私ぐちーずはこのウェブログにも書いているようにボード・シミュレーションゲームや戦史が主だった趣味だったりするわけですが、シミュレーションゲームの方は色々ここでも取り上げていますがもう片方の戦史の方は中々取り上げられるような話題がありません。が、このたびネタができたので書いてみます。
ネタといってもそのものズバリというものではなくその周辺を少し書きます。
戦史、もっとも身近な戦争でもある第二次世界大戦は多くの犠牲のあった戦いでした。そんな戦争の歴史書、特に戦史と呼ばれるものは豊富にあり本屋や図書館に行けば結構目にすることができます。
その中でも国や公的な機関が編纂した戦史は公刊戦史といわれ、かなり戦史本の中でも重要な位置を占めます。
日本では戦前は参謀本部や軍令部が各戦争の詳細な記録を残していましたが、当然のことながら敗戦した今次大戦は残せずに防衛庁が後を引き継ぐような形になり現在に至ります。
で発行されたのが戦争終結後だいぶ経ってからですが、「戦史叢書」という102巻という長大なシリーズとして発行されました。内容は陸・海・空各方面・大きな作戦ごとに分かれていて各巻は作戦の背景・情勢・計画・実施がかなり専門用語を交えて書かれています。記録や記憶の量の差によって各巻のボリュームは微妙に違いますが詳細に語られています。
そんな「戦史叢書」ですが私が初めて手に取ったのはまだ高校生だった頃で町の大きな本屋さんに売っていたのを買いました。そのころはすでに絶版の本がちらほら出ていて数回の立ち読みの結果選んだのが「イラワジ会戦」。なんでやーという突っ込みはおいといて、その後「捷号陸軍作戦2ルソン決戦」「シッタン・明号作戦」「沖縄方面陸軍作戦」「ビルマ攻略作戦」などを入手しましたが元々そんなに売れる本でもなく気がつけば店頭から消え去ってしまいました。店頭から消え、版元絶版との知らせに時代の流れに一人涙し、大人になったら買えなかったやつ全部そろえてやると決意を新たにしたものです。
最初にマイナーといえるイラワジやシッタンを買っていたためか陸戦ものに興味を抱き少なくとも陸軍関係のものは全部揃えようと考えていたのですが1冊500ページもある箱入りハードカバーです。陸軍ものだけでも60冊以上あるのです。無理です。
大人になってから暇を見つけては古書店に行き、インターネットでオークションしてコツコツと買い貯めたら気がつけば陸軍ものはほとんど揃い海軍ものまで手を伸ばしている始末...
決意を新たにして10数年「こうなったら全巻制覇やー」と開き直っている自分が怖いですが、もっと怖いのはこのシリーズ十年後には改訂版が出始めると言うことと戦前の公式戦史や海外のものまで手を広げているという現状がとてつもなく怖いです。どこまで行く気やろ......
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