4月山科会(2014年)その1
紙氏はほとんどゲームを持っていない。基本筆者が持ち込むゲームをプレイするのでゲームには困らない。一説によると持ち込むゲームが指向が狭いとか、選択の時点でもはや選択できないとかと言う批判もあるが、その批判は的外れで巨視的に見れば紙氏の嫌いなゲームや向かないゲームは上手く外してあるので全くもって素晴らしい取捨選択システムだ。
ところでそんな紙氏が数年に一度の割合でゲームを買うことがある。コマンドマガジンやゲームジャーナルを不定期でも買ったりすることがない彼がゲームを買うのはおおよそ珍しいことで「ゲーム買った」という発言があるとまるで江戸時代の極悪人を尋問詮議するが如く問いただされるが、大抵の場合ビビッと来たとかもりつちさんのブログ見て激押しやったからというのが多い。もちろんハタ目から見てその選択はアカンやろうと思うものを買っていることもあるけど、まあ好みは人それぞれなのでどうしようもない。
そんな彼が久しぶりにゲームを買ったという通知がやって来た。
いやな予感がしたが「この間プレイして」って聞いて安心した。なんたってたって前ってもりつちさんとやっていたフリードリヒとすぐに判ったからだ。それなら問題ないプレイしようということになった。
ところでそんな紙氏が数年に一度の割合でゲームを買うことがある。コマンドマガジンやゲームジャーナルを不定期でも買ったりすることがない彼がゲームを買うのはおおよそ珍しいことで「ゲーム買った」という発言があるとまるで江戸時代の極悪人を尋問詮議するが如く問いただされるが、大抵の場合ビビッと来たとかもりつちさんのブログ見て激押しやったからというのが多い。もちろんハタ目から見てその選択はアカンやろうと思うものを買っていることもあるけど、まあ好みは人それぞれなのでどうしようもない。
そんな彼が久しぶりにゲームを買ったという通知がやって来た。
いやな予感がしたが「この間プレイして」って聞いて安心した。なんたってたって前ってもりつちさんとやっていたフリードリヒとすぐに判ったからだ。それなら問題ないプレイしようということになった。
フリードリヒ最大の危機(GJ50号)
信長の最大危機システムでをアレンジした本作は部将が裏切るって言うことは無い(けどロシア軍は裏切るかも)信長最大危機システムの西洋バージョンとも言えるだろう。
フリードリヒ大王の7年戦争をモチーフにした本作は先に挙げたシステムでフリードリヒの7年間の激闘と栄光を体現する。もちろんゲームなので反プロイセン側がフリードリヒの軍隊を四散させベルリンを陥落させてしまうこともあり得る。
今回筆者は反プロイセン側をプレイすることになった。紙氏が反プロイセンに全く思い入れが湧かないというのもあるけど、やっぱりうまいやつがフリードリヒやった方が面白い。もしかしたら七年戦争以上の成果をこの目で見られるかもしれないからだ。

序盤はフリードリヒ率いるプロイセン軍がザクセン領を容赦なく襲いかかる。当たり前な話、細長いプロイセン領は戦略的な縦深を得る為にもザクセン領はさっさと占領したい地域だ。ザクセン領が併呑できればボヘミアとはロボジッツ経由のみとなるので是非とも電光石火の如く席巻したいところ。逆に反プロイセン側からすればザクソン領はマクデブルグ、ベルリンなどの勝利条件のスペースに近接するコアな地域で、ここに大軍を送り込むことが出来ればプロイセン軍の命脈を絶つというものだろう。序盤に於いてはこの地域の持久はプロイセン軍の機動の余裕を失わせることになるので重要な地域だ。しかしあまり早期にここいらで天王山を見いだすとプロイセンお得意の野戦に持ち込まれる危険性があるので要注意だ。
プロイセン軍は入念に練られたザクセン領侵攻作戦で電撃的にザクセン軍を駆逐するはずだった。しかしここで必ず躓いてハードルをあげるのが紙氏率いるプロイセン軍。ライプチヒなど一気に掠め取れなかったのでヤケに苛ついている。
彼にとって侵攻計画は演じる為のシナリオにすぎず対戦相手の筆者などはその借景にすぎない。そして盤上は彼の舞台だ。

ザクセン領攻略に手こずっている間に我がオーストリア軍はボヘミアの地に兵を終結させる。ロボジッツに大軍を張り付かせればおいそれと突入することはないだろう。オルミュッツにも兵を配せばブレスラウへの圧力になるし相手への牽制になる。さらにはスウェーデン軍にのご登場願った。もう少し待てばロシア軍が登場するだろうけどプロイセン軍に無駄足をさせる為、兵力を分派させる為にも多方面から飽和攻撃かけてやるのがよいだろうと考えた。もちろん後世のナポレオンに対するライヘンバッハプランよろしくフリードリヒが来たれば我は退き、弱兵の前にはこれを駆逐し進みと、潮の満ち引きのようにプロイセン軍を翻弄することを狙った。

ドレスデンを中心とした攻防戦は野戦に分のあるプロイセン軍が制した。しかしこちら側の狙い通りにスウェーデン軍の圧力の前に軍勢を分割せねばならず内線の利とは言え予断を許さない。我が反プロイセン軍は決戦に巻き込まれないように注意しつつ戦線を維持する。直にロシア軍がやって来るのでプロイセン軍は火の車になるはずだ。
フリードリヒが率いる主力軍が釘付けになっていればその他の戦線では前進し、オルミュッツのオーストリア軍はナイセからブレスラウに突進し在地の守備隊と攻防戦を始めた。ブレスラウは策源要塞スペースなのでここを奪えばプロイセン軍はオーストリア本領へのルートを失うのと等しいだけでなく、ロシア軍との連絡が通じてしまうので非常にやっかいなことになるはずだ。よって奪回をしなければならないはずでプロイセンの足枷になる。
フランス軍の戦線ではフランス軍は戦力を蓄えつつ側面を援護することになっている。

反プロイセン軍は状況が変わるまで何もせずに待っているわけにはいかない。プロイセン軍が虎口からの脱出のように仕掛けるように突進してきたら大きく戦線が動揺してしまう。そうさせない為にも周辺からの飽和攻撃で対応を防ぐのだ。いわゆる前方対処だ。
序盤からの戦いの組み立てはロシア軍が参戦するまではあくまで防御的生存優先だったが、ロシア軍が参戦すると防御攻勢ばりにプロイセンを締め付ける。忘れてはならないのはイベントでロシア軍はプロイセン側に寝返る可能性があるのでそれまでに攻め寄せた方が良い。さすがにロシア軍が陣営を変わることはインパクトがありすぎる。
この頃にはフランス軍の戦力が充実しさっそく動き出す。イギリス・ハーノーバー側が準備不足なのを良いことにハーノーバーとライプチヒに攻めかかり包囲陣の完成を予兆させるはずだった。
しかしそうは問屋が卸さない。イギリスハーノーバー側はチットの枚数が2枚と言うこともあってまずはライプチヒに攻めていった一隊を血祭りに上げ、ハーノーバーに攻めて消耗したフランス軍の双方を壊滅させられてしまった。これは迂闊であった。もう少し耐えられるかなあと思ったが、能力差とチットの連続にてあっと言う間に態勢が逆転してしまった。やはりここはおとなしくミンデン辺りでとどめておいておけばよかった。

ソーセットの線まで下がったフランス軍はここで抵抗を志したがこれまでに受けた消耗は非常に危ない線だった。
悪いことは重なるものでオーストリア軍もダウン将軍の一軍がドレスデンでよもやの敗北を喫してしまいロボジッツに兵をかき集めなければならない状況だった。
まだまだ悲劇は続いた。ブレスラウを攻めていたオーストリア軍は唯一気を吐くかと思われたが、数度にわたり要塞攻略に失敗し兵力消耗したことと敵軍に捕捉される恐れも出てきたのでブレスラウから退却することとした。
総崩れ状態のフランス軍はあっけなく蹴散らされ一個軍が四散した。もはやフランス軍の息の根を止めることはたやすいだろう。
プロイセンの背後から襲いかかるもう一方の主役であるロシア軍は大軍機動と言うこともあって遅々として進まずようやく抵抗の少ないケーニヒスベルグを陥落させたが、ロシアという蓋が覆い被さる前にオーストリアとフランスの鍋は底が抜けそうだった。

プロイセンの大攻勢が始まろうかという時にオーストリア軍は冬季損耗で大損害を出してしまった。幸い反プロイセン側は補充力には秀でているのでいわゆる正面には兵力を集めやすい。
フランス軍はイギリス・ハーノーバー軍に攻め立てられてマインツの線まで追い詰められた。もはや残敵掃討の様相。
ロシア軍は大軍の集中を終えようやくポーランドを前進しプロイセンの背後に躍り出る状態だった
弱体化した西側反プロイセン側はロシア軍が主戦線についたことから息をつけるかもしれなかった。しかし主戦域とリンクが切れているフランス側はもはや打つ手はなさそうだった。中欧に躍り出るイギリス・ハーノーバー軍、それは悪夢でしかない。
ところがここからまさかの逆転劇が始まった。
ケチの付き始めは前進中のロシア軍はまるでフリードリヒを無視するかのようにポーゼンへと前進をはじめた。またブレスラウにもロシア軍の大軍が到着し、いよいよ背後への脅威を感じ始めたようだった。
ここでフリードリヒを始めとしてプロイセン軍はオーストリア軍攻めを中断し、ロシア軍撃退へと踵を変えた。ここでまさかの両方の地でプロイセン軍が敗退してしまうと言う事態に陥った。
ロシア軍の消耗度もかなりだったが、予備の一個軍が控えていたので消耗したプロイセン側はその消耗に顔が青くなった。

奇跡は西でも起きていた。壊滅寸前青息吐息のフランス軍がまさかのイギリス軍のチットが出ずにフランス軍がターン跨いでも連続するという僥倖に復活しイギリス軍の背後に回り始めた。
ロシア軍の犠牲的攻勢と思ってはじめたこの攻勢が気が付けばプロイセン軍の屋台骨を脅かす打撃を与えてしまい、その間にオーストリア軍は復活する時を稼ぐことが出来た。
それでも天才フリードリヒはすごかった、反撃に転じたロシア軍をポーゼンで破り、更にドレスデンに来襲したオーストリア軍のも破った。
しかしブレスラウを奪われて機動状況が好転し戦線が狭くなった両軍にとって予備の軍が超越前進すれば済む話なので一時的な凱歌であった。戦い疲れたプロイセン軍に被せるようにオーストリア軍がポーゼンに襲いかかってきた。さすがのプロイセン軍といえどもそれに抗する力は残っていなかった。
「オイ、もうすぐすると市電で西部戦線と東部戦線を行き来できるぞ。」なんていう冗談を言いながら戦線は戦争を終結させるベルリンがもう目の前だった。

ロシア軍がプロイセン側に寝返るイベント、エリザベータ死去というのがありそのターンからいわゆる寝返りチェックしなければならない。そういう事もあってロシア軍を主としてプロイセン軍に当て、裏切ってもすぐにはフルパワーで使えないように考えはじめた。なんと言ってもこの戦争のこの状況を作り出したのはロシア軍だからだ。その兵力の厚さは脅威だ。
幸い、最初のチェックはパスしたので急いで勝ちに行かねばならない。
最終的にオーストリア軍がベルリンに攻め、フリードリヒを残余と共に叩き出しマグデブルグでとどめを刺したのでハンプロイセン軍側の勝利で終了した。西側でもフランス軍がまさかの逆転で旧領を回復していた。
今回は割と奇跡的なイベントが発生してしまったのでまさかの大逆転となってしまった。手練れの紙さんといえどもチットプルの引きの傾きや会戦での2度にわたる敗北は予想外だっただろう。
プロイセン軍は会戦攻撃側の時に使える強力な戦術カードがあるのに対し反プロイセン軍側は防御のものしかない。お互いがカードを出し合ってい分にはダイスパワーだけど無くなった時は予想外な悲惨なことが起こりやすい。果たしてカード回りを良くする為にカードを使った方が良いのかあるいは温存してここぞという時に使えば良いのかこの辺は判断に苦しむところだが、筆者は割と気前よく使っていた気がする。
信長の最大危機システムの後継者として本作はだいぶんプレイしやすいように整理されているなと感じた。紙さんは相当気に入っておられたので何人か犠牲者が出るやもしれないなあと思いながらよく考えたら自分がリベンジされるのではないかと恐れおののきながら筆を置く。
信長の最大危機システムでをアレンジした本作は部将が裏切るって言うことは無い(けどロシア軍は裏切るかも)信長最大危機システムの西洋バージョンとも言えるだろう。
フリードリヒ大王の7年戦争をモチーフにした本作は先に挙げたシステムでフリードリヒの7年間の激闘と栄光を体現する。もちろんゲームなので反プロイセン側がフリードリヒの軍隊を四散させベルリンを陥落させてしまうこともあり得る。
今回筆者は反プロイセン側をプレイすることになった。紙氏が反プロイセンに全く思い入れが湧かないというのもあるけど、やっぱりうまいやつがフリードリヒやった方が面白い。もしかしたら七年戦争以上の成果をこの目で見られるかもしれないからだ。

序盤はフリードリヒ率いるプロイセン軍がザクセン領を容赦なく襲いかかる。当たり前な話、細長いプロイセン領は戦略的な縦深を得る為にもザクセン領はさっさと占領したい地域だ。ザクセン領が併呑できればボヘミアとはロボジッツ経由のみとなるので是非とも電光石火の如く席巻したいところ。逆に反プロイセン側からすればザクソン領はマクデブルグ、ベルリンなどの勝利条件のスペースに近接するコアな地域で、ここに大軍を送り込むことが出来ればプロイセン軍の命脈を絶つというものだろう。序盤に於いてはこの地域の持久はプロイセン軍の機動の余裕を失わせることになるので重要な地域だ。しかしあまり早期にここいらで天王山を見いだすとプロイセンお得意の野戦に持ち込まれる危険性があるので要注意だ。
プロイセン軍は入念に練られたザクセン領侵攻作戦で電撃的にザクセン軍を駆逐するはずだった。しかしここで必ず躓いてハードルをあげるのが紙氏率いるプロイセン軍。ライプチヒなど一気に掠め取れなかったのでヤケに苛ついている。
彼にとって侵攻計画は演じる為のシナリオにすぎず対戦相手の筆者などはその借景にすぎない。そして盤上は彼の舞台だ。

ザクセン領攻略に手こずっている間に我がオーストリア軍はボヘミアの地に兵を終結させる。ロボジッツに大軍を張り付かせればおいそれと突入することはないだろう。オルミュッツにも兵を配せばブレスラウへの圧力になるし相手への牽制になる。さらにはスウェーデン軍にのご登場願った。もう少し待てばロシア軍が登場するだろうけどプロイセン軍に無駄足をさせる為、兵力を分派させる為にも多方面から飽和攻撃かけてやるのがよいだろうと考えた。もちろん後世のナポレオンに対するライヘンバッハプランよろしくフリードリヒが来たれば我は退き、弱兵の前にはこれを駆逐し進みと、潮の満ち引きのようにプロイセン軍を翻弄することを狙った。

ドレスデンを中心とした攻防戦は野戦に分のあるプロイセン軍が制した。しかしこちら側の狙い通りにスウェーデン軍の圧力の前に軍勢を分割せねばならず内線の利とは言え予断を許さない。我が反プロイセン軍は決戦に巻き込まれないように注意しつつ戦線を維持する。直にロシア軍がやって来るのでプロイセン軍は火の車になるはずだ。
フリードリヒが率いる主力軍が釘付けになっていればその他の戦線では前進し、オルミュッツのオーストリア軍はナイセからブレスラウに突進し在地の守備隊と攻防戦を始めた。ブレスラウは策源要塞スペースなのでここを奪えばプロイセン軍はオーストリア本領へのルートを失うのと等しいだけでなく、ロシア軍との連絡が通じてしまうので非常にやっかいなことになるはずだ。よって奪回をしなければならないはずでプロイセンの足枷になる。
フランス軍の戦線ではフランス軍は戦力を蓄えつつ側面を援護することになっている。

反プロイセン軍は状況が変わるまで何もせずに待っているわけにはいかない。プロイセン軍が虎口からの脱出のように仕掛けるように突進してきたら大きく戦線が動揺してしまう。そうさせない為にも周辺からの飽和攻撃で対応を防ぐのだ。いわゆる前方対処だ。
序盤からの戦いの組み立てはロシア軍が参戦するまではあくまで防御的生存優先だったが、ロシア軍が参戦すると防御攻勢ばりにプロイセンを締め付ける。忘れてはならないのはイベントでロシア軍はプロイセン側に寝返る可能性があるのでそれまでに攻め寄せた方が良い。さすがにロシア軍が陣営を変わることはインパクトがありすぎる。
この頃にはフランス軍の戦力が充実しさっそく動き出す。イギリス・ハーノーバー側が準備不足なのを良いことにハーノーバーとライプチヒに攻めかかり包囲陣の完成を予兆させるはずだった。
しかしそうは問屋が卸さない。イギリスハーノーバー側はチットの枚数が2枚と言うこともあってまずはライプチヒに攻めていった一隊を血祭りに上げ、ハーノーバーに攻めて消耗したフランス軍の双方を壊滅させられてしまった。これは迂闊であった。もう少し耐えられるかなあと思ったが、能力差とチットの連続にてあっと言う間に態勢が逆転してしまった。やはりここはおとなしくミンデン辺りでとどめておいておけばよかった。

ソーセットの線まで下がったフランス軍はここで抵抗を志したがこれまでに受けた消耗は非常に危ない線だった。
悪いことは重なるものでオーストリア軍もダウン将軍の一軍がドレスデンでよもやの敗北を喫してしまいロボジッツに兵をかき集めなければならない状況だった。
まだまだ悲劇は続いた。ブレスラウを攻めていたオーストリア軍は唯一気を吐くかと思われたが、数度にわたり要塞攻略に失敗し兵力消耗したことと敵軍に捕捉される恐れも出てきたのでブレスラウから退却することとした。
総崩れ状態のフランス軍はあっけなく蹴散らされ一個軍が四散した。もはやフランス軍の息の根を止めることはたやすいだろう。
プロイセンの背後から襲いかかるもう一方の主役であるロシア軍は大軍機動と言うこともあって遅々として進まずようやく抵抗の少ないケーニヒスベルグを陥落させたが、ロシアという蓋が覆い被さる前にオーストリアとフランスの鍋は底が抜けそうだった。

プロイセンの大攻勢が始まろうかという時にオーストリア軍は冬季損耗で大損害を出してしまった。幸い反プロイセン側は補充力には秀でているのでいわゆる正面には兵力を集めやすい。
フランス軍はイギリス・ハーノーバー軍に攻め立てられてマインツの線まで追い詰められた。もはや残敵掃討の様相。
ロシア軍は大軍の集中を終えようやくポーランドを前進しプロイセンの背後に躍り出る状態だった
弱体化した西側反プロイセン側はロシア軍が主戦線についたことから息をつけるかもしれなかった。しかし主戦域とリンクが切れているフランス側はもはや打つ手はなさそうだった。中欧に躍り出るイギリス・ハーノーバー軍、それは悪夢でしかない。
ところがここからまさかの逆転劇が始まった。
ケチの付き始めは前進中のロシア軍はまるでフリードリヒを無視するかのようにポーゼンへと前進をはじめた。またブレスラウにもロシア軍の大軍が到着し、いよいよ背後への脅威を感じ始めたようだった。
ここでフリードリヒを始めとしてプロイセン軍はオーストリア軍攻めを中断し、ロシア軍撃退へと踵を変えた。ここでまさかの両方の地でプロイセン軍が敗退してしまうと言う事態に陥った。
ロシア軍の消耗度もかなりだったが、予備の一個軍が控えていたので消耗したプロイセン側はその消耗に顔が青くなった。

奇跡は西でも起きていた。壊滅寸前青息吐息のフランス軍がまさかのイギリス軍のチットが出ずにフランス軍がターン跨いでも連続するという僥倖に復活しイギリス軍の背後に回り始めた。
ロシア軍の犠牲的攻勢と思ってはじめたこの攻勢が気が付けばプロイセン軍の屋台骨を脅かす打撃を与えてしまい、その間にオーストリア軍は復活する時を稼ぐことが出来た。
それでも天才フリードリヒはすごかった、反撃に転じたロシア軍をポーゼンで破り、更にドレスデンに来襲したオーストリア軍のも破った。
しかしブレスラウを奪われて機動状況が好転し戦線が狭くなった両軍にとって予備の軍が超越前進すれば済む話なので一時的な凱歌であった。戦い疲れたプロイセン軍に被せるようにオーストリア軍がポーゼンに襲いかかってきた。さすがのプロイセン軍といえどもそれに抗する力は残っていなかった。
「オイ、もうすぐすると市電で西部戦線と東部戦線を行き来できるぞ。」なんていう冗談を言いながら戦線は戦争を終結させるベルリンがもう目の前だった。

ロシア軍がプロイセン側に寝返るイベント、エリザベータ死去というのがありそのターンからいわゆる寝返りチェックしなければならない。そういう事もあってロシア軍を主としてプロイセン軍に当て、裏切ってもすぐにはフルパワーで使えないように考えはじめた。なんと言ってもこの戦争のこの状況を作り出したのはロシア軍だからだ。その兵力の厚さは脅威だ。
幸い、最初のチェックはパスしたので急いで勝ちに行かねばならない。
最終的にオーストリア軍がベルリンに攻め、フリードリヒを残余と共に叩き出しマグデブルグでとどめを刺したのでハンプロイセン軍側の勝利で終了した。西側でもフランス軍がまさかの逆転で旧領を回復していた。
今回は割と奇跡的なイベントが発生してしまったのでまさかの大逆転となってしまった。手練れの紙さんといえどもチットプルの引きの傾きや会戦での2度にわたる敗北は予想外だっただろう。
プロイセン軍は会戦攻撃側の時に使える強力な戦術カードがあるのに対し反プロイセン軍側は防御のものしかない。お互いがカードを出し合ってい分にはダイスパワーだけど無くなった時は予想外な悲惨なことが起こりやすい。果たしてカード回りを良くする為にカードを使った方が良いのかあるいは温存してここぞという時に使えば良いのかこの辺は判断に苦しむところだが、筆者は割と気前よく使っていた気がする。
信長の最大危機システムの後継者として本作はだいぶんプレイしやすいように整理されているなと感じた。紙さんは相当気に入っておられたので何人か犠牲者が出るやもしれないなあと思いながらよく考えたら自分がリベンジされるのではないかと恐れおののきながら筆を置く。
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