8月山科会(2016年)続き
前回に引き続きやる気満々で参加した山科会、事情で遅れて参加とは言え最もたくさんのゲームをプレイしているんで内だろうかと言うぐらい多くのゲームを回している。
もっとも山科会の性格はガッツリどっぷりもあり、細かいのをたくさんというのもありというところなので参加する時々にスイッチできるのは嬉しいところ。
本記事では先日アップした8月某日に開催された山科会の続きである。下名がプレイしたUNTOLD STORYというゲームと会場内でプレイされていたゲームを紹介する。
World at War:UNTOLD STORY(LNL)
今回は岐阜より参加のパルバティさんが来られていると言うこともあってLNL社系ゲームのプレイを押し進めていく。LNL社の戦術級ゲームはサポートマガジンによってシナリオがどんどん増殖してきており、オリジナルのシナリオだけで無く雑誌発表のシナリオが増えているという戦術級ゲームはさながらASLのようでもあり、その世界観が広がっているのは評価したいところ。
今回プレイしたシナリオはポーランド軍対オランダ軍という確かに主役とも言うべき米英独露からは離れた同盟諸国同士の戦い。もちろん使用する器材も、え!なにそれ?とか言うものも加わっているので面白い。
この辺は私感だけどこの手の戦術級ゲームでは最高の兵器同士の戦い合いより、ちょこっと古いもので、2線級の兵器で戦うのが一番の面白いのかなぁと言う気がする。
戦いはオランダ軍が守る陣地帯を強行偵察するポーランド軍というのがテーマ。オランダ軍の陣地をLOS下に納めるのが目的なのでオランダ軍はそれを妨害する。ポーランド軍はT-55AMというポーランド改修量産型のT-55で蘭軍はAMX-13と言うフランス製の軽戦車。
筆者がポーランド軍を受け持った。なお、本ゲームは筆者の持ちゲームではないので兵器名の呼称、シナリオの詳細については誤りがあるかもしれないのはご了承願いたい。
状況としては蘭軍は川向こうに陣を貼って待ち構えている。我が方は左翼は森林、右翼は耕作地が広がりほぼ平原と言ってよい。
耕作地を突っ切ってとなると蘭軍の機会射撃を受けてしまうので、ここは偵察部隊などでお茶を濁し主力の戦車・装甲車は森林を駆け抜ける。
戦端を開いたのは蘭軍の方であった。射程に入ってきた装甲車をAMX-13が射撃する。あっと言う間に火に包まれるポーランド軍。
なんだなんだフランス製軽戦車のくせに生意気な!
筆者World of Tanksでフランス車に手痛い目に遭っているのでどうもフランス車に対して激しい敵意と蔑視感を抱いているような。
と思ってよく調べると蘭軍に配備されているAMX-13は105ミリ砲を備えているではないか!薄皮で装甲車とどっこいどっこいと思っていたら意外に強力。
しかし我が方の装甲車は進攻するのが目的ではない。偵察車輌なので彼らを視認し、隠蔽特典を得させないのも目的だ。
そう、我が方の目的は司令部を視認し盤外砲撃を浴びせるのが目的だった。
我が軍は2度の盤外砲撃、1度の煙幕が使用できるので守る敵に対しては盤外砲撃を積極的に使用して敵軍中枢ないしは前線の麻痺を謀る。
一時的に麻痺している間に突破しようとするのが今回の勝利の方程式。
我が方の盤外砲撃はどれもがインパクトに成功し司令部機能を一時的に喪失させ、蘭軍全体を麻痺させた。インパクトに成功した箇所の周りにも被害が及ぶのでなかなか強烈である。
このタイミングは前進する主攻と歩調を合わせなければならないのでなかなか難しい。ベストなのは飛び出す瞬間だったが、それまでに観測している偵察部隊が残っている可能性は低かった。
もう一段援護する何かが必要だろう。
あとはその援護下に戦車部隊が森から抜けて渡河するのを待つばかりだ。
蘭軍はうっとうしいポーランド軍の偵察部隊を執拗に攻撃する。さすがにAMX-13は装甲車には無双状態。
弱い軽戦車とは言え至近距離で殴られるシーンではT-55と言えども無傷でって事は無いだろう。
やはりもう一段必要だ。
そんな最中に蘭軍のF-16が対地支援にやって来た。
最悪である。
NATOは支援火器類の援護が強烈なのでこういった2線級の部隊同士の戦いでは状況をひっくり返しかねない。
バラバラバラッと落とされる爆弾で幾多もの戦車が紅蓮の炎に焼かれる姿を夢想した。
しかし!
なんと言うことか我が方の対空射撃でF-16を叩き落としてしまったのだ!
わー!こんな所に配置していた俺、サイコー!
蘭軍に動揺が広がる。
あとはどのようにポーランド軍主力がお出ますかだ。出口に待ち構える蘭軍。
そこへ我が軍の煙幕弾が落とされた。
敵の射線を遮って我がポーランド軍はT-55を前進させる。なんとこのT-55、移動射撃ができる賢い子やった。敵の砲火をかいくぐりつつ前進し、射撃する。たとえ完全に撃破できなくても渡河さえすれば蘭軍陣の過半を視認下に納めることが出来る。
結局戦線を突破した我がポーランド軍が勝利を収めた。
こういう主要国以外の戦いもなかなか面白いモノだ。新たな兵器の発見などもあって、早急な再販が求められる。しかし版元では再編再版2NDエディション化を考えているらしいがこの作品以降が影響少ないはずだが詳細は依然不明だ。
会場では様々なゲームがプレイされていた。筆者到着前でプレイしていた作品はフォローできていないかもしれないが以下のゲームがプレイされていた。
零戦:海軍航空隊の戦い(国通)
CTCシリーズの一作。takobaさんとパルヴァティさんがプレイしていた。
真珠湾強襲(GJ39)
takobaさん、パルヴァティさん、紙さんでプレイ。噂通り面白そうとのこと。
カードゲーム版帝海(同人)
takobaさんのデザイン中の一作、前回のテストプレイではカード枚数が多すぎる印象との意見があったので今回はダイエットして挑んだとのこと。
他に講談級大坂の陣:大坂冬の陣が紙氏とモスキートさん間でプレイされていたが、一回目の対戦と風景があまり変わらないので写真は割愛する
今回も皆さん大いに楽しんだ模様。早くも次回は、との声も聞かれたが、筆者が参加微妙なので次回の報告は不明。
« 8月山科会(2016年) | トップページ | 8月山科会(2016年)その2:講談級大坂の陣:大坂夏の陣 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント