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2014/05/06

3月和泉歴史ゲーム研究会(2014年)

 一度、外のゲーム会もいかなあかんなあと言う一言からそれは始まった。
 割と山科会だけの範疇に収まらず、あちこちに出向いては爪痕を残していっているのだけど、それを四方山話のように筆者から聞かされたK中氏が思わず言葉を漏らしてしまった。
 一度ゲームのルールを聞けばたちどころに要点を理解し、プレイすればそこそこ上手く立ち回り、盤上で戦う人が称して「センスが良い」と称するのでどのゲーム会に行ってもそれなりに遊べるが、移動やその他諸々のことを考えると山科界隈でプレイした方が手っ取り早いので外部へはあまり顔を出ていなかった。
 そんな彼が出馬をするという。果たしてどんなサークルがあるだろうか?
 たまたま日程的にマッチングしたのがさばげ隊長率いる和泉歴史ゲーム研究会だった。ちょっと遠いけど高速に乗って参加することにした。家の近くに高速道路の入り口があるから気軽に行けることが判明した。
ビルマ電撃戦(CMJ94)
 さっそく入場すると会場は熱気に包まれていた。我々の入場に気が付いたさばげ隊長が手招きして呼び寄せてくれる。
 あーだこーだ言いながら、まずは肩慣らし的に開始。さばげ隊長が日本軍。筆者が連合軍を担当。
 日本軍は北重視の作戦の模様。
 我らが英印軍はモールメンのあるテナセリウム地方を堅守しつつ包囲されないようにシッタン河を渡ってラングーンに籠もる作戦。
 モールメンと言えば今はモーラミャインと改名されていて、大戦前は英文学者ジョージ・オーウェルが警官として赴任していたところの一つだった。ビルマ第3の都市で当時の英軍によって軍事拠点化されている途中であった。マップでは海に面しているように見えるけどサルウィン河に面していて港があるが上流よりの土砂によって大型船舶の入港には適さなかった。
 テナセリウムで持久する策は下手をすれば日本軍の迂回を招き、シッタン河を越えラングーンまで突入されてしまうかもしれないけど、
日本軍はターンごとに定められた勝利条件を満たすために飛行場あるいは雲南遠征軍を撃破し続けなくてはならないと言う制限があった。
 ただ闇雲に突進すればいいのではなく自らの損害を押さえて目的を達せなくてはならず、ビルマ作戦そのものの難しさがそこここに表されている。よってあんまり無茶な作戦はしてこないだろうと考えた。
 途中で来場したOさんに雲南遠征軍の移動ダイスを振って貰い参戦して貰う。
 1回戦目は日本軍が部隊の分割を利用して迂回包囲部隊の抽出をしなかった為に英印軍を押し切れずに日本軍はサドンデス負けとなった。
 2回戦目は陣営は変えずにOさんは英印軍、筆者は雲南遠征軍を受け持ってプレイした
 「わかったぞ!」と意気込む日本軍は部隊分割で猛進してくるが、なかなか攻めきれずにビルマの平原に倒れたのだった。
 スタートダッシュ、部隊のやりくり小粒ながらも楽しめるのでプレイしていただいた皆さんには楽しんでいただけた。そう言えば同じ2in1のフライングタイガーの方は登場機体の紹介カタログをつくっているのでプレイしなくっちゃ。
 本作はゲーム会ではたいてい携帯しているのでようやく陽の目を見た感じだ。

大洗大作戦(バンプレスト)
 「ぐちーずさん、こんなの好きでしょう。プレイしませんか。」
 と言うひと言と共にカバンから出されたゲームはガルパンの商品紹介ブログなどで紹介されていた見覚えのあるパッケージだった。国際通信社が出そうとしているガルパンのゲームとは違う「もう一つのガルパン戦車戦ゲーム」だ。
 一説には店頭に並んでいるものではなく何かの景品とも。そういう事もあってファンのゲーマーのは幻の戦闘機並みに語られていたアイテムの一つ。
 さすがかう゛ーるさん、筆者のツボを突いてくるので即プレイ即諾。
 大洗市街地で行われた大洗女子とダージリン様率いる聖グロリアーナ戦。マッチ箱のように組み立てられた箱は各戦車を表しており、攻撃方向、攻撃力、各方向からの防御力、移動力などが記されている。
 一般向けなので適当に作ってあるのかなと思ったら、これが意外にまじめに作ってあってビックリした。
 ユニットは箱状に組み立てたもので戦車によって大きさが違い、砲塔には攻撃できる向きと攻撃力=射程が書かれていて、車体上部あたりには移動力が付されている。車体側面にはその面の防御力が記されていた。
 移動は移動力で一マスごと動いてゆき、ターンするごとに1移動力消費する。戦闘は砲の攻撃可能方向のみ攻撃でき攻撃力は射程によって減衰する。ダイスを振って命中が出れば目標のその面の防御力とを比較することで撃破か否かを判定するというものだ。驚いたことに斜め方向への攻撃は高い方の防御力に修正を加えて出すという念の入れようだ。
 マップは大洗市街をあらわし、大洗女子のみが通れる地形というのも存在する。道路上には特殊効果カードが置かれそれを踏むことでプレイに影響ある特殊効果が得られ、プレイ中に使えるようになる。
 プレイは大洗女子を担当した。対する聖グロリアーナはかう゛ーるさん。
 筆者の主力は攻撃力に秀でた4号、3突、M3。38tと89式は攻撃防御力に難があるので地の利を活かして特殊カード稼ぎに動き回るしかない。
 3突、M3は固定砲塔(M3は旋回砲塔があるが38t等と同じ)でしか使えないので機動が慎重にならざるを得ない。
 3突、M3の両者で行軍しているマチルダ戦車を撃破できたが数に勝るグロリアーナのマチルダにまず3突が撃破される。チャーチル戦車を先頭にゆるゆると動くグロリーアーナは38tそしてM3までもが撃破されてしまう。
 敵車は3両こちらは2両。攻撃力としてはもはや4号しか無い。
「チャーチルの背後に回り込んで下さい」
そう、劇中と同じく4号戦車はチャーチルの火線をかいくぐり近接し・・・・
撃破!
「ああ!やっぱり4号がやられた!」
劇中のようにうまく行かなかった。
 残るは89式中戦車。全く戦力外だったのがいきなり主役への座を射止めてしまった。
しかしここでバレー部の闘魂が光る!
チャーチル戦車は先ほどの4号戦車との戦いで反転しているのを忘れていた為か弱い方の後面を前に89式に近接してきた。
旋回して絶対貫けない前面がこちらに向く前になんとしても足止めしなくてはならない。
先制射撃だ!
Bクイックだ!

「そーれ!」
チャーチル履帯切れ

チャーチルの射撃!
89式履帯切れ

「そーれ!」
チャーチル履帯切れ

そんなことを繰り返したが特殊カード命中+2を得られないとバレー部の89式ではチャーチルの装甲を貫く事はできない。
さっさと相手の履帯だけ切ってとんずらし、特殊カードを得てから再チャレンジを策した。
しかし戦車の脆さは闘魂でもってしても補うことは出来なかった。
数度の射撃戦の末白旗が揚がったのは89式の方だった。
チャーチルのパワーバレー射撃に屈してしまった。
 中々面白いじゃあないか!と言うことで非常に楽しませて貰いました。
しかしこれ、多分ウォーゲーマーが作ったに違いないです。

英国の戦い(エポック)
 大洗大作戦を終えた後にかう゛ーるさんが持ってきたEWEの本作。なんとちゃんと電子判定機が動作するそうで、珍しい航空作戦ものと言うこともあってプレイすることにした。
 なお、筆者は一時全てコンプリートしていた。今となって悔やまれるかもしれないがとりあえず僕のウォーゲーマー人生最初のゲームはEWEだったけのでそれと思い入れのある1作だけあればまあいいかって事で手放した。
 筆者はドイツ空軍。Oさんは英空軍。ドイツ空軍(LW)が英軍の基地や都市に爆撃をかけ、妨害するロイヤルエアフォース(RAF)の面々。
 レーダーの範囲に入るとRAFの迎撃を受けるので、我が航空艦隊はレーダーの切れ目、レーダー域内と目標の距離の近いところに定めて進行する。 
 レーダーに入ると在場のRAFの面々が押っ取り刀で迎撃してくる。こちらの航空艦隊はJU88などが爆撃勢力だが、この辺が駆られてしまうと継戦能力を喪失するのでまずはメッサー複戦、BF110やメッサーのエミールBF109Eを先陣に投入し、迎撃機との空戦を策する。
 対するRAFの迎撃陣は救国の名機と言われたスピットファイヤーや羽布張りとRAF迷彩が映えるハリケーンが主力で防空戦闘が始まる。
 我が精鋭メッサーシュミットBF109Eは劣位のハリケーンを・・・・
 敵の精鋭スピットファイヤーは劣勢のBF110を・・・
 と、お互い優位な戦闘な筈が劣勢側の戦闘機が何故かの大活躍で次々と失われる新鋭機。
 その間に基地や都市を爆撃して点数を稼ぐ我が軍。
 ノルウェー方面から進入する航空艦隊が次々と敵を撃墜ないしは道連れにしてしまうと気が付けばRAFの面々は姿を消し、ウェリントンなどでドイツ爆撃を策したがこれも阻止され英国上空の戦いは鉄十字の側に凱歌が上がったのだった。

 と言うわけで今回も大いに楽しむことができた。今回は当会のK中氏も参加したこともあってそちらでは太平記やSSバルジなどを複数回楽しんだとの話だった。
 何故か筆者が参加する時はどの会も盛況になるのでいつも今回のように盛況だった。羨ましい限りだ。なんといっても若いプレーヤーもちらほら見られるというのが素晴らしい。

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