2月山科会(2019年)
2019年は年頭からゲームができるかなっと思ったらスケジュールが全く合わずに日数だけが過ぎ去っていった。
会としては出入りしている方々がそれなりにアクセスしてくれているようなので1月にも何かあったはず。
2月も半分も過ぎたある日、ようやくプレイする機会を得ることができた。
今回プレイすることができたのは以下の2題
- 300ギリシア・ペルシア戦争(ボンサイゲームズ)
- The Battle of Kursk:Platoon Commander (Flying Pig Games)
最近入手できた戦略級規模のゲームと戦術級規模のゲームでそれぞれテーマ、コンポーネント共に興味深い作品だった。
300ギリシア・ペルシア戦争(ボンサイゲームズ)
ボンサイゲームズのゲームはカードゲーム、雑誌付録ゲーム、箱入りのミニゲーム、ジップ袋入りのゲームと多岐に別れているけど本作の属する箱入りミニゲームは過去に翔企画から出版されていたSSシリーズを彷彿させる一連のゲーム群となっている。
出版当初は「ご冗談を」と思っていたけどこの「300」で5作目、豪華な化粧箱に入りマップもハードマップの作品群はついに西洋古代史を加えるに至った。
本作はアケメネス朝ペルシアによる数度のギリシア遠征を扱っている。タイトルが同じ映画「300」の世界(世界観とか戦術視点なテーマ)を表すので無く巨視的な純粋なキャンペーンゲームとしてデザインされている。
ゲームとしてはイベントか行動かの選択を問うカードドリブン、ユニットは紙製のカウンターではなく、木製のキューブとシリンダーという立体の駒を用いる。
プレイは筆者がギリシア連合軍を紙氏かペルシア帝国軍を担当した。
ペルシア戦争はギリシア世界でどれだけ都市(リソース)を占領しているかどうかで競い合うゲームで、ペルシア軍の遠征回数によって段階が進み終了となる。遠征は手札を使い切るあるいはソフトパスで完了しカウントアップし、ペルシア王の死などで遠征が中止(しかし遠征カウントは1回)というのもある。
プレイ開始。
資金にものを言わせて大軍を編成し、マケドニアに進出しギリシア連合軍を蹂躙する。ラリッサにたどり着いたペルシア軍は分岐で一旦停止する。一方はテーバイ、反対側はデルポイ。手順は相互であるので次の手番はギリシア軍がラリッサに突入する。
戦闘は駒の数分ダイスを振ることができるが、その内一番大きな目を比較し敗者が駒1個を失うというもの。ただし、ペルシア軍は4以上のダイスの目は4と扱われるのでこと戦闘に関する限りギリシア軍が有利となっている。
案の定、ギリシア軍はペルシア軍の目を上回る目を出し続け、側面からの攻撃もあってペルシア軍遠征第一波は消滅した。
その後ペルシア側の王の死が続き遠征は何もせずともカウントアップされあっと言う間に最終ターン。
「納得いかーん!!」
さっそく第2戦。
同じく大軍で慎重に進むペルシア軍。
我がギリシア軍は積極的に長駆やって来るペルシア軍の連絡線を切るように側面攻撃を多用しペルシア軍の消耗を誘った。
しかし今回は側面からの攻撃が奏功しない。むしろギリシア側が消耗しているようだ。
我がギリシア軍の海軍を使用した強襲上陸などに目覚めたペルシア軍はアテナイに上陸し早期講和を目指しスパルタを目指す。
我が軍はその間にあるコリントスを防衛線としてこれを駆逐し奪還に成功。
手薄になったスパルタにまたもやペルシア軍が強襲上陸し次はスパルタが奪われた。
スパルタは重要都市であるので2都市分の得点にカウントされる。
是が非でも取り戻さねばならないのでスパルタからの駆逐・奪還はできたものの戦役自体のペルシや軍の攻勢を留めることはできなかった。
最終的に地道に都市を占領しつづけたペルシア軍がギリシア軍の側面攻撃にめげずに勝利を得ることができた。
The Battle of Kursk:Platoon Commander (Flying Pig Games)
キックスターターのファウンドから14ヶ月、難産であった本作は元LNLのマーク・H・ウォーカー氏がデザインする一連のPlatoon Commanderシリーズ初となるWW2テーマのゲーム。
今までのラインナップでは冷戦期の衝突が多かったけど本作はWW2、しかもクルスクという超メジャーテーマ。
DX版と銘打っていることもあってハードマップ、デカカウンター、豪華化粧箱、フルカラールールブックなどなどの豪華仕様だ。そのゲームが10日前に届いてしまった。ルールを読むとそれまでのシリーズと大きな変化は無いようなのでプレイできそうだった。
シナリオは北部戦区と南部戦区、そしてプロホロフカをテーマの3テーマにグループ化されたシナリオとなっている。
今回は派手目を狙ってプロホロフカテーマのシナリオを選んだ。
今となってはプロホロフカの戦車戦は従来言われていた大規模な戦車戦では無くもっと地味な戦いであったとか言われるけど本作では従来どおりのど派手な戦車戦となる模様。
プレイは筆者がソ連軍、紙氏がドイツ軍を担当した。シチュエーションは突進するドイツ軍を岡上で遭遇戦となる混戦模様。
長射程に秀でるドイツ軍を懐に誘い込んで0距離ファイヤー!と行きたいところだが、そんな意図は既に丸わかりなので距離を保ちつつ痛打を浴びせてくるドイツ軍。
大半は4号戦車なのでそこそこ近寄ることができれば何とかなりそうだけど、数的優位を得られていないので接近するごとに衝撃力が失われてゆく。
特に後方から撃ってくるティーガーなどの始末の悪い重戦車は対策が難しい。
カードによってはシュツルモビクであったりとか砲兵などの支援があるので何とかなりそうなものだけど残念ながら丸腰のまま対峙せねばならぬようだ。
距離を詰めるために左右に分かれる森林に隠れて接近するもティーガーのいる側の部隊は次々に撃破されてゆく。
ティーガーのいない4号戦車だけのグループには痛打を浴びせることができるもののゲームの勝敗には遠いところであった。
結局、迎撃に出撃したソ連軍戦車隊はあっと言う間に戦力を失いドイツ軍の足止めにすらならなかった。
シベリア送り確定。
初回のプレイであるので何か読み落としをしているか、やり方があるのかもう少し追いかけてみよう。
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