどプレイしてみて得るものはあるはずだと思う。

« 1月山科会(2014年) | トップページ | 3月倉敷ゲーマーズギーク(2014年) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3月山科会(2014年):

« 1月山科会(2014年) | トップページ | 3月倉敷ゲーマーズギーク(2014年) »

2020年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ